ベル・ランカスター法は当時の絵画で覚える!

ベル

助教法(ベル・ランカスター法)とは?

18世紀末から19世紀初頭にかけてのイギリスでは、大量の貧しい民衆を相手に教育しなければなりませんでした。

そのため、数百人の生徒を一つの教場に収容できるような大規模校舎の建設が進められました。

大規模校舎

この方法が一斉授業の起源ともいわれています。

さらに、少人数体制をとるため、生徒集団の中から優秀な生徒を助教(モニター)として任用し、助教が教師の指示を他の生徒に伝えるという方法をとりました。

助教法

円になったり列になったりして効率的に一斉教授します。

助教とは?助手とは違うの?

教授の下の職務です。

大学の場合、現行の学校教育法では、教授、准教授、講師の次の職階に位置します。

研究や実験の補助や事務などを専ら担う助手とは違います。

教授とは別物!

教授とは、学問を継続的、組織的に教え授けることです。

ついでに教授学とは?

教えと学びの学問です。

さらに大教授学とは?

コメニウスの著書です。

過去問

保育士試験 令和2年(2020年)後期 教育原理 問21

次の文は、ある教育方法についての記述である。この教育方法を何というか、正しいものを一つ選びなさい。

18世紀末から19世紀初頭にかけてのイギリスでは、大量の貧しい民衆を相手に教育しなければならなかった。そのため、数百人の生徒を一つの教場に収容できるような大規模校舎の建設が進められ、その上で、生徒集団の中から優秀な生徒を助教(モニター)として任用し、助教が教師の指示を他の生徒に伝えるという方法をとった。この方法が一斉授業の起源ともいわれている。

1.シュタイナー教育 2.レッジョ・エミリア・アプローチ 3.プロジェクト・メソッド 4.モンテッソーリ教育

5.ベル・ランカスター法

正解は 5

1 ×シュタイナー教育
 オーストリア生まれのシュタイナーによる、ドイツで誕生した教育方法です。学力重視ではなく、自由な人間形成を基本とします。成長の段階を7年周期で捉え、その時期に適した環境、学習を行います。

2 ×レッジョ・エミリア・アプローチ
 イタリアのローリス・マラグッツィの提唱した教育方法です。教師はあくまで環境の一部であり、環境は全て学びの場であるという考えです。時間配分やテーマを決めて掘り下げることなど、全ての活動の権利主体は子どもにあります。
 子どもの興味・関心を細かく観察したドキュメンテーションという記録物で、子ども自身や保護者に理解出来るように成長をまとめます。

3 ×プロジェクト・メソッド
 アメリカのキル・パトリックの提唱した学習方法です。デューイの学習方法を基にしています。学習者自ら、問題解決のための目的を設定→計画→実行→評価という4段階の流れにより学習していく方法です。

4 ×モンテッソーリ教育
 イタリアのモンテッソーリの提唱した教育方法です。モンテッソーリ教具を用いて、敏感期といわれる3歳~7歳の子ども達に感覚教育を行いました。子どもには予め学ぶ意欲は備わっているという考えのもと、子どもの自発性を重視した教育方法です。

5 ○ベル・ランカスター法
 イギリスで教育学者をしていたベルと、ランカスター二人の提唱した教育方法です。以前の主流は、生徒一人一人に対し個別に授業をする方法でした。しかしその方法ですと、産業革命により増加した沢山の児童労働者に対して、より効率的に学習させるということは困難でした。子ども主体ではなく、教師主体の教育方法なので、個人のペースで学習出来ないというデメリットもあります。
 今日の「教師一人に対し生徒数十人」という一斉授業の基となっています。

保育士試験 平成25年(2013年) 教育原理 問28

次の【I群】の人物と【II群】の記述を結びうけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
A ベル(Bell, A.)
B キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)
C ブルーナー(Bruner, J.S.)

【II群】

ア 「どの教科でも、知的性格をそのまま保って、発達のどの段階の子どもにも効果的に教えることができる」という仮説を提示した。
イ 生徒集団の中から優秀な生徒を助教として任用し、助教が教授の指示を他の生徒に伝えるという方法をとり、多数の生徒を一律・効率的に教育することを可能にした。
ウ 子どもたちが自ら価値あると感じる課題を設定し、それをプロジェクトとして、目的→計画→遂行→判断・評価という4段階を経て自主的に問題解決に取り組む学習の方法を提唱した。

1.Aア  Bウ  Cイ 2.Aイ  Bア  Cウ 3.Aイ  Bウ  Cア 4.Aウ  Bア  Cイ 5.Aウ  Bイ  Cア( )訂正依頼・報告はこちら
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正解は 3A イ
イギリスの教育学者のベルは、効率的に授業をするための「助教法」を提唱しました。

B ウ
アメリカの教育学者のキルパトリックは「プロジェクト・メソッド」を提唱し、一斉に教えるだけでない新たな教育法を見出しました。

C ア
アメリカの教育心理学者のブルーナーは、発見学習と教科の構造化を提唱しました。記述の内容は、著書「教育の課程」の中に記されている有名な仮説です。これは、発達に合わせた教材によって、幼児でも早期から学習できるという早期教育の原典ともいえる仮説です。

保育士試験 平成23年(2011年) 教育原理 問124

次の【I群】の人物と【II群】の言葉を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
A ベル(Bell,A.)
B ソクラテス(Sokrates)
C デューイ(Dewey,J.)

【II群】
ア 助教法
イ 産婆術(助産術)
ウ 問題解決学習
エ 有意味受容学習

1.Aア  Bイ  Cウ 2.Aア  Bイ  Cエ 3.Aイ  Bア  Cエ 4.Aウ  Bエ  Cア 5.Aエ  Bア  Cウ( )訂正依頼・報告はこちら
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正解は 1A ア:助教法
助教法は、生徒のうちの優秀な一人をアシスタントに選んで、共に教える教授法です。ベルと同時期にランカスターも発表していたため、ベル・ランカスター法ともいわれます。

B イ:産婆術
産婆術は、ソクラテスが弟子に行った教授法です。問答を繰り返しながら、相手が真理を産み出すことを助けます。

C ウ:問題解決学習
問題解決学習は、アメリカの教育学者デューイによる学習理論です。デューイはプラグマティズム(経験主義)の立場から、学習において知識の暗記よりも、自ら問題を発見して解決していくプロセスを重視しました。

エの有意味受容学習はオーズベルが提唱した学習方法で、新しいことを学習するときに機械的な暗記を強いるのではなく、すでに学習している内容と関連付けたり、意味を持たせたりして学習させます。

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