スーパービジョン3機能と事例!

福祉の世界だけではなく、例えばコンビニでもスーパーバイザーが配置されています。

ただの監督だと思っていましたが、振り返りまで含めてスーパービジョンSVです。

ソーシャルワーク体系

スーパービジョンとは

スーパービジョンとは

スーパービジョンとは、援助者が、専門的な助言や知識を必要とするとき、主に指導者から助言等を受けることです。

スーパーは飛び抜けて、ビジョンは見通しを意味します。

スーパーバイザーとは

スーパーバイザーとは、指導者です。

スーパーバイジーとは

スーパーバイシーとは、指導を受けながら相談者に援助する者のことです。

英語ではsuperviseeとなり、superviseの受動態eeをつけます。

スーパービジョン3機能

教育的機能

教育的機能は、知識や技術を提供してスーパーバイジーを教育するという意味での機能です。

支持的機能

支持的機能は、自己覚知を促したりバーンアウトを防止するなど、スーパーバイジーを支える機能です。

管理的機能

管理的機能は、業務量を調整するなどしてスーパーバイジーが力を発揮できるよう環境を整える機能です。

スーパーピジョン

スーパービジョン事例

介護施設における上司(スーパーバイザー)と部下(リーダー候補)(スーパーバイジー)とのスーパービジョンです。

事前準備

まず、スーパーバイジーが現在の自分自身をどのように感じているのか、今どのような状態なのかを自己診断してもらいます。

スーパービジョンの実施

1:課題を聞き出す

部下「私、辞令でリーダー(管理職)を依頼されたのですが、どのように依頼を受け取ればいいかわからなくて悩んでいます」

上司「リーダーの辞令なんてすごいと思うよ。何が不安なの?」

部下「利用者様と接していくことが大好きなので現場を中心にやりたいんです。管理職になると 現場の仕事から離れることになるような気がしてやる気がおきません」

上司「管理職になったら接することがなくなると思う?」

部下が何に悩んでいるのか、何に困っているのかのポイントを見つけ出すために的確な質問を投げかけることが大切です。

部下「はい、接する時間が少なくなると思います」

スーパービジョンを円滑に実施するには、双方の関係が良好で、話しやすくなる雰囲気作りを心がけます。

また、スーパーバイザーは自身が話しすぎないよう、スーパーバイジーであるその人に焦点を向けることが重要です。

2:課題について協議する

スーパーバイザーは、自分の意見を伝えたり指摘したり、励ましたりしながらスーパーバイジーへの理解を深め、課題をどのように解決すればよいのかを自身で気付けるように話しを進めていきます。

面談の最後に、スーパーバイザーは解決策に繋がる課題をスーパーバイジーに出します。

上司「多少の時間は少なくなるかもしれないね。管理職になると自分で決めることができる権限が大きくなっていく。だから現場で気づいた『もっとこうしたらいいのに』を実現できる立場になるんだ。そうなると大好きな利用者様がより良い環境で生活できる場を創ることができる。施設としてそれがあなたにできると思ったからリーダーをお願いしたいんだ」

注意しなければならないのは、指導とスーパービジョンを混同せず、指導的、指示的、威圧的な態度はNGです。

部下「そうですね。確かに『あれをもっとこうしたら…』ということは日々考えていました。それを実現できる立場になるということなんですね」

スーパーバイジーは課題について協議することで、他社の意見や指摘、考えに触れ、自分とは違う視点に気付くことができます。

視点が変わることで見えてくる新たな課題の発見や課題を乗り越えるためにどうしたらよいのかを自分で思いつくことができるようになります。

上司「やりがいあると思わない?」

部下「はい、そうですね。」

上司は「そんなことない。逆にやりたいことを実現できる立場になるんだ」とアドバイスして部下は納得しました。

スーパービジョンを上手く活用することによって、人材育成はもちろんバーンアウト(燃え尽き症候群)や業務意欲の喪失、マンネリ化を防ぎ離職防止につなげることができると言われています。(支持的機能)

3:見守り・助言・振り返り

スーパーバイザーは、スーパーバイジーの気付きなどをもとに課題をだし、課題への取組みや、実行している過程を観察します。

そして、その課題をもとにスーパービジョンをおこない、スーパーバイジーに振り返りをしてもらい、必要に応じて助言や見守りをおこないます。(教育的機能)

もちろん、業務の調整なども行います。(管理的機能)

数ヵ月おきにスーパービジョンを実施します。

総評

1年間のスーパービジョンのプログラム終了後、どのような変化が起きたのかを確認していきます。総評し1年間の成果を確認することで、翌年のスーパービジョンに向けたまとめをおこないます。

スーパーピジョン

過去問

保育士試験 令和4年(2022年)後期 社会福祉 問15

次のうち、ソーシャルワークの方法・技術に関する組み合わせとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× D スーパービジョン ―――社会資源の活用

保育士試験 令和元年(2019年)後期 社会福祉 問73

次の文は、社会福祉の援助技術に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ C  スーパービジョンの主な機能には、「教育的機能」と「支持的機能」と「管理的機能」がある。

保育士試験 平成28年(2016年)前期 社会福祉 問63

次の文は、保育所が保護者支援を行う際の実際場面に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ D 保育士は、保護者に対する相談・助言を行う際には、必要に応じてより専門性の高い知識・技術を有する専門家などによるコンサルテーションやスーパーバイザーによるスーパービジョンを活用することがある。

保育士試験 平成28年(2016年)後期 社会福祉 問76

次の文は、相談援助等に関する専門用語についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× B  スーパービジョンとは、援助者が、専門的な助言や知識を必要とするとき、主に外部の専門家から助言等を受けることである。

  • 指導者(スーパーバイザー)は主に内部のものです。

保育士試験 平成28年(2016年)前期 社会福祉 問71

次の文は、関連援助技術についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ A スーパービジョンは、保育士の経験不足を補う教育的機能、支持的機能、管理的機能がある。

保育士試験 平成23年(2011年) 社会福祉 問12

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
I児童養護施設において保育士の不注意から入所児童に大きなけがを負わせてしまった。この事故に関して外部のスーパーバイザーによるスーパービジョンが行われた。

【設問】
次の文は、スーパーバイザーが行ったスーパービジョンに関する記述である。最も不適切な記述を一つ選びなさい。

○ 1.スーパーバイザーが職員研修の場を利用して、今回のような事故を起こさないために、事故防止マニュアルについて講義を行った。

○ 2.スーパーバイザーが職員研修の場を利用して、今回のような事故を起こさないために、類似事故が生じた場合の保育士の責任について集団討議をさせた。

○ 3.スーパーバイザーは、事故を起こした保育士に対して個別面接を行い、自分の責任について考えさせた。

○ 4.スーパーバイザーは、事故を起こした保育士に対して個別面接を行い、自分の失敗により落ち込んでいる気持ちを受容した。

× 5.スーパーバイザーは、事故に関しての職員会議を招集し、その席で、全職員に対して当該事件に関して一切施設外および入所児童に対して漏らしてはならないと命令した。

  • 福祉施設内で起こった事故は、利用者に積極的に情報を開示しなければなりません。スーパーバイザーは、福祉施設や機関において問題を持っている援助者に対して、援助のあり方をより具体的に指導・助言していく者のことです。「命令した」という表現はスーパーバイザーの職務を逸脱しています。

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