目次
ソーシャルワーク体系
- 直接援助技術
- 間接援助技術
- コミュニティワーク(地域援助技術)
- ソーシャルアドミニストレーション(社会福祉運営法)
- ソーシャルプランニング(社会福祉計画法)
- ソーシャルワークリサーチ(社会福祉調査法)
- ソーシャルアクション(社会活動法)
- 関連援助技術
コミュニティワークとは
コミュニティワークとは、地域社会に共通する福祉ニーズや課題の解決を図るために、地域の診断、社会サービス・資源の開発、地域組織のコーディネートなど、住民組織や専門機関などの活動を支援する援助技術です。
主に社会福祉協議会が地域での連携を作るべくコミュニティワークを行っています。
コミュニティワーク事例
社会福祉協議会に民生委員からある夫妻についての相談がありました。
夫(76歳)、妻(74歳)は夫婦のみの世帯で、夫は要介護度1でヘルパーとデイサービス利用、介護者である妻は、座骨神経痛と介護疲れのノイローゼ気味で、食事も出前やスーパーの総菜が多く、身だしなみにも無頓着で、家の中も片付けができていないとのことです。
社会福祉会議のソーシャルワーカーが訪問したところ、妻には認知症の初期症状が出始めている疑いがあり、早速、持ち帰り検討しました。
この地区の宅地開発で当時の30歳代の人たちが入居し、子ども達の世代が巣立った今、高齢者のみの世帯が急増しているとのことでした。
また、行事参加率も低く、地域組織もなかなか結成されていないとのことでした。
そこで、介護保険サービスだけではない、夫妻への日常的な支援体制を構築するとともに、地区の状況を改めて把握し、民生委員とともに住民に投げかけていくことになりました。
ソーシャルワーカーは懇談会に参加し、介護問題のみならず、医療、買物、食事、掃除、ゴミ出し、家屋補修、孤立死など多くの課題や将来への不安を抱えていることがわかりました。
その後も住民と懇談を重ね、交流活動、見守り活動、ふれあいサロン活動などを開始することになりました。
また、そのことをきっかけに自主防災組織等との災害時要援護者名簿共有化や、住民による支え合いマップづくりも始まりました。
さらに、社会福祉協議会だけではなく、自立支援専門員、ケアマネージャー、ヘルパーなど総合的支援をしています。
過去問
令和3年 保育士試験(後期)社会福祉 問13
次の文のうち、相談援助の方法・技術に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
○ C コミュニティワークは、地域社会に共通する福祉ニーズや課題の解決を図るために、地域の診断、社会サービス・資源の開発、地域組織のコーディネートなど、住民組織や専門機関などの活動を支援する援助技術である。
保育士試験 平成31年(2019年)前期 社会的養護 問35
次の文は、施設職員に求められるソーシャルワークの援助技術に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
✕ 1.ケースワークとは、地域にあるニーズや生活問題の解決のために、サービスの開発や組織化を図り、住民が主体的に問題解決に取り組めるようにする技法である。
- コミュニティワークのことです。
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