援助技術は言葉だけだとピンとこないものです。事例を読んで理解していきましょう。
援助技術体系

援助技術体系
- 直接援助技術
- 間接援助技術
- コミュニティワーク
- ソーシャルアドミニストレーション
- ソーシャルプランニング
- 社会福祉調査法
- ソーシャルアクション
- 関連援助技術
ソーシャルアドミニストレーションとは

ソーシャルアドミニストレーション?
ソーシャルアドミニストレーションとは、社会福祉サービスが効果的に機能するために、社会福祉施設や機関の合理的・効果的な管理運営方法やサービス提供方法の開発を行うことをいいます。
アドミニストレーションは、管理とか行政を意味します。
ソーシャルアドミニストレーションは、組織運営管理などと訳されることがあります。
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具体例
統合した病院をどうつくっていくか
A病院はふたつの病院が移転・統合し,地域の中核病院として開院しました。
それぞれの病院に配置されていたソーシャルワーカー6名と、新規採用者3名が配置されています。
ソーシャルワーカーが所属する医療福祉相談室は、地域医療福祉連携室の一部門です。
地域医療福祉連携室は他に4部門で構成されており、他職種と共に医療福祉相談室をどう運営改善させていくかということが課題となります。
A病院は統合したため、取り扱い数件数が多くなっており、全員で概要を把握することができず、統合前の体制では困難になってきました。
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さらに、事前アンケートによると、ソーシャルワーカー間で事例検討が情報共有されておらず,支援方針の共有ができていないとのことでした。
そこで,地域医療福祉連携室はチーム制を導入し、室長・主任を中心として施設のコーディネータ役となり、他職種との連携を計るようにしました。
チーム内でケース概要の把握を行い,担当しているケースの情報共有をし,担当者不在時にはチーム内でフォローしていく体制としました。

政策も反映!!
また、当時の政策として、利用者、関係者による介護・福祉ニーズの多様化・高度化に対応するため人材の確保・資質の向上を図ることとされていました。
しかし、相談や報告が経験年数の長いソーシャルワーカーに集中することが多く,中堅のソーシャルワーカーに人材育成の機会を充分作ることができていませんでした。
また,経験年数が 3年以下のソーシャルワーカーが 3名いました。
そこで、それぞれの経験年数に応じた担当を決め責任をもつこととし、経験年数の長いソーシャルワーカーの成長も含めて「職場内スーパービジョン」も行いました。
新人教育については、ただ「見て覚える」というものではなく,研修を行っていきました。
もうひとつのの政策では,質が高く効率的な医療サービスを国民が受けることは国民の権利とされました。
ソーシャルワーカーの業務のうち、退院援助業務が多くを占めていることから,他職種と協働して入院早期から介入をして退院援助サービスの質が高くなるようにしました。

過去問

過去問
保育士試験 平成4年(2022年)後期 社会的養護 問15
次のうち、ソーシャルワークの方法・技術に関する組み合わせとして、適切なものを○、不 適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
○ C ソーシャルアドミニストレーション
――― 組織運営管理
保育士試験 令和4年(2022年)前期 社会福祉 問13
次のうち、相談援助の方法・技術等に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
× C ケアマネジメントとは、社会福祉サービスが効果的に機能するために、社会福祉施設や機関の合理的・効果的な管理運営方法やサービス提供方法の開発を行うことをいう。
- ソーシャルアドミニストレーション