ソーシャルアドミニストレーション事例!援助技術を攻略!

援助技術は言葉だけだとピンとこないものです。事例を読んで理解していきましょう。

援助技術体系

援助技術体系

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ソーシャルアドミニストレーションとは

ソーシャルアドミニストレーション

ソーシャルアドミニストレーションとは、社会福祉サービスが効果的に機能するために、社会福祉施設や機関の合理的・効果的な管理運営方法やサービス提供方法の開発を行うことをいいます。

アドミニストレーションは、管理とか行政を意味します。

ソーシャルアドミニストレーションは、組織運営管理などと訳されることがあります。

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具体例

具体例

統合した病院をどうつくっていくか

A病院はふたつの病院が移転・統合し,地域の中核病院として開院しました。

それぞれの病院に配置されていたソーシャルワーカー6名と、新規採用者3名が配置されています。

ソーシャルワーカーが所属する医療福祉相談室は、地域医療福祉連携室の一部門です。

地域医療福祉連携室は他に4部門で構成されており、他職種と共に医療福祉相談室をどう運営改善させていくかということが課題となります。

A病院は統合したため、取り扱い数件数が多くなっており、全員で概要を把握することができず、統合前の体制では困難になってきました。

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役割を見直して新しい体制をつくる

さらに、事前アンケートによると、ソーシャルワーカー間で事例検討が情報共有されておらず,支援方針の共有ができていないとのことでした。

そこで,地域医療福祉連携室はチーム制を導入し、室長・主任を中心として施設のコーディネータ役となり、他職種との連携を計るようにしました。

チーム内でケース概要の把握を行い,担当しているケースの情報共有をし,担当者不在時にはチーム内でフォローしていく体制としました。

ソーシャルアドミニストレーション

政策も反映!!

また、当時の政策として、利用者、関係者による介護・福祉ニーズの多様化・高度化に対応するため人材の確保・資質の向上を図ることとされていました。

しかし、相談や報告が経験年数の長いソーシャルワーカーに集中することが多く,中堅のソーシャルワーカーに人材育成の機会を充分作ることができていませんでした。

また,経験年数が 3年以下のソーシャルワーカーが 3名いました。

そこで、それぞれの経験年数に応じた担当を決め責任をもつこととし、経験年数の長いソーシャルワーカーの成長も含めて「職場内スーパービジョン」も行いました。

新人教育については、ただ「見て覚える」というものではなく,研修を行っていきました。

もうひとつのの政策では,質が高く効率的な医療サービスを国民が受けることは国民の権利とされました。

ソーシャルワーカーの業務のうち、退院援助業務が多くを占めていることから,他職種と協働して入院早期から介入をして退院援助サービスの質が高くなるようにしました。

社会福祉の目次

過去問

過去問

保育士試験 平成4年(2022年)後期 社会的養護 問15

次のうち、ソーシャルワークの方法・技術に関する組み合わせとして、適切なものを○、不 適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ C ソーシャルアドミニストレーション
――― 組織運営管理

保育士試験 令和4年(2022年)前期 社会福祉 問13

次のうち、相談援助の方法・技術等に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× C ケアマネジメントとは、社会福祉サービスが効果的に機能するために、社会福祉施設や機関の合理的・効果的な管理運営方法やサービス提供方法の開発を行うことをいう。

  • ソーシャルアドミニストレーション

ソーシャルアクション事例!言葉だけだとピンとこない!

援助技術体系

援助技術体系

直接援助技術

間接援助技術

関連援助技術

ソーシャアクションとは

ソーシャルアクションとは

ソーシャルアクションとは、社会福祉制度やサービスの改善・創設を促す援助技術であり、社会構造的の変化を行政等組織へ働き掛けることです。

言葉だけだとわかりにくいので具体例と共に説明していきます。

合格率を左右する社会福祉では、援助技術は確実な得点源となります。

ソーシャアクション事例

ソーシャルアクション事例

A市の重度障害児の医療費助成は,子ども医療費の対象ではなく、重度医療費の対象となっているため、健常児は病院での会計は窓口無料のためありませんが、障害児は一度支払った後に払戻手続きをしなければなりませんでした。

通院の多さや入院費などの高額医療費の負担は大きく、会計待ちをしている横をスムーズに帰っていく健常の子どもたちを見るのは親として辛くなる瞬間です。

障害児をもつ5人の保護者は、医療費助成を重度医療費から子ども医療費に変更しようと申請を行いましたが、認められませんでした。

本来なら、障害児の保護者には、ノーマライゼーションの観点から、子ども医療費と重度医療費のどちらでも選択できるようにするべきです。

障害児の保護者は、他市の制度を調査のうえ、ソーシャルワーカーと共にA市に対する異議申立てを行うことにしました。(社会福祉制度の改善を促す

具体的には、弁護士とも協議を重ね、異議申立とその先にある行政訴訟を視野に入れた方法を計画し実行しました。

地域の医師や職員、患者グループとの連携活動も「障害児医療費の窓口無料化」という共通目標によって協働することができ、マスコミも活動の周知に一役を担ってくれました。

同年には市議の理解が得られて政治的応援も得られました。

その結果、障害児医療の窓口無料化実施が認められることになりました。

社会福祉の目次

マズローの欲求5段階説を利用して子供のドヤ顔を見よう!

看護の世界では古くから活用され、口を開かない入院患者がコミュニケーションを取るようになったという話しがあります。

ここでは自己実現とは何かを理解するだけで充分です。

マズローの欲求5段階

マズローは、人間の基本的欲求を5段階に分類しました。

マズロー

最一層:生理的欲求

最も根源的です。

食べたい、寝たいなどの欲求です。

満たされていない子供は、病気の子供です。

第二層:安全と安定の欲求(安全欲求)

誰かに保護されたいなどの欲求です。

満たされてない子供は、虐待を受けている子供です。

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第三層:所属と愛の欲求(社会的欲求)

集団に属したい、他者から愛されたいという欲求です。

満たされてない子供は、愛情を受けてない子供です。

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第四層:自尊と承認の欲求(承認欲求)

他人に褒められたいという欲求です。

満たされてない子供は、遊びでも勝負に勝ちたいと考えている子供です。

多くの子供が当てはまります。

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第五層:自己実現の欲求

自分で実現したいと思っていた集団の中で自発的な遊びや学びを通して個性を発揮したいという欲求です。

満たしていない子供は、ピアニストに憧れているのにまだ上達してない子供です。

99%の子供が当てはまります。

一般的には自分の能力やスキル、可能性を引き出したい、限界に挑戦したい、「あるべき自分」になりたいという欲求です。

疾病によって障害が生じたとしても、自分らしさが発揮できる創作活動や社会貢献をしたいといった望みを持つ人の根底にあるものが自己実現欲求です。

ついでに自己〇〇も!

以下の〇〇自己〇〇はすべて心理過去問で正答となった言葉です。

自己概念

自己概念とは、自分がどんな人間なのかについて持っているイメージのことです。

例えば、過去の経験から自分は努力家だと思っていたり、周りの人から人付き合いが苦手だと思い込んだり、自分で自分を位置づける思考です。

乳幼児期における愛着の形成が自己概念に影響を与え、愛着の形成が上手くいかないと劣等感につながるときがあります。

自己肯定感

自己肯定感とは、ありのままの自分を肯定する感覚です。

学童期では、自己概念は現実的で複雑になるため、社会的比較をすることにより劣等感を抱いたり、自尊心が低下したりすることがあります。

日々の生活の中で、思うように自分を表現したり、自分の力でやり遂げたりできることに自信を持つことにより自己肯定感を感じるようになります。

客観的自己意識(認知)

客観的自己意識(認知)の記事はこちら

自己決定

自己決定の記事はこちら

自己顕示

自己顕示とは、自分がしたことを「見て、見て」と他者に訴え、他者の視線を自分に集めようとすることです。

自己主張

自己主張とは、自分の思いを言葉や態度で表現することです。

自分のやりたいことと相手がやりたいことがぶつかり合い、自分の思いをぶつけます。

言葉にせず、無視をする、表情には出しても言葉では言わない、ということもあります。

親になることでも獲得できます。

自己抑制

自己抑制とは、自分の気持ちを抑えることです。

自分の気持ちに折り合いをつけて我慢したり、相手に譲るという行動のことです。

親になることでも獲得できます。

自己制御

自己制御とは、自己抑制や自己主張のバランスを調整することです。

親になることでも獲得できます。

自己調整力

自己調整力とは自身の感情や行動を統制する能力です。

身体的自己

身体的自己

理想自己

理想自己とは、理想の自分のことです。

現実自己

現実自己とは、理想自己に対した現実の自分のことです。

自己評価

自己評価

自己中心性

過去問

保育士試験 令和6年(2024年)前期・地域限定 教育原理 問4

次の文は、社会情動的発達に関する記述である。A~Dに関連する語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 自分で自分の身体に触れているときは、触れている感覚と触れられている感覚がする。

B 生後間もない時期から、乳児が他者に示された表情と同じ表情をする。

C 1歳半頃から、子どもが大人と同じようなことをやりたがったり、大人に対してことごとく「イヤ」と言って頑として譲らなかったりする。

  • 自己主張

D 情動は、運動・認知・自己の発達と関連しながら分化していく、という考え方を提唱した。

【語群】
ア ダブルバインド 
イ ダブルタッチ 
ウ 共鳴動作 
エ トマセロ(Tomasello, M.)
オ 延滞模倣    
カ 自己中心性
キ 自己主張 
ク ルイス(Lewis, M.)

(組み合わせ)
A B C D
4 イ ウ キ ク

保育士試験 令和5年(2023年)後期・地域限定 教育原理 問 10

次の文は、「生徒指導提要」(平成 22 年 文部科学省)の一部である。( A )・( B ) にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

特別活動では、多様な集団活動の中で児童生徒にそれぞれに役割を受け持たせ、自己存在感を持た せ、自己の思いを実現する機会を十分に与えるとともに、集団との関係で自己の在り方を自覚させるように指導し、集団の一員としての連帯感や連帯意識、( A )を養うことが大切です。また、社会 の一員として生活の充実と向上のために進んで貢献していこうとする社会性の基礎となる態度や行動を 身に付け、様々な場面で自己の能力をより良く生かし( B 自己実現)を図るようにさせることも大切です。

(組み合わせ) AB
1 所属意識 自己実現
2 所属意識 自己覚知
3 責任感 自己実現
4 責任感 自己覚知
5 社会的技能 自己実現

保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問11

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
4歳児クラスの担当保育士は動物の描かれたカードを紙袋に入れて持っている。保育士が「すべてのヒントを聞いてから手を挙げて答える」というルールを確認してから、「私は誰でしょう」のクイズが始まる。「ヒント1、私は動物です」「ヒント2、私は海ではなく陸に住んでいます」「ヒント3、私のからだの色は白と黒です」「ヒント4、私は笹の葉が大好きでよく食べます」。子どもたちはヒント1、ヒント2の段階からありとあらゆる知っている動物の名前を口に出してしまう。保育士は「ライオンかな、キリンかなと思っても、声を出さないで頭の中にしまっておこうね」と言うが、ヒント3の段階でも「しまうま!」「パンダ!」と叫んでいる子どもがいる。保育士は「しーっ!今の言葉も頭にしまっておこうね」と言う。最後のヒントでほとんどの子どもが分かるが、それを言葉に出さないのは難しい。

【設問】
次のうち、下線部の子どもの姿を説明する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  社会的比較を行っている。
B  短期記憶を使用している。

× C  自己抑制を行っている。
D  意味記憶に含まれる情報を検索している。

  • 自己抑制とは我慢する力のことをいいます。保育士から「頭の中にしまっておこうね」と言われても答えている姿は、自己抑制を行えていないといえるため、設問文は不適切です。

4.  A:×  B:○  C:×  D:○

保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問14

次の文は、子ども同士の関わりについての記述である。下線部( a )~( d )に関連の深い語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

2~3歳頃では、( a )近くで同じような遊びをしていても、互いのやりとりはみられないことが多い。活発にやりとりして遊ぶようになると、( b )自分がやりたいことと仲間のやりたいこととのぶつかり合いを経験することになる。その後、4~5歳になると、( c )相手の立場に立って、自分とは異なる相手の気持ちや考えを徐々に理解できるようになっていく。
したがって、保育士は子ども相互の気持ちや想いをつなぎ、子どもが( d )自分自身の気持ちをコントロールする力を身につけるように配慮する必要がある。

【語群】
ア 連合遊び  イ 対人拮抗  ウ 役割取得  エ 対人調整力  オ 並行遊び
カ 対人葛藤  キ 共感
ク 自己調整力

5.  a:オ  b:カ  c:ウ  d:ク

保育士試験 令和3年(2021年)前期 保育の心理学 問92

次のA~Dのうち、子育て支援に関する記述として、「保育所保育指針」に照らして適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  保護者に対する子育て支援を適切に行うためには、自らの役割や専門性の範囲を踏まえると同時に、関係機関の役割や機能を理解して、各機関との連携を意識することが重要である。
B  「受容」とは、保護者の不適切な態度や要求を応諾することである。

⚪︎ C  人見知りや自己主張など、一見否定的に見える子どもの姿にも発達的意義があることを保護者に伝えることで、保護者の子ども理解が深まり、子どもへの関わりの質の向上につながる。
D  保護者の子育てを自ら実践する力を向上させるために、保育士は一定の水準を定め、すべての保護者をその水準に押し上げるよう支援することが求められる。

3.  A:○  B:×  C:○  D:×

保育士試験 令和3年(2021年)前期 保育の心理学 問94

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
ある保育所で5歳児クラスの男児4人は、砂場で高い山を作ろうとして、山の近くの砂をかき集める、バケツに砂を入れて渡す、バケツを受け取って砂をかけるなどしている。その様子を見て、同じクラスのP君が「僕も入れて」と言いながらやって来た。男児4人は「ねぇ、P君は仲間だったっけ?」「最初から(砂山作りに)いなかったよねぇ」などと言い始めた。仲間に入りたいP君は「僕は力持ちだからたくさん砂を運べるよ」と訴えると、男児のうち一人が「そうだ、P君は力持ちなんだよね」と認め、他の男児も「そっか、P君が入ればパワーアップだ」と答え、4人は納得してP君を砂山作りの仲間に入れることにした。

【設問】
この事例と、最も関連性の低い用語を一つ選びなさい。 

⚪︎  1. 帰属意識 
⚪︎ 2. 協同性
⚪︎ 3. 自己主張
⚪︎ 4. 自他比較
× 5. 社会的参照

保育士試験 令和3年(2021年)後期 保育の心理学 問81

次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
5歳児クラスで、Mちゃん、Nちゃんがおままごとをしていた。料理を作り、お皿の上に並べているところに、他の遊びをしていたJちゃんが来て、「お皿を貸して」と言った。Mちゃんがすぐに
「ダメ、使っているから」と断った。それを聞いたJちゃんが、「えー、私たちも今、使いたいのに。少しくらい貸してよ」と言った。その様子を見ていたNちゃんが、「少しなら持って行っていいよ」と言い、Mちゃんも使っていないお皿を探して、Jちゃんに渡した。

【設問】
【事例】を説明する記述として( A )~( D )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

Jちゃんは、( A )を理解しているため、お皿を黙って取らずに、「お皿を貸して」と言えた。Mちゃんに断られたJちゃんは、「私たちも使いたい」と( B )をしていた。Jちゃんの言うことを耳にして、Nちゃんはお皿を持っていくことを許可した。その様子を見たMちゃんは、( C )をしてお皿を貸していた。このようなやり取りの中で、保育者が介入しなくても、子どもたちが自分たちで問題を解決できるような( D )が育まれていく。

【語群】
ア:恣意的ルール  イ:社会的規範
ウ:自己評価  エ:自己抑制  オ:自己主張
カ:社会的スキル  キ:レジリエンス

5. 

A:イ  B:オ  C:エ  D:カ 

B→自己主張とは、自分の思いを言葉や態度で表現することです。5歳ほどの年齢になると、嫌だなと思っても言葉にせず、無視をする、表情には出しても言葉では言わない、ということもあります。

乳児ですと、たたくなどの行動で示すこともあります。

どれも、一つの自己主張ではありますが、自己主張の仕方、どうすると相手により伝わるのかということを伝えていくのも、必要な援助です。

この場合は、Jちゃんがしっかりと言葉で伝えています。

Mちゃんも、今は貸したくないという気持ちを言葉で伝えています。

C→自己抑制とは、自分の気持ちに折り合いをつけて我慢したり、相手に譲るという行動のことです。この場合、一度は貸せないと言ったMちゃんでしたが、Nちゃんの言葉を聞いて、自分の気持ちを抑制し、お皿を貸してあげています。

保育士試験 令和2年(2020年)後期 保育の心理学 問88

次のA~Eのうち、「親になることの発達」について幼児期までの子どもをもつ親を対象とした研究成果の記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A親たちは自分の思い通りにならず、時には自分の理解を超えた子どもという存在と関わることにより、考え方が柔軟になった。
⚪︎ B 親になることによって、自分を抑制したり、自己主張したりする自己制御ができるようになった。
C 自分の子どもに関心が集中し、親自身の視野が狭くなった。
D 親は自分自身をなくてはならない存在だと感じ、生きている張りが増した。
E 子どものためには、親がすべてを犠牲にするべきであると考えるようになった。

1.  A:○ B:○ C:× D:○ E:×B

保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問86

次のA ~ Dのうち、学童期の発達についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  低学年では、具体的な事物については論理的思考ができるようになる。また、不特定多数の聞き手を意識して発言することが求められるようになる。
B  中・高学年になると、特定の仲間と排他的ではない集団を作って行動することが増える。また、同時に仲間よりも大人からの承認を求めるという特徴がみられる。

⚪︎ C  学校生活の中では、自己概念は現実的で複雑になるため、社会的比較をすることにより劣等感を抱いたり、自尊心が低下したりすることがある。
D  学童期は、学年が上がるとともに記憶のための方略が多様化し、自分の思考を振り返るメタ認知能力が発達していく。

3.  A:○  B:×  C:○  D:○

保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問92

次の文は、感情と自己に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

・子どもは遊びの中で、思うように自分を表現したり、自分の力でやり遂げたりできることに自信を持ち、(A自己肯定感)を感じるようになる。

・幼児は、ごっこ遊びを通してお母さんやヒーローのように、自分にはできないことができる人にあこがれ、(B同一視)し、自分の中に取り込む。

・自分も使いたかった一つしかないおもちゃを貸してあげるといった(C向社会的行動)が起こるためには、仲間の考えや感情を理解し、相手と同じ感情を自分も共有することができることを必要とする。

・自分の世界を持ち始めると、自分がしていることやしたことを「見て、見て」と他者に訴えるようになる。他者の視線を自分に集めて(D自己顕示)し、自己を拡張していく。

【語群】
ア 自己高揚   イ 自己肯定感  ウ 向社会的行動  エ 自己顕示
オ 他律的行動  カ 自己制御感  キ 社会化     ク 同一視

2.  A:イ  B:ク  C:ウ  D:エ

保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問93

次の文は、自己に関する記述である。【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A  幼児に気付かれないように鼻の頭に口紅をつけておく。その後その子どもに鏡を見せた時、子どもが鏡の像ではなく、自分の鼻を触るかどうかを基準として判断する。
B  乳児が自分の手や足の指をしゃぶったり触ったりして得られる感覚は、物をしゃぶったり触ったりした時に生じる感覚とは異なることに気付く。
C  青年は「自分は他者と違って自分である」という感覚と、「自分はいかに自分になってきたか」という感覚を、問い直す。

D  「そうなりたい自分」と「そうである自分」とのズレや不一致の程度によって、その人の適応をあらわしているとされる。

【Ⅱ群】
ア 自己実現       イ 自己認知       ウ 身体的自己
エ 自己開示       オ モラトリアム     カ アイデンティティ

キ 現実自己・理想自己ク 私的自己・公的自己

4.  A:イ  B:ウ  C:カ  D:キ

保育士試験 平成30年(2018年)後期 保育の心理学 問99

次のA〜Dのうち、乳幼児期における愛着の形成が影響を与える社会・情緒的発達の領域として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  自己概念
B  友達関係
C  感情の理解の能力
D  感情の調節能力

1.  ○  ○  ○  ○

保育士試験 平成29年(2017年)前期 保育の心理学 問84

次の文は、仲間同士の関わりについての記述である。( A )~( C )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

友だちと一緒に遊ぶようになると、子どもは、自分のやりたいことと相手がやりたいことがぶつかり合い、いざこざやトラブルを経験するようになる。子どもは他者との関係のなかで、自分の欲求をぶつけ、実現しようとする( A イ、自己主張 )と、欲求を我慢しようとする( B  ウ、自己抑制)の両方を求められる。友だちとの関係を築くためには、この両者のバランスを調整する( C カ、自己制御 )が必要になる。

【語群】
ア 攻撃性
イ 自己主張
ウ 自己抑制
エ 抑圧
オ 欲求不満耐性
カ 自己制御

4. ( A )イ   ( B )ウ   ( C )カ

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育の心理学 問92

次の文は、自我の発達に関する記述である。A ~ Dにあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

2歳頃に、「自分でやりたい」「イヤ」というような[ A ]が始まる。これはまわりの大人からすると、わがままを言っているように受け止められるが、自分でやりたいという自我が発達した証である。
その後、自分の思いを主張するだけでなく、集団の中で相手にあわせて自分の気持ちを抑える[ B ]が伸びていく。このような力には、相手の気持ちを推測し、理解して、自分の気持ちを調節する[ C ]や、ルールに気づき、守ろうとする[ D ]が関連している。

【語群】
ア 規範意識 イ 自己抑制 ウ 共感 エ 情動調整
オ 連帯意識 カ 自己主張

5.  A:カ  B:イ  C:エ  D:ア

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育の心理学 問8

次の(   )にあてはまる用語として最も適切なものを一つ選びなさい。

集団の中に入りたいという思いは、幼児期の子どもたちにとってごく自然なことである。幼児期にみられる欲求を分類すると、愛情をもって養育されたいという生理的欲求、安全の欲求、そして、それらが満たされた子どもは集団に所属したいという所属の欲求、さらに、認められたいという承認の欲求を抱きつつ、幼児期にふさわしい(   )へと動機づけられる。すなわち(   )は、集団の中で自発的な遊びや学びを通して個性を発揮しようとすることである。

○ 4.自己実現

保育士試験 平成28年(2016年)前期 保育の心理学 問87

次の文は、子どもの仲間との関わりについての記述である。下線部(a)~(d)に関連の深い語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

2~3歳頃では、(a)近くで同じような遊びをしていても、互いのやりとりはみられないことが多い。活発にやりとりをして遊ぶようになると、(b)自分がやりたいことと仲間のやりたいこととのぶつかり合いを経験することになる。その後、4~5歳になると、(c)相手の立場に立って、自分とは異なる相手の気持ちや考えを徐々に理解できるようになっていく。したがって、保育士は子ども相互の気持ちや思いをつなぎ、子どもが(d)自分自身の気持ちをコントロールする力を身につけるように配慮する必要がある。

【語群】
ア 連合遊び
イ 対人葛藤
ウ 共感
エ 自己調整力
オ 平行遊び
カ 対人拮抗
キ 役割取得
ク 対人調整力

4. (A)オ (B)イ (C)キ (D)エ

保育士試験 平成26年(2014年) 保育の心理学 問88

次の文は、他者とのかかわりに関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

子どもは集団生活において、さまざまな場面で自分と他者を比べており、こうした行為を( A 社会的比較)とよぶ。
例えば、なかなか竹馬にうまく乗れないP君が竹馬の上手なQ君をモデルに練習を繰り返しているとき、このような( A )は( B上方比較 )とよぶ。年齢により( A )のもつ意味は変化していくが、( C自己概念 )を形成していく上で重要であることから、( D 劣等感)につながらないように配慮することが保育士に求められる。

【語群】
ア 社会的比較
イ 下方比較
ウ 自己概念
エ 上方比較
オ 劣等感
カ 知的好奇心
キ 社会的表出
ク 優越感

3.  ( A )ア ( B )エ ( C )ウ ( D )オ

保育士試験 平成26年(2014年) 保育の心理学 問96

次の文は、幼児の主体性に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

・「遊びを自由に選ぶ保育では幼児の主体性が発揮され、( 設定保育 )では発揮されない」とは、必ずしもいえない。
・多様な活動のなかから、やりたい活動を( 自己選択 )できることによって、幼児の主体性は育まれる。
・一人一人の幼児が主体性を発揮するにつれて、クラスの仲間との間で葛藤が生じることも多くなるが、それは( 自己調整 )を学ぶ機会となる。
・生活習慣を身につける過程においても、幼児が主体的に取り組むように、保育士等は( 個人差 )を踏まえた配慮をすることが大切である。

【語群】
ア  設定保育
イ  個人差
ウ  自己選択
エ  自己規制
オ  コーナー保育
カ  自己調整
キ  自己高揚
ク  男女差 

1.  ( A )ア ( B )ウ ( C )カ ( D )イ

脂肪酸どこまでやるか!暗記は最小限にして時短する!

私にとってついやり過ぎてしまう分野です。

栄養素体系

  • タンパク質
  • 脂質
    • 脂肪酸
      • 緩和脂肪酸
      • 不緩和脂肪酸
        • 一価不緩和脂肪酸
          • オレイン酸
        • 多価不緩和脂肪酸
          • リノール酸
          • EPA
  • 炭水化物
  • ビタミン
    • 脂溶性ビタミン
      • ビタミンD
      • ビタミンA
      • ビタミンK
      • ビタミンE
    • 水溶性ビタミン
      • ビタミンB1
      • ビタミンB2
      • ビタミンC
      • 葉酸
  • ミネラル
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脂肪酸とは

脂肪酸とは、脂肪のうち、すぐに使えるエネルギーのことをいいます。

緩和脂肪酸とは

緩和脂肪酸は、動物性脂肪です。

バター、牛脂、豚脂(ラード)に多く含まれます。

2重結合または3重結合はなく安定していて、酸化したりしません。

緩和脂肪酸
不緩和脂肪酸

牛・豚の食肉獣は人間より体温が高く、脂肪酸は溶けた状態(緩和している)で体内を循環していますが、人間の体温では溶け切らずに固まり(緩和していない)になります。

脂肪酸の固まり

不飽和脂肪酸とは

  • 一価不緩和脂肪酸
    • オレイン酸
  • 多価不緩和脂肪酸
    • リノール酸(必須脂肪酸)
    • EPA  (必須脂肪酸)

不緩和脂肪酸とは、植物性脂肪や魚等に含まれており、人間の体温で溶け切ってしまい(飽和しない)、サラサラの状態で、動脈硬化と血栓を防ぐ作用があります。

また、数個の2重結合を持つことから、不安定で劣化しやすいという特徴があり、熱や空気、光で酸化しやすいです。(黒瓶に保管します。)

多価不緩和脂肪酸

また、2重の細胞膜の内側は不緩和脂肪酸で満たされ、細胞内を守る働きをしています。

細胞膜イメージ

オレイン酸

オレイン酸は、オリーブ油に含まれます。

オレイン酸は、必須脂肪酸ではありません。(食べなくても体内でつくることができる。)

オレイン酸:オリーブ油

リノール酸(必須脂肪酸)

リノール酸は、ごま油に含まれます。

リノール酸は必須脂肪酸です。

リノール酸:ごま油

EPA(必須脂肪酸)

EPAは、さば、いわし、さんま等の魚に含まれます。

日本人の脂肪酸摂取量は、不足している順に不飽和脂肪酸(魚→植物)→緩和脂肪酸(動物)となっており、1番不足しているのは魚のEPAです。

過去問

保育士試験 令和4年(2018年)後期 子どもの食と栄養 問3

次のうち、脂質に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい 組み合わせを一つ選びなさい。

○ C 魚油に多く含まれる多価不飽和脂肪酸は、動脈硬化と血栓を防ぐ作用がある。

× D リノール酸は、飽和脂肪酸である。

  • 不緩和脂肪酸です。

保育士試験 平成30年(2018年)後期 子どもの食と栄養 問124

次の文は、脂質および脂肪酸に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

○ 1.飽和脂肪酸は、バター、牛脂、豚脂などの動物性食品の油脂に多く含まれる。

○ 2.不飽和脂肪酸は、細胞膜の構成成分となる。

○ 4.トランス脂肪酸は、マーガリン、ショートニング等に含まれている。

保育士試験 平成29年(2017年)前期 子どもの食と栄養 問122

次の文は、脂質についての記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

× A  炭素鎖に二重結合をもつ脂肪酸を飽和脂肪酸という。

  • 飽和脂肪酸は炭素鎖に二重結合または三重結合を有さない脂肪酸のことです。

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 子どもの食と栄養 問123

次の文は、脂質および脂肪酸のはたらきについての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× C  不飽和脂肪酸は、脂肪酸中の炭素原子がすべて水素で飽和されており、二重結合はない。

  • 不飽和脂肪酸は、植物や魚の脂に多く含まれ、二重結合があります。

○ D  EPA( エイコサペンタエン酸 )は、さば、いわし、さんまなどの魚に多く含まれる必須脂肪酸である。

保育士試験 平成26年(2014年) 子どもの食と栄養 問123 )

次の文は、栄養素に関する記述である。適切な記述を選びなさい。

○ 1.脂質は、エネルギー源として利用されるほか、細胞膜の主要な構成成分でもある。

× 4.リノール酸は、飽和脂肪酸である。

  • リノール酸は不飽和脂肪酸です。

心理療法担当職員になるには?心理指導担当職員との違いは?

専門職MAP

専門職MAP

保育系

社会福祉系

心理系

  • 心理療法担当職員

心理療法担当職員

心理療法担当職員

心理療法担当職員とは?

虐待を受けた児童を遊戯療法やカウンセリング等の心理的ケアをするための職員です。

心理療法担当職員になるには?

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準
(職員)
第四十二条
4 心理療法担当職員は、学校教育法の規定による大学(短期大学を除く。)において、心理学を専修する学科若しくはこれに相当する課程を修めて卒業した者であつて、個人及び集団心理療法の技術を有するもの又はこれと同等以上の能力を有すると認められる者でなければならない。

「個人及び集団心理療法の技術を有するもの又はこれと同等以上の能力」とは、施設により認定心理士、臨床心理士、公認心理士等の資格を要求されることがあります。

心理学の一定の知識があるものを、施設ごと施設が決めてよいということです。

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どこで働いてるの?

似ている呼び方がある

もともとは情緒不安定障害児施設のみに配置されていましたが、そのときは心理士さんと呼ばれていました。

児童養護施設等には後に配置するようになり、名称も心理療法担当職員となりました。

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心理指導担当職員との違い

心理指導担当職員との違い

心理指導担当職員とは

障害児入所施設に配置され、障害と向き合うための生活をサポートする職員です。

以前は、重症心身障害児入所施設のみにいる心理士さんでした。

後に他の障害児入所施設にも配置されるようになりました。

心理指導担当職員になるには

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準
(職員)
第四十二条
15 心理指導担当職員は、学校教育法の規定による大学(短期大学を除く。)若しくは大学院において、心理学を専修する学科、研究科若しくはこれに相当する課程を修めて卒業した者であつて、個人及び集団心理療法の技術を有するもの又はこれと同等以上の能力を有すると認められる者でなければならない。

つまり、心理療法担当職員と同じです。

どこで働いてるの?

  • すべての福祉型障害児入所施設
  • 主として重症心身障害児を入所させる医療型障害児入所施設
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過去問

過去問

保育士試験 平成30年(2018年)後期 児童家庭福祉 問9

次のうち、児童養護施設の専門職及び実施者として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ A  里親支援専門相談員
○ B  個別対応職員
× C  児童生活支援員
× D  児童自立支援専門員

○ E  心理療法担当職員

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保育士試験 平成28年(2016年)前期 保育実習理論 問16

次の文は、児童養護施設に配置されている職員の役割について説明したものである。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

児童養護施設には、様々な役割の職員が配置されている。主に児童の生活支援を担当するのは( A 保育士 )や児童指導員である。乳児が入所している場合には、( B 看護師 )を置かなければならないとされている。家族との関係調整や関係機関との連携を専門に行うのは( C 家庭支援専門相談員 )である。また、虐待を受けた児童の心理療法を専門に担当するのは( D 心理療法担当職員 )である。

【語群】
ア 心理療法担当職員
イ 児童心理司
ウ 児童自立支援員
エ 児童福祉司
オ 医師
カ 看護師
キ 保育士
ク 家庭支援専門相談員

保育士試験 平成27年(2015年) 社会的養護

次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)に規定されている職員に関する記述である。正しいものを一つ選びなさい。

× 2.医療型児童発達支援センターには、心理療法担当職員を配置することとされている。

心理療法担当職員なるには 〜心理指導担当職員との違いも〜

心理療法担当職員

心理療法担当職員とは

箱庭療法等、臨床心理学に基づいて心理的ケアをするための職員です。

箱庭療法
中にある言葉以前のものを表現したり、あるいは自由に表現するなかで自分のこころの奥底とつながっていくような体験を支える方法東京大学相談支援研究開発センター

心理療法担当職員になるには

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準
(職員)
第四十二条
4 心理療法担当職員は、学校教育法の規定による大学(短期大学を除く。)において、心理学を専修する学科若しくはこれに相当する課程を修めて卒業した者であつて、個人及び集団心理療法の技術を有するもの又はこれと同等以上の能力を有すると認められる者でなければならない。

「個人及び集団心理療法の技術を有するもの又はこれと同等以上の能力」とは、施設により認定心理士、臨床心理士、公認心理士等の資格を要求されることがあります。

心理学の一定の知識があるものを、施設ごとに決めてよいということです。

どこで働いてるの?

似ている呼び方がある

もともとは情緒不安定障害児施設のみに配置されていましたが、そのときは心理士さんと呼ばれていました。

児童養護施設等には後に配置するようになり、名称も心理療法担当職員となりました。

心理指導担当職員

心理指導担当職員とは

以前は、重症心身障害児入所施設にいる心理士さんでした。

後に他の障害児入所施設にも配置されるようになりました。

障害と向き合うため、子どもが日々の生活の中で望ましい考え方や習慣を身に付けるのをサポートするための職員です。

心理指導担当職員になるには

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準
(職員)
第四十二条
15 心理指導担当職員は、学校教育法の規定による大学(短期大学を除く。)若しくは大学院において、心理学を専修する学科、研究科若しくはこれに相当する課程を修めて卒業した者であつて、個人及び集団心理療法の技術を有するもの又はこれと同等以上の能力を有すると認められる者でなければならない。

心理療法担当職員と同じです。

心理指導担当職員とは子どもの心が日々の生活の中で望ましい考え方や習慣を身に付けるのをサポートするための職員です。

どこで働いてるの?

  • すべての福祉型障害児入所施設
  • 主として重症心身障害児を入所させる医療型障害児入所施設

過去問

保育士試験 平成30年(2018年)後期 児童家庭福祉 問9

次のうち、児童養護施設の専門職及び実施者として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ A  里親支援専門相談員
○ B  個別対応職員
× C  児童生活支援員
× D  児童自立支援専門員
○ E  心理療法担当職員

保育士試験 平成28年(2016年)前期 保育実習理論 問16

次の文は、児童養護施設に配置されている職員の役割について説明したものである。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

児童養護施設には、様々な役割の職員が配置されている。主に児童の生活支援を担当するのは( A 保育士 )や児童指導員である。乳児が入所している場合には、( B 看護師 )を置かなければならないとされている。家族との関係調整や関係機関との連携を専門に行うのは( C 家庭支援専門相談員 )である。また、虐待を受けた児童の心理療法を専門に担当するのは( D 心理療法担当職員 )である。

【語群】
ア  心理療法担当職員
イ  児童心理司
ウ  児童自立支援員
エ  児童福祉司
オ  医師
カ  看護師
キ  保育士
ク  家庭支援専門相談員 

保育士試験 平成27年(2015年) 社会的養護

次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)に規定されている職員に関する記述である。正しいものを一つ選びなさい。

× 2.医療型児童発達支援センターには、心理療法担当職員を配置することとされている。

アリエス(歴史家) 〜過去問・絵から紐解く子供の姿〜

青年時代は不良だった?!

青年時代のアリエスは、学校が寛容だったことにつけこんでサボりまくり、映画館に入りびたっていました。

それが父親にバレると、学校が嫌なら仕事をするように言いつけられるましたが、不良青年が真面目に仕事をする筈がありせんでした。

アリエス・フィリップ

それでも父親は通信講座に申込み

父親は諦めずに通信講座を申込み、アリエスは大学入学試験に合格することができました。

大学生のアリエスは、歴史の勉強や学生たちとの交流のなかで学びを深めていき、次第に大学で頭角を現わしていきました。

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歴史書を読みあさる!

そのうち戦争が始まり、終わった頃にはアリエスは26歳になっていました。

研究仲間も戦争で散り散りになってしまい、彼は国立図書館に入り、歴史書を読みあさる日々を過ごしました。

著書「子供の誕生」が生まれる

みすず書房

この著書は、アリエスが多数の文献資料、また絵画に描かれた姿などを参考に、その時期に子供がどう考えられてきたかを研究したものです。

ヨーロッパ中世(アンシャン・レジーム期)では「子ども」という観念はなく「小さな大人」として扱われ、労働に従事し、大人との違いは明確に意識されていなかったと主張しました。

7歳位までのの子供は虐殺しても問題にならなかったそうです。

アリエスは、時代ごとに子供に服を着せるやり方に差異があることの発見きっかけに、子供に対する大人たちの眼差しが変容していると感じました。

この頃の子どもは徒弟制度から学校化へ進化し、子供への特別の配慮への強い関心が示されてきた時代です。

この発見が、子どもの誕生とされました。

この書は、子供の歴史への画期的寄与し、世界の文化が豊かになった」と評され、世界中から評価されました。

ちなみに、ルソーは「子どもの発見者」と言われ別物ですが、子供が誕生した時代はルソーの時代とほぼ同じで、両者とも子どもの人権尊重という意味でも同じものです。(アリエスがルソーの影響を特に受けたということでもありません。)

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過去問

保育士試験 平成30年(2018年)前期 児童家庭福祉

次の文は、子ども観の変遷に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

○ 3.アリエス( Ariès,P. )は『<子供>の誕生』において、17世紀までの西欧では、子どもは「小さな大人」として扱われ、労働に従事し、大人との違いは明確に意識されていなかったと主張した。

母子生活支援施設運営指針「第Ⅱ部 各論①」の要点!5分で終わる!

母子生活支援施設運営指針

母子生活支援施設運営指針 第Ⅰ部 総論からの続き

ここでは、母子生活支援施設運営指針そのものを掲載しました。児童福祉法等に共通していることは当たり前として、母子生活支援施設の特有のことや、過去問題で出題された部分を太字にして、短時間で運営指針をマスターすることを目的としています。

また児童養護施設運営指針と違うなものは色表示をしています。

ボリュームはありますが、難しい内容ではないので、太字を中心に1度読んみるだけでマスターできることを目指しています。

運営指針MAP

[toc heading_levels=”2,3″]

第Ⅱ部 各論

1 支援

(1)支援の基本

①母親と子どもそれぞれの個別の課題に対して、専門的支援を行う。

母親と子どもがそれぞれ抱える個別の課題に対して、目的や目標を明確にした合理的で計画的な一貫した専門的支援を行う。
・母親と子どもの課題を正しく理解し、できる限り、親子、家庭のあり方を重視した支援を行う。
・母親と子どもが、自己の意思で課題を解決できるように個々の気持ちに寄り添った支援を行う。
資料等を使いながら、必要な手続きをわかりやすく説明し、必要に応じて職員が機関等への同行及び代弁を行う。

(2)入所初期の支援

①入所に当たり、母親と子どもそれぞれの生活課題・ニーズを把握し、生活の安定に向けた支援を行う。

・母親と子どもが安心して施設を利用し、課題の解決に向かえるように、委託機関等と連携して情報提供に努める。
・安心して施設の生活ができ、精神的に落ち着ける環境の提供、維持に努める。
子どもが保育所・学校に速やかに入所・入学できるよう支援する。
必要に応じて、生活用具、家財道具等の貸し出しを行う。

②新しい生活環境に適応できるよう、精神的な安定をもたらす支援を行う。

休日・夜間でも相談できるよう配慮し、不安・悩みの軽減、心の安定に向けた相談支援を行い、必要に応じて専門機関と連携する。
・入所直後は心理的に不安定になりやすいため、コミュニケーションに心がけ、心理面に十分配慮する。
・施設を自分の居場所として実感できるよう、職員や入所者とのよりよい人間関係の構築に向けて支援する。

(3)母親への日常生活支援

①母親が、安定した家庭生活を営むために必要な支援を行う。

母親の生育歴、現在の生活スキル等を踏まえ、安定した生活に必要な基本的な生活習慣の維持や獲得に向けて衣食住の生活スキルの向上への支援を行う。
・家庭の営みは、経験を通して反映されるため、経験に乏しい母親には共に行うことで経験を補う。

・健康に不安を持つ母親や子どもには、相談に応じたり、医療機関への受診を勧めたりするとともに、ニーズに応じて健康管理の支援を行う。
・入所前に適切な医療を受けられなかった母親や子どもには、既往歴等を確認しながら適切な医療の受診を促す。

②母親の子育てのニーズに対応するとともに、子どもとの適切なかかわりができるよう支援する。

・母親の育児に関する不安や悩み等の発見に努め、その軽減に向けた相談や助言、介助等を行うとともに、必要に応じて保育提供や保育所へつなぐ支援を行う。
・母親の状況に応じ、子どもの保育所・学校等への送迎の支援を行う。
・母親が病気の時には、母親の看病や子どもの保育等の支援を行う。
・母親が子どもを客観的に理解できるように、発達段階や発達課題について示し、適切な子育て・かかわりについてわかりやすく説明する。
・虐待や不適切なかかわりを発見した時は職員が介入し、必要に応じて専門機関との連携を行う。

③母親が安定した対人関係を築くための支援を行う。

・職員と信頼関係を築くことにより人とのつながりを実感し、施設に自分の居場所を得られるよう支援する。
・社会との関係をとることの難しさから対人関係にストレスを生じている場合は、そのストレスの軽減が図られるよう、相談に応じる。

(4)子どもへの支援

①健やかな子どもの育ちを保障するために、養育・保育に関する支援を行う。

・子どもの成長段階、発達段階に応じた養育支援を行う。
・母親と子どもの関係を構築するための保育、保育所に入所できない子どもの保育や早朝・夜間・休日等の保育、子どもの病気・けが等の際の保育、母親が体調の悪いときの保育等、ニーズに応じた様々な施設内での保育支援を行う。
放課後の子どもの生活の安定や活動を保障し、活動場所、プログラム等を用意するとともに、日常生活上必要な知識や技術の伝達、遊びや行事等を行う。
DVを目撃した子どもを含め、被虐待児等や発達障害を含む様々な障害等の特別な配慮が必要な子どもに対しては、必要に応じて個別に対応し、子どもの状況に応じた支援を行う。

②子どもが自立に必要な力を身につけるために、学習や進路、悩み等への相談支援を行う。

・落ち着いて学習に取り組める環境を整え、適切な学習支援を行い、学習の習慣を身につけるとともに、学習への動機づけを図る。
・安心して学校に通えるように、宿題、支度等の学校生活に関する支援を行う。
・自由に意見や要望等を表明できるよう信頼関係づくりに努め、日常生活の子どもの表情や態度から、悩みや意見の発見に努める。
・進学への支援は、母親と子ども双方の意向をくみ取り、学校と連携して情報提供を行いながら、具体的な目標を定めて行う。
・進学や就職など、子どもの意向を尊重した進路への支援を行う。
・学費の負担軽減のため、各種の奨学金や授業料の減免制度等の活用への支援を行う。

③子どもに安らぎと心地よさを与えられるおとなとのかかわりや、子どもどうしのつきあいに配慮して、人との関係づくりについて支援する。

・母親以外のおとなにも受け入れられたり、甘えられたりする経験を増やし、おとなとの信頼関係が構築できるよう支援する。
・社会の様々な価値観、多様な生き方への理解を進めるために、ボランティアや実習生など、様々なおとなとの出会いの機会を設ける。
・おとなに信頼感を持てるように、悪意や暴力のないおとなモデルを提供する。
・自分の気持ちをことばで適切に表現し、相手に伝える方法について、日常生活の中で意識的に伝え、その能力が向上するよう支援する。
・子どもどうしの育ちあう力を活用し、協調性や社会性が身につくよう、集団活動やレクリエーション活動などのグループワークを積極的に取り入れる。
・自分自身を守るために必要な知識や、具体的な方法などの学習の機会を設ける。

④子どもの年齢・発達段階に応じて、性についての正しい知識を得る機会を設け、思いやりの心を育む支援を行う。

・性をタブー視せず、子どもの疑問や不安に正確な知識をもって応える。
・必要に応じて外部講師を招くなど、職員間で性教育に関する知識や、性についてのあり方などの学習会を行う。

(5)DV被害からの回避・回復

①母親と子どもの緊急利用に適切に対応する体制を整備する。

24時間の受け入れや広域利用など、広く母親と子どもの緊急利用を受け入れる。
DV防止法に基づく一時保護委託の依頼の場合は、速やかに受け入れを行い、安心で安定した生活が営めるように体制を整える。
・役割分担と責任の所在を明確にし、配偶者暴力相談支援センター・警察署・福祉事務所等との連絡調整体制を整える。
被害者が施設で生活していることをDV加害者に知られないように配慮を徹底する。

②母親と子どもの安全確保のためにDV防止法に基づく保護命令や支援措置が必要な場合は、適切な情報提供と支援を行う。

・DV加害者に居所が知れ、母親と子どもに危険が及ぶ可能性がある場合には、母親と子どもの意向を確認した上で、速やかに関係機関と連携し、保護命令の手続きや他の施設への転居等の支援を行う。
・保護命令制度や支援措置の活用について、情報提供を行うとともに、必要に応じて法的手続きのための同行等の支援を行う。
弁護士や法テラスの紹介や調停・裁判などへの同行等、さらに必要に応じて代弁等の支援を行う

③母親と子どもの安全確保を適切に行うために、必要な体制を整備する。

・安全確保を第一とした支援を行うため、職員による夜間の安全管理体制を整える。
・子どもの安全を保障するため、区域外就学も含め、教育委員会等の関係機関との連携を行う。
夫等から子どもとの面会交流を求められた場合は、家庭問題情報センター(FPIC)等の利用も含めて、母親と子どもの安全と安心を最優先にした支援を行う。

④心理的ケア等を実施し、DVの影響からの回復を支援する。

・DVについての正しい情報と知識を提供し、DV被害者の理解を促し、自己肯定感を回復するための支援を行う。
DVから脱出することができたことを評価し、安心し安定した生活と母親と子どもの幸せな未来について職員が一緒に考え支援することを伝える。
・心理療法を活用し、医師やカウンセラーと情報交換を行いながら、より適切な支援を行う。

(6)子どもの虐待状況への対応

①被虐待児に対しては虐待に関する専門性を持ってかかわり、虐待体験からの回復を支援する。

・子どもと個別にかかわる機会を作り、職員に自分の思いや気持ちを話せる時間を作る。
・子どもの権利条約による「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」等について説明を行うとともにそれが保障できる支援を提供する。
・自分の存在がかけがえのない大切な存在であることを伝えながら、自己肯定感や自尊心の形成に向けた支援を行う。
・暴力によらないコミュニケーションを用いるおとなのモデルを職員が示す。
・医療機関や児童相談所など関係機関と必要な情報の交換を行いながら、より適切な支援を行う。

②子どもの権利擁護を図るために、関係機関との連携を行う。

・児童虐待の発生やその疑いがある場合は児童相談所に通報し、連携して対応する。
・被虐待児童に対しては、必要に応じて、心理判定、児童精神科医との相談などの児童相談所機能を活用する。
・必要に応じて、福祉事務所や保育所、学校、病院等と情報交換や連携を図り対応する。

(7)家族関係への支援

①母親や子どもの家族関係の悩みや不安に対する相談・支援を行う。

・母親の家族関係の悩みや不安を受け止め、相談に応じる。
・子どもの家族関係の悩みや不安を受け止め、相談に応じる。
・母親と子どもの感情の行き違い、意見の相違がある場合や将来設計等が異なる場合、それぞれの考えを尊重して相談に応じ、調整を行う。
きょうだいの間に感情の行き違いや意見の相違がある場合は、相談に応じ調整を行う。
・必要に応じて父親や他の親族等の関係調整を行う。

(8)特別な配慮の必要な母親、子どもへの支援

①障害や精神疾患のある母親や子ども、その他の配慮が必要な母親と子どもに対する支援を適切に行い、必要に応じて関係機関と連携する。

様々な障害のある母親には、主体性を尊重し、それぞれの状況に応じた自己決定ができるよう支援する。
・福祉事務所や医療機関と連携し、利用可能な福祉サービス等を活用できる支援を行う。
・精神疾患があり、心身状況に特別な配慮が必要な場合、同意を得て主治医との連携のもと、通院同行、服薬管理等の療養に関する支援を行う。
・障害や精神疾患のある場合や外国人の母親や子どもへは、公的機関や就労先への各種手続きや保育所や学校等との連絡等、他機関とも連携し情報やコミュニケーション確保の支援を行う。

不就業の理由は母親の精神的・身体的障害がある場合が最も多い

(9)主体性を尊重した日常生活

①日常生活への支援は、母親や子どもの主体性を尊重して行う。

・母親と子どもの状況を考慮しながら、その主体性が尊重されるよう支援を行う。

②行事などのプログラムは、母親や子どもが参画しやすいように工夫し、計画・実施する。

・母親や子どもの意見を取り入れた実施計画を策定し、その内容と目的をわかりやすく示し、選択(自己決定)により積極的に参加できるように支援する。

母子生活支援施設運営指針

(10)就労支援

①母親の職業能力開発や就労支援を適切に行う。

・資格取得や能力開発のための情報提供や支援を行う。
・公共職業安定所だけでなく、パートバンクや母子家庭等就業・自立支援センター等、様々な機関を活用し、また必要に応じて、職場開拓を行い、求人案内の情報提供や同行支援を行う。
・就労に対する不安に関して適切な傾聴や、必要に応じた助言等の支援を行う。また、就労後の相談体制を整備する。
・母親が安心して就労できるように施設内保育や学童保育などの保育支援を行う。

②就労継続が困難な母親への支援を行い、必要に応じて職場等との関係調整を行う。

・職場環境、人間関係に関する相談や助言など個々に対応した幅広い支援を行う。
・母親が望む場合、就労継続のために職場との関係調整を行う。
・活用可能な就労支援制度を利用できるよう支援する
・障害がある場合や外国人の母親の場合、その心身の状態や意向に配慮しながら、就労の継続に向けての支援を行う。

(11)支援の継続性とアフターケア

①施設の変更又は変更による受入れを行うに当たり、継続性に配慮した対応を行う。

・子どもの発達や生活の記録、アルバムの作成などを行い支援の継続性に活用する。
・移行前の支援として、引き継ぎや申し送りの手順・文書等の内容をあらかじめ定める
・施設の変更後も、母親や子どもが相談できるように窓口や担当者等の取り決めを行う。
・変更による受入の際には、前任の担当者から育ちの記録等の文書を使い適切に引き継ぎを行う。

②母親と子どもが安定した生活を送ることができるよう、退所後の支援を行う。

・退所後のアフターケアが効果的に行われるよう、退所後の支援計画を作成する。
・退所した地域で健康で安心して暮らすために、必要に応じて退所先の行政、医療福祉、ボランティア・NPO団体をはじめ、幅広い地域の関係機関や団体とネットワークを形成し、母親と子どもが適切なサービスが受けられるように支援する。母子自立支援員や民生委員児童委員等との連携も必要である。
・退所後も母親と子どもが電話や来所によって、施設に相談できることを説明し、個々の状況に配慮しながら、生活や子育て等の相談や同行等必要な支援を提供する。
・退所後も、学童保育や学習支援、施設行事への招待等の支援を行う。

2 自立支援計画・記録

(1) アセスメントの実施と自立支援計画の策定

①母親と子どもの心身の状況や、生活状況を正確に把握するため、手順を定めてアセスメントを行い、母親や子どもの個々の課題を具体的に明示する。

・母親と子どもそれぞれ個別にアセスメントを行う。
・心身の状況や、生活状況、親族の状況、問題解決能力等の必要な情報を把握し、統一した様式に則って記録する。
・把握した情報を総合的に分析・検討し、課題を適切に把握する。
・アセスメントは、母親と子どもの担当職員をはじめ、心理療法担当職員などが参加するケース会議で合議して行う。

②アセスメントに基づいて母親と子ども一人一人の自立支援計画を策定するための体制を確立し実際に機能させる。

・自立支援計画策定の責任者(基幹的職員等)を設置する。
・自立支援計画は、ケース会議で合議して策定する。
・自立支援計画には、支援上の課題と、課題解決のための支援目標と、目標達成のための具体的な支援内容・方法を定める。
・支援目標は、母親と子どもに理解できる目標として表現し、努力目標として説明する。
・策定された自立支援計画を、全職員で共有し、養育・支援は統一かつ統合されたものとする。

③自立支援計画について、定期的に実施状況の振り返りや評価と計画の見直しを行う手順を施設として定め、実施する。

・自立支援計画の見直しは、母親や子どもとともに生活を振り返り、母親や子どもの意向を踏まえて、それらを反映させつつ、最善の利益を考慮して行う。
・自立支援計画の見直し時には、支援方法を振り返り、自己評価し、支援の成果について分析、検証を行い、専門性や技術の向上に努め、施設全体の支援の向上に反映させる仕組みを構築する。
・アセスメントと計画の評価・見直しは、少なくとも半年ごとに定期的に行い、かつ緊急の見直しなど必要に応じて行う。

(2)母親と子どもの支援に関する適切な記録

①母親と子ども一人一人の支援の実施状況を適切に記録する。

・入所からアフターケアまでの支援の実施状況を、保護者等及び関係機関とのやりとり等を含めて適切に記録する。
・記録内容について職員間でばらつきが生じないよう工夫する。

②母親と子ども等に関する記録の管理について、規程を定めるなど管理体制を確立 し、適切に管理を行う。

・記録の管理について個人情報保護と情報開示の観点から、研修を実施する。
・守秘義務の遵守を職員に周知する。

③母親と子ども等の状況等に関する情報を職員が共有するための具体的な取組を行う。

・全職員が共通した理解の下に業務を遂行できるよう情報共有の体制を構築する。

・施設における情報の流れを明確にし、情報の分別や必要な情報が的確に届く仕組みを整備する。
・施設の特性に応じて、ネットワークシステム等を利用して、情報を共有する仕組みを作る。

④日々の業務について支援内容を適切に記録し、支援の分析・検証や職員間の情報共有に活用するとともに、説明責任を果たす取組を行う。

・母子支援員日誌、少年指導員日誌、学童保育日誌、保育日誌、宿直日誌、日直日誌等を整備する

3 権利擁護

(1) 母親と子どもの尊重と最善の利益の考慮

①母親と子どもを尊重した支援についての基本姿勢を明示し、職員が共通の理解を持つための取組を行う。

・母親と子どもへの支援は、感情的でない受容的な態度で行い、その人格を尊重することを基本とする。
・施設長や職員が母親や子どもの権利擁護に関する施設内外の研修に参加し、人権感覚を磨くことで、施設全体で権利擁護の姿勢を確立する。
・母親と子どもを尊重した姿勢を、個々の養育・支援の標準的な実施方法等に反映させる。

②社会的養護が、母親と子どもの最善の利益を目指して行われることを職員が共通して理解し、日々の支援において実践する。

・人権に配慮した支援を行うために、職員一人一人の倫理観、人間性並びに職員としての職務及び責任の理解と自覚を持つ。
・施設全体の質の向上を図るため、職員一人一人が、養育実践や研修を通じて専門性を高めるとともに、養育実践や養育の内容に関する職員の共通理解や意見交換を図り、協働性を高めていく。
・職員同士の信頼関係とともに、職員と子ども及び職員と保護者との信頼関係を形成していく中で、常に自己研鑽に努め、喜びや意欲を持って養育・支援に当たる。

・母親や子どもの意向に沿うことが結果として子どもの利益につながらないこともあることを踏まえ、適切に導く。
・受容的・支持的なかかわりを基本としながら母親と子どもの状況に応じて適切な対応ができるよう、常に母親と子どもの利益を考慮し真摯に向き合う。

③母親と子どものプライバシー保護に関する規程・マニュアル等を整備し、職員に 周知するための取組を行う。

・通信、面会に関するプライバシー保護や、生活場面等のプライバシー保護について、規程やマニュアル等の整備や設備面等の工夫などを行う。

母親と子どもの思想や信教の自由を保障する。

・子どもの思想・信教の自由については、最大限に配慮し保障する。
・母親の思想・信教によって、その子どもの権利が損なわれないよう配慮する。

(2) 母親と子どもの意向や主体性の配慮

①母親と子どもの意向を把握する具体的な仕組みを整備し、その結果を踏まえて、支援の内容の改善に向けた取組を行う。

・日常的な会話のなかで発せられる母親や子どもの意向を取り、また母親や子どもに対して意向調査、個別の聴取等を行い、改善課題の発見に努める。
・改善課題については、母親や子どもの参画のもとで検討会議等を設置し、改善に向けて具体的に取り組む。

②母親や子ども自身が、自分たちの生活全般について自主的に考える活動(施設内の自治活動等)を推進し、施設における生活改善に向けて積極的に取り組む。

・子どもの活動を通して、子どもの自己表現力、自律性、責任感などが育つよう必要な支援を行う。
・母親が、自らの権利を学び、自主的に自分の生活を改善していく力を養えるよう支援する。
母親の自治会活動等を通して、母親の自己表現力、自律性、責任感などに対する支援を行う。

③施設が行う援助について事前に説明し、母親と子どもそれぞれが主体的に選択(自己決定)できるよう支援する。

・支援内容について理解できるようわかりやすい説明等を工夫し、自己決定により主体的に活用できるように働きかける。
・常に母親と子どものニーズの把握をし、必要な情報やニーズに応じた支援メニューが提供できるよう努める。

(3)入所時の説明等

①母親と子ども等に対して、支援の内容を正しく理解できるような工夫を行い、情報提供する。

・母親と子どもが情報を入手しやすいようパンフレットを福祉事務所に置くなどの取組を行う。
・施設の支援内容や生活の流れなどをわかりやすく紹介した印刷物を作成し、希望があれば見学に応じるなど施設の機能、役割を正しく理解できるような工夫を行う。

②入所時に、施設で定めた様式に基づき支援の内容や施設での約束ごとについて、母親と子ども等にわかりやすく説明する。

・様々な支援の利用方法や施設のルール、個人情報の取り扱いや設備の使用法など、施設で生活を行う上で必要な情報をわかりやすく説明し、母親と子どもが安心感を得られるように配慮する。
・丁寧な説明をすることで、母親と子どもの不安を解消し、これからの生活に展望が持てるよう配慮する。

(4)母親や子どもが意見や苦情を述べやすい環境

①母親と子どもが相談したり意見を述べたい時に相談方法や相談相手を選択できる環境を整備し、母親と子どもに伝えるための取組を行う。

・複数の相談方法や相談相手の中から自由に選べることを、わかりやすく説明した文書を作成・配布する。

・母親や子どもに十分に周知し、日常的に相談窓口を明確にし、内容をわかりやすい場所に掲示する。

②苦情解決の仕組みを確立し、母親と子ども等に周知する取組を行うとともに、苦情解決の仕組みを機能させる。

・苦情解決の体制(苦情解決責任者の設置、苦情受け付け担当者の設置、第三者委員の設置)を整備する。
・苦情解決の仕組みを文書で配布するとともに、わかりやすく説明したものを掲示する。

③母親と子どもからの意見や苦情等に対する対応マニュアルを整備し、迅速に対応する。

・苦情や意見・提案に対して対応マニュアルを整備し、迅速に対応する。
・苦情や意見を、支援や施設運営の改善に反映させる。
・母親や子どもの希望に応えられない場合には、その理由を丁寧に説明する。

(5)権利侵害への対応

①いかなる場合においても、職員等による暴力や脅かし、人格的辱め、心理的虐待、セクシャルハラスメントなどの不適切なかかわりが起こらないよう権利侵害を防止する。

・就業規則等の規程に、体罰の禁止や権利侵害の防止を明記する。
不適切なかかわりの起こりやすい状況や場面について具体的な例を示しながら、研修や話し合いを行い、不適切なかかわりを行わないための支援技術を習得させる。
・施設長は、職員からの暴力や言葉による脅かしなどの不適切なかかわりが発生した場合に対応するためにマニュアル等を整備し、規程に基づいて厳正に対応する。

②いかなる場合においても、母親や子どもが、暴力や脅かし、人格を辱めるような不適切な行為を行わないよう徹底する。

・母親や子どもに対して、不適切な行為の禁止を周知する。

・不適切なかかわりを防止するため、日常的に会議等で取り上げ、行われていないことの確認や、職員体制の点検と改善を行う。

・不適切なかかわりを伴わない人とのかかわりについて、母親や子ども達に伝え、良好な人間関係の構築を図る。

③子どもに対する暴力や脅かし、人格を辱めるような不適切なかかわりの防止と早期発見に取り組む。

・不適切なかかわりを伴わない子育てについて母親に伝え、良好な親子関係の構築を図る。
・子どもが自分自身を守るための知識、具体的な方法について学習する機会を設ける。
・常に親子関係の把握に努め、適切な助言や支援を行う。

続きはこちら

過去問

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 社会的養護 問17

次の文は、「母子生活支援施設運営指針」( 平成24年3月厚生労働省 )における支援に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ A  母親と子どもがそれぞれ抱える個別の課題に対して、目的や目標を明確にした合理的で計画的な一貫した専門的支援を行う。

○ B  母親と子どもの関係を構築するための保育、保育所に入所できない子どもの保育や早朝・夜間・休日等の保育、子どもの病気・けが等の際の保育、母親が体調の悪いときの保育等、ニーズに応じた様々な施設内での保育支援を行う。

× C  資料等を使いながら必要な手続きなどについて説明を行うが、職員が機関等への同行及び代弁をすることは自立支援の妨げになるため行わない。

  • 「母子生活支援施設運営指針」には「資料等を使いながら必要な手続きをわかりやすく説明し、必要に応じて職員が機関などへ同行や代弁を行う」としています。

× D  入所初期に生活用具や家財道具等の貸し出しをすることは、母親の施設に対する依存を助長するため、自立に向けて各家庭で購入するように指導する。

  • 「母子生活支援施設運営指針」には、入所初期の支援として「必要に応じて、生活用具、家財道具等の貸し出しを行う」としています。

児童自立支援施設運営指針の「第Ⅱ部 各論②」の要点 5分で終わる!

こちらからの続きです。

運営指針MAP

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5 事故防止と安全対策

①事故、感染症の発生時などの緊急時の子どもの安全確保のために、組織として体制を整備し、機能させる。

・事故発生対応マニュアル、衛生管理マニュアル等を作成し、職員に周知する。定期的に見直しを行う。

②災害時に対する子どもの安全確保のための取組を行う。

・立地条件等から災害の影響を把握し、建物・設備類の必要な対策を講じる。
・災害時の対応体制を整える。
・食料や備品類などの備蓄リストを作成し、備蓄を進める。

③子どもの安全を脅かす事例を組織として収集し、要因分析と対応策の検討を行い、子どもの安全確保のためのリスクを把握し、対策を実施する。

・安全確保・事故防止に関する研修を行う。
・災害や事故発生に備え、危険箇所の点検や避難訓練を実施する。
・外部からの不審者等の侵入防止のための対策や訓練など不測の事態に備えて対応を図るとともに、地域の関係機関等と連携し、必要な協力が得られるよう努める。

6 関係機関連携・地域支援

(1)関係機関等の連携

①施設の役割や機能を達成するために必要となる社会資源を明確にし、児童相談所など関係機関・団体の機能や連絡方法を体系的に明示し、その情報を職員間で共有する。

・地域の社会資源に関するリストや資料を作成し、職員間で情報の共有化を図る。

②児童相談所等の関係機関等との連携を適切に行い、定期的な連携の機会を確保し、具体的な課題や事例検討を行う。

・子どもや家族の支援について、関係機関等と協働して取り組む体制を確立する。
・地域の関係機関・団体のネットワーク内での共通の課題に対して、ケース会議や情報の共有を行い、解決に向けて協働して具体的な取組を行う。
・児童相談所と施設は子どもや家族の情報を相互に提供する。
・要保護児童対策地域協議会などへ参画し、地域の課題を共有する。

(2)地域との交流

①子どもと地域との交流を大切にし、交流を広げるための地域への働きかけを行う。

・子どもが地域の行事や活動に参加する際、必要があれば職員やボランティアが支援を行う体制を整える。
・町内会、子ども会、老人会など地域の諸団体と連絡を取り、施設の行事に地域住民を招待する。

②施設が有する機能を、地域に開放・提供する取組を積極的に行う。

・思春期問題に関する講習会や研修会、地域住民の生活に役立つ講演会など開催し、参加を呼びかける。

・地域へ向けて、理念や基本方針、施設で行っている活動等を説明した印刷物や広報誌等を配布し、地域の人々の理解を得ることやコミュニケーションを活発にする取組を行う。
・地域へ施設を開放するための規程を設け、施設のスペースを開放し、地域の活動の場として提供する。

③ボランティアの受入れに対する基本姿勢を明確にし、受入れについての体制を整備する。

・ボランティア受入れについて、登録手続き、事前説明等に関する項目などマニュアルを整備する。
・ボランティアに対して必要な研修を行う。

(3)地域支援

①地域の具体的な福祉のニーズを把握するための取組を積極的に行う。

・地域住民に対する相談事業を実施すること等を通じて、具体的な福祉ニーズの把握を行う。
・社会的養護の施設の責務を果たすべく、開かれた施設運営を行う。

②地域の福祉のニーズに基づき、施設の機能を活かして地域の子育てを支援する事業や活動を行う。

・施設が有する専門性を活用し、地域の非行や子育ての相談・助言や市町村の少年育成の研修会などの事業に協力する。
・地域の里親支援、少年等の育成等に取組など、施設のソーシャルワーク機能を活用し、地域の拠点となる取り組みを行う。

7 職員の資質向上

①組織として職員の教育・研修に関する基本姿勢を明示する。

・施設が目指す支援を実現するため、基本方針や中・長期計画の中に、施設が職員に求める基本的姿勢や意識、専門性や専門資格を明示する。

②職員一人一人について、基本姿勢に沿った教育・研修計画を策定し、計画に基づいた具体的な取組を行う。

・職員一人一人について、支援技術の水準、知識の質や量、専門資格の必要性などを把握する。
・施設内外の研修を体系的、計画的に実施するなど、職員の自己研鑽に必要な環境を確保する。
・職員一人一人が課題を持って主体的に学ぶとともに、他の職員や関係機関など、様々な人とのかかわりの中で共に学び合う環境を醸成する。

③定期的に個別の教育・研修計画の評価・見直しを行い、次の研修計画に反映させる。

・研修を終了した職員は、報告レポートの作成や研修内容の報告会などで発表し、共有化する。
・研修成果を評価し、次の研修計画に反映させる。

④スーパービジョンの体制を確立し、施設全体として職員一人一人の援助技術の向上を支援する。

・施設長、基幹的職員、心理療法担当職員、家庭支援専門相談員などのスーパーバイザーに、いつでも相談できる体制を確立する。
・職員がひとりで問題を抱え込まないように、組織として対応する。
・職員相互が評価し、助言し合うことを通じて、職員一人一人が援助技術を向上させ、施設全体の養育・支援の質を向上させる。

8 施設運営

(1)運営理念、基本方針の確立と周知

①法人や施設の運営理念を明文化し、施設の使命や役割を反映させる。

・理念には子どもの権利擁護や家庭的養護の推進の視点を盛り込み、施設の使命や方向、考え方を反映させる。

②法人や施設の運営理念に基づき、適切な内容の基本方針を明文化する。

・基本方針は、「児童自立支援運営指針」を踏まえ、理念と整合性があり、子どもの権利擁護や家庭的養護の推進の視点を盛り込み、職員の行動規範となる具体的な内容とする。

③運営理念や基本方針を職員に配布するとともに、十分な理解を促すための取組を行う。

④運営理念や基本方針を子どもや保護者等に配布するとともに、十分な理解を促すための取組を行う。

(2)中・長期的なビジョンと計画の策定

①施設の運営理念や基本方針の実現に向けた中・長期計画を策定する。

・理念や基本方針の実現に向けた目標(ビジョン)を明確にし、実施する支援の内容や組織体制等の現状分析を行う。
・専門的ケアや地域支援の機能を強化する取り組みを明確にする。

②各年度の事業計画を、中・長期計画の内容を反映して策定する。

③事業計画を、職員等の参画のもとで策定するとともに、実施状況の把握や評価・見直しを組織的に行う。

・事業計画の実施状況については、子ども等の意見を聞いて、評価を行う。

④事業計画を職員に配布するとともに、十分な理解を促すための取組を行う。

・事業計画はすべての職員に配布し、会議や研修において説明する。

⑤事業計画を子ども等に配布するとともに、十分な理解を促すための取組を行う。

・事業計画をわかりやすく説明した資料を作成し、子どもや保護者へ周知の方法に工夫や配慮をする。

児童自立支援施設運営指針

(3)施設長の責任とリーダーシップ

①施設長は、自らの役割と責任を職員に対して明らかにし、専門性に裏打ちされた信念と組織内での信頼のもとにリーダーシップを発揮する。

・施設長は、社会的養護の使命を自覚し、自らの役割と責任について文書化するとともに、会議や研修において表明する。
・施設長は、職員の模範となるよう自己研鑽に励み、専門性の向上に努める。

②施設長自ら、遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行い、組織全体をリードする。

・施設長は、法令遵守の観点での施設運営に関する研修や勉強会に参加する。
・施設長は、職員に対して遵守すべき法令等を周知し、また遵守するための具体的な取り組みを行う。

③施設長は、支援の質の向上に意欲を持ち、組織としての取組に十分な指導力を発揮する。

・施設長は、支援の質の現状について定期的、継続的に評価・分析を行う。
・施設長は、支援の質の向上について、職員の意見を取り入れるとともに、施設内に具体的な体制を構築し、自らもその活動に積極的に参画する。

④施設長は、施設の経営や業務の効率化と改善に向けた取り組みに十分な指導力を発揮する。

・施設長は、施設の理念や基本方針の実現に向けて、人員配置、職員の働きやすい環境整備等を行う。
・施設長は、経営や業務の効率化や改善のために施設内に具体的な体制を構築し、自らもその活動に積極的に参画する。

(4)経営状況の把握

①施設運営を取りまく環境を的確に把握するための取組を行う。


・施設運営を長期的視野に立って進めていくために、社会的養護の全体の動向、施設が位置する地域での福祉ニーズの動向、子どもの状況の変化、ニーズ等を把握する。

②運営状況を分析して課題を発見するとともに、改善に向けた取組を行う。

・運営状況や改善すべき課題について、職員に周知し、職員の意見を聞いたり、職員同士の検討の場を設定する等、施設全体での取組を行う。

③外部監査(外部の専門家による監査)を実施し、その結果に基づいた運営改善を実施する。

・事業規模等に応じ、2年あるいは5年に1回程度、外部監査を受けることが望ましい。

(5)人事管理の体制整備

①施設が目標とする支援の質の確保をするため、必要な人材や人員体制に関する具体的なプランを確立させ、それに基づいた人事管理を実施する。

・加算職員の配置に積極的に取り組み、人員体制の充実に努める。
・職員が、各職種の専門性や役割を理解し合い、互いに連携して組織として支援に取り組む体制を確立する。
・基幹的職員、家庭支援専門相談員、心理療法担当職員等の機能を活かす。

②客観的な基準に基づき、定期的な人事考課を行う。

③職員の就業状況や意向を定期的に把握し、必要があれば改善に取り組む仕組みを構築する。

・勤務時間、健康状況を把握し、職員が常に仕事に対して意欲的にのぞめるような環境を整える。
・困難ケースの抱え込みの防止や休息の確保などに取り組む。

④職員処遇の充実を図るため、福利厚生や健康を維持するための取組を積極的に行う。

・職員の心身の健康に留意し、定期的に健康診断を行う。
・臨床心理士や精神科医などに職員が相談できる窓口を施設内外に確保するなど、職員のメンタルヘルスに留意する。

(6)実習生の受入れ

①実習生の受入れと育成について、基本的な姿勢を明確にした体制を整備し、効果的なプログラムを用意する等積極的に取り組む。

・受入れの担当者やマニュアルを整えるとともに、受入れの意義や方針を全職員が理解する。
・学校等と連携しながら、実習内容全般を計画的に学べるプログラムを準備する。


(7)標準的な実施方法の確立

①支援について、標準的な実施方法を文書化し、職員が共通の認識を持って行う。

・標準的な実施方法を職員に周知し、共通の認識を持って、一定の水準の支援を行う。

・マニュアルは、子どもの状態に応じて職員が個別に柔軟に対応できるものにする。

②標準的な実施方法について、定期的に検証し、必要な見直しを組織的にできるような仕組みを定め、検証・見直しを行う。

・標準的な実施方法の見直しは、職員や子ども等からの意見や提案、子どもの状況等に基づいて支援の質の向上という観点から行う。
・見直しの時期は、少なくとも1年に1回は検証し必要な見直しを行う。

(8)評価と改善の取組

①施設運営や支援内容について、自己評価、第三者評価等、定期的に評価を行う体制を整備し、機能させる。

・3年に1回以上第三者評価を受けるとともに、定められた評価基準に基づいて、毎年自己評価を実施する。
・職員の参画による評価結果の分析・検討する場を設け、実行する。

②評価の結果を分析し、施設として取り組むべき課題を明確にし、改善策や改善実施計画を立て実施する。

・分析・検討した結果やそれに基づく課題を文書化し、職員間で共有し、改善に取り組む。

エリクソンの発達段階!年代が論文によってバラバラ?

エリクソンの生い立ち

エリクソンの母親は、デンマーク系ユダヤ人でしたが、父親は誰だが不明でした。

エリクソン

エリクソンが3歳のとき、母親はドイツのユダヤ人小児科医と再婚しました。

エリクソンは、母親とも義父とも違い、金髪に青い目だったため、黒髪・黒い目が多いユダヤ教会では「異教徒」のように見られていました。

また、外国人蔑視の風潮が強い時代だったため、地元の学校では「デンマーク人」と呼ばれ差別されていました。

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子どものときから自分は何者なのか悩む

そういった差別はエリクソンが悩むきっかけになりました。

学校を卒業後、エリクソンは実験学校の教師となりました。

そこで、子どもの気持ちに対する理解力の鋭さと、細やかな関係づくりの能力が高く評価されます。

生徒たちの回想によると、エリクソンは「子どもたちが何に関心をもっているかを直感的にわかってくれる人」だったそうです。

教師としての才能を認められたエリクソンは、児童分析家となりました。

さらに問題行動を起こす青年たちの心理療法に従事し、精神分析家・児童分析家としての名声を確立しました。

フロイトの無意識の深層心理の分析や心理・性的発達理論を展開しました。

アイデンティティー」や「モラトリアム」など私たちにとって身近な用語は、エリクソンが提唱したものです。

マーシアはエリクソンの理論をさらに展開しました。

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ライフサイクル(理)論とは

エリクソンは人間の一生を「ライフサイクル」と捉え、精神発達の過程を8つの段階に分けるとともに、各段階にある課題を克服することで漸成的に精神的発達を遂げるとして理論化しました。

と、ありますが、理論名や段階、年齢がテキストや問題によってバラバラで、どこまでどう覚えるか迷います。

理論名や段階名は、論文を翻訳したときの言葉がたまたま違っただけなので、試験にでた名前で覚えるのがよいです。

また、年齢については、エリクソンが生きていた時代(1904〜1994年)を考えると、今とは時代が違いますので、これも試験にでた年齢で覚えましょう。

年齢と一緒に出てくる課題は、丸暗記する必要はなく、年齢から想像できるイメージで解答できます。

さらに、普段は聞きなれない言葉も出てきますので、これも試験に出た言葉は覚えましょう。

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まずは覚えよう!

ライフサイクル(理)論は、心理社会的発達理論、漸成的発達理論と表現されることがあります。

漸成的とは、生物学の用語で、生まれてゆっくり成長していくという意味です。

それぞれの段階でそれぞれの発達課題発達危機が設定されています。

発達課題は肯定的概念で、発達危機は否定的概念です。

発達課題が発達危機より優位になるとを獲得し、次の段階へ移行し、達成できない場合は発達危機に陥ります。

発達課題は心理社会的課題と表現されることがあります。

Ⅰ 乳児期 0〜1歳半頃

発達課題:基本的信頼感

望み通りに愛されることや、母親との一体感を経験することで、人への信頼が育まれます。

発達危機:不信感

反対に、誰からも望みを叶えてもらえなければ、「誰も助けてくれない」という不信感を抱きます。

力:希望を獲得

発達過程1歳の基準はここです。

Ⅱ 幼児期前期1歳半〜3歳頃

幼児期初期と表現されることがあります。

発達課題:自律性

言語の急速な発達に伴い、自ら行動するようになります。

発達危機:恥、疑惑

全てのことに親や周囲の人が手を出して本人の挑戦する機会を奪ったり、挑戦して失敗したことを非難してしまうと、子どもの自律性は育つことはなく、逆に周囲が自分を信じてくれないという疑惑が生まれてしまいます。

力:意思を獲得

適切なチャレンジの機会があれば、自信をつけて、もっといろんなことをしてみようと思えます。

そして、自分の「意思」という力を獲得することができます。

Ⅲ 幼児期後期3~5歳頃

発達課題:自発性

同世代の子どもとの交流が増え、幼稚園や保育園での友だちと過ごす外の世界に興味を持つ時期です。

知りたいという欲求「なぜ〇〇なの?」というなぜなぜ期、また、ままごとやお店ごっこなど、ごっこ遊びに夢中になります。

発達危機:罪悪感

これらの自発性や自主性のある積極的な活動に対して、親がめんどくさい態度を取ったり、厳しくしつけすぎると、子どもは罪悪感を覚えてしまいます。

もちろん、適切なしつけは必要ですが過度なしつけは、子どもの罪悪感が強くなり、自発的な活動を妨げることに繋がってしまうのでバランスが大切です。

力:目的を獲得

自発性と罪悪感のバランスがうまくとれれば、子どもは心理社会的危機を克服し、「目的」という力を獲得できます。

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Ⅳ 学童期5~12歳頃

発達課題:勤勉性

小学校に通い始め、学期中や夏休みにこなすべき宿題が次々に出されるので、「計画的に課題を仕上げ、提出する」ことを覚えます。

発達危機:劣等感

失敗したり、苦手なことでつまずいたりすることも多くあります。その際に周りの大人がフォローせずに、ただ出来ないことを咎めるだけでは、子どもは「自分には無理だ」と劣等感を抱いてしまいます。

力:有能感を獲得

勤勉性を持ち続けることによって自信がつき、自分には「有能感」があると理解するのです。

小学生は周囲と比較して劣等感を抱くという記事

Ⅴ 青年期12~18歳頃

発達課題:同一性

青年期はモラトリアムの時期であり、経済的自立やある種の社会的責任に猶予が認められる期間の意味で用いられています。

この期間に青年は職業生活に必要な知識や技術を獲得するだけでなく、内省力が増し、自分を見つめ、積極的にアルバイト等の社会的役割実験 を行い、アイデンティティの確立を模索するといわれています。

発達危機:同一性拡散

しかし、同一性が拡散してしまい、アイデンティティーを確立することができなければ、「自分は何者なのか」「なぜ存在しているのか」と悩み続け、モラトリアムから抜け出せなくなってしまいます。

「モラトリアム」とは、元は支払い猶予期間のことです。

エリクソンはこれを心理学に適用し、アイデンティティの確立までの社会的責任・義務から猶予される青年期の特質を表しました。

力:忠誠を獲得

忠誠を獲得しますが、ここでいう忠誠とは、自分に忠誠になるということであり、自信を持てるようになるということです。

熟達化が始まる!

青年期後期には、仕事を学ぶことが始まり、現代でもこの頃から専門分野を学ぶ機会が増えてきます。

ある領域に特化した知識やスキルを精力的に習得し、新しいものの見方や考え方、技能を習得していくことを熟達化といいます。

熟達化は10年続きます。

青年期の一般論はこちら

Ⅵ 成人期 18~40歳頃

発達課題:親密性

職場や家庭など現実的な役割を担い、責任を負うようになります。

さらに同性や異性との関係を重要視します。

発達危機:孤立

親密性を獲得していくためには、アイデンティティを獲得されていなければならず、相手に受け入れられないと後ろ向きな感情が生まれます。

力:愛を獲得

新たな家族や友人との長期的・安定的な関係を通し、「愛」という力を獲得します。

成人期の一般論はこちら

Ⅶ 中年期 40~65歳頃

発達課題:生殖性

次の世代を育てていくことに関心を持ちます。

発達危機:停滞

自分自身にしか関心がもてず、自己没頭という状況になります。

力:世話を獲得

自身の子育てだけでなく、職場での人材育成や広く人の世話をします。

中年期の一般論はこちら

Ⅷ 高齢期 65歳以上頃

老年期と表現されることがあります。

発達課題:統合性

死に対する意識が高まり、人生を回顧する時期です。多くの人が老後の生き方を模索しているはずです。

これまでの人生を振り返り、否定的要素を排除するのではなく、それをも含めて統合することです。

そこに至るには大きな困難が伴うと考えられています。

発達危機:絶望、嫌悪

時間を巻き戻せるわけはなく、寿命が迫っています。絶望的な気分となり、「死」を受け入られないと、さまざまな衰えに対しての恐怖などを抱きます。

力:英知を獲得

人が生きていく上で遭遇する問題に対処することができるような知恵を英知(wisdom)といいます。

知恵のなかでもより高度なものを英知と位置づけられています。

高齢期の一般論はこちら
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ついでに家族ライフサイクル論も

家族ライフサイクル論とは、家族の誕生から家族がなくなるまでの過程をたどる理論であり、そこには発達段階と発達課題があります。

ここからは覚えなくてよいのですが、エリクソンとは別の人が提唱し、下記のようなライフステージとなってます。

  1. 独身の時期
  2. 新婚の時期
  3. 乳幼児を育てる時期
  4. 学童期の子どもを育てる時期
  5. 思春期・青年期の子どもを育てる時期
  6. 子どもの巣立ちの時期
  7. 老年期
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さらに家族バランス論も!

家族バランス論とは、多層的に積み重なって 家族は存在し、互いに影響し合うという考えです。

例えば、父、母、兄、妹という家族がいれば、その4人がシステムとなり、そのシステムの中に夫婦(父ー母)、きょうだい(兄ー妹)、父子(父ー兄、父ー妹)、母子(母ー兄、母ー妹)などのサブシステムがあります。

システムは、サブシステムによって構成されているため、問題行動を起きた場合は個人に対してだけにアプローチするのではなく、サブシステム、システムに対してアプローチしていく必要があります。

ジェノグラムを作成することにより、視覚的に家族の歴史を知り、家族に関する情報を得ることができるため、よく利用されます。

サブシステムとは
サブシステムとは、夫婦・親子・きょうだいといったまとまりをいいます。
ジェノグラム チーム医療ラーニング

過去問

保育士試験 令和6年(2024年)前期 保育の心理学 問15

次のうち、家族や家庭に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A アロマザリングとは、家庭において、母親が一人で子育てを担うことである。

B ファミリー・アイデンティティの考え方によれば、誰を「家族」と感じるかは個々人が決めることであり、同一家庭においても、ファミリー・アイデンティティはそれぞれ異なることがある。

⚪︎ C 家族の誕生から家族がなくなるまでのプロセスをたどる理論では、個人のライフサイクルに発達段階や発達課題があるように、家族のライフサイクルにも発達段階と発達課題があると考える。

⚪︎ D ジェノグラムは、当事者と家族と社会資源の関係性を図示するものである。

(組み合わせ)
A B C D
2 ○ × ○ ○

保育士試験 令和6年(2024年)前期 保育の心理学 問16

次のうち、家族心理学と家族システム理論に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 家族心理学では、家族を一つのまとまりをもつシステムとして捉える。

× B 家族システム理論では、家族をサポートする人的資源をサブシステムと捉える。

C 家族療法では、子どもの問題行動を単に個人の問題だけで捉えるのではなく、家族の関係性をアセスメントし、家族が抱えている問題の解決に介入する。

D 家族療法では、不適応行動や症状をみせている個人をIP(Identified Patient)と呼ぶ。

(組み合わせ)
  A B C D
2 ○ × ○ ○3 ○ × ○ ×5 × × × ○

保育士試験 令和6年(2024年)前期 保育の心理学 問9

次のうち、学童期の発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A 善悪の判断が、行為の意図を重視する判断から、行為の結果を重視する判断へと移行する。

× B ピアグループと呼ばれる小集団を形成する。この集団は、多くの場合、同性、同年齢のメンバーで構成され、強い閉鎖性や排他性をもち、大人からの干渉を極力避けようとする。

⚪︎ C 保存概念を獲得し、外見的特徴や見かけに左右されずに、物事を論理的に考えて理解することができるようになっていく。

⚪︎ D エリクソン(Erikson, E.H.)は、学童期の心理社会的危機を「勤勉性 対 劣等感」としている。

(組み合わせ)
A B C D
4 × × ○ ○

保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育の心理学 問10

次のうち、青年期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A エインズワース(Ainsworth, M.D.S.)によると、青年期の発達課題は自律性の獲得である。

  • エリクソンによると幼児期の発達課題が自律性の獲得です。

B 青年期の始まりは第二次性徴が現れることで特徴づけられ、この時期は、ピアジェ(Piaget, J.)のいう形式的操作期から抽象的操作期への移行の時期である。

C マーシア(Marcia, J.E.)のアイデンティティ・ステイタスによると、親や年長者などの価値観を吟味することなく無批判に自分のものとして受け入れている状態を早期完了という。

D 青年期後期の特徴として、ある領域に特化した知識やスキルを精力的に習得し、新しいものの見方や考え方、技能を習得していく「熟達化」があげられる。

(組み合わせ)
 A B C D
5 × × ○ ○

保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育の心理学 問4

次のうち、高齢期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A コンボイモデルによると、高齢者の社会生活における人間関係は、補充や修正を行うことができず減少していくとされている。

B バルテス(Baltes, P.B.)によると、高齢期は決して何かを失うばかりではなく、喪失することで失ったものの重要さを実感し、状況へ適応することを模索しながら、新たなものを得ようとまた挑戦していく過程であるとされている。

⚪︎ C エリクソン(Erikson, E.H.)は、高齢期は人格を完成させることが発達課題であり、これまでの自分の人生に意義と価値を見出すことができることを「自我の統合」とした。

D キャッテル(Cattell, R.B.)らによると、知能には、結晶性知能と流動性知能があり、経験と強く関係する結晶性知能は生涯にわたって伸び続ける。

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
4 × ○ ○ ○

保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問13

次のうち、親になることに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 親になることによる変化は、母親だけに生じるわけではなく、父親でも子育てをすることで親としての自覚、人間としての成熟、ストレスを感じることがみられる。

× B エリクソン(Erikson, E.H.)によれば、成人後期の「親密性 対 孤立」は、私的な親子関係を超えて、次の世代やより広い社会へと広がり、成熟していく。

  • 成人初期です。

C 養護性(ナーチュランス)とは、対人関係能力の一つとして、人との関わりの中で獲得され、大人になっても、子どもとの関わりの中で親自身の発達としてさらに発展する。

D 養護性(ナーチュランス)とは、「相手の健全な発達を促進するために用いられる共感性と技能」として捉えられる。

(組み合わせ)
A B C D
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×

保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育の心理学 問4

次のうち、エリクソン(Erikson, E.H.)の心理・社会的発達段階説に関する記述として、適切 なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A それぞれの発達段階の時期の中心的な発達課題は、漸成的で決まった順序がないと考えた。

  • 発達課題を達成することができれば、次の段階へ移行し、達成できない場合は、発達危機に陥ると考えました。

○ B どの発達段階でも、肯定的な経験をすることが理想なのではなく、否定的な経験を上回って肯定的な経験をすることが発達課題の克服となると考えた。

× C フロイト(Freud, S.)の精神・性的発達段階に、身体的な側面を加え、人生を8つの階層でとらえた。

× D 乳児期の心理社会的危機は「自律 対 恥・疑念」であると考えた。

  • 基本的信頼感 対 不信感です。

(組み合わせ)
A B C D
4 × ○ × ×

保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育の心理学 問11

次のうち、中年期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正 しい組み合わせを一つ選びなさい。

D 自分とは何者であるのかに悩み、様々なものに取り組んで、初めてアイデンティティを模索する。

  • 青年期に関する記述です。

(組み合わせ)
A B C D
4 × ○ × ×

保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育の心理学 問12

次の文は、家族を理解する視点についての記述である。( A )~( C )にあてはまる 用語の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

家族を理解する視点の一つに( A 家族ライフサイクル論)がある。( A 家族ライフサイクル論)とは、家族の誕生から家族がなくなるまでの過程をたどる理論であり、そこには発達段階と発達課題がある。家族を理解するためのもう一 つの理論として( B 家族システム論)がある。家族はそれを構成する個人がいなければ成り立たないと同時に、 社会との関わりをもたない家族も存在しない。このように、( B 家族システム論)では、多層的に積み重なって 家族は存在し、互いに影響し合うという視点に立つ。一方、家族を多世代にわたって把握する方法と して、三世代程度の家族の関係を図で表したものが( C ジェノグラム)である。( C ジェノグラム)からは、視覚的に 家族の歴史を知ることで、家族に関する情報を得ることができる。

(組み合わせ) ABC
× 1 家族ライフプロセス論 家族バランス論
  エコマップ
× 2 家族ライフプロセス論 家族システム論
  ジェノグラム
× 3 家族ライフサイクル論 家族バランス論
  エコマップ
○ 4 家族ライフサイクル論 家族システム論
ジェノグラム
× 5 家族ライフサイクル論 家族バランス論
ジェノグラム

保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育の心理学 問 11

次のうち、中年期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正 しい組み合わせを一つ選びなさい。

× B エリクソン(Erikson, E.H.)は、中年期の心理・社会的危機を「親密性 対 孤独」としている。

  • 生殖性 対 停滞

× D 自分とは何者であるのかに悩み、様々なものに取り組んで、初めてアイデンティティを模索する。

  • 青年期の内容です。

保育士試験 令和3年(2021年)前期 保育の心理学 問89

次のA~Dのうち、エリクソン(Erikson, E.H.)の発達理論に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

⚪︎ A  生涯は8つの段階に区分され、各段階はその時期に達成されるべき発達課題をもち、それを乗り越えることにより次の段階に進むという過程をたどる。

× B  学童期から青年期にあたる第4段階と第5段階では、「自主性 対 罪悪感」、「同一性 対 同一性の混乱」の危機がある。

  • 第4段階は学童期、第5段階は青年期とされ、それぞれ「勤勉 対 劣等感」、「同一性 対 同一性拡散」の危機があります。

⚪︎ C  青年期はアイデンティティを模索する時期であり、モラトリアムの時期としている。

⚪︎ D  アイデンティティとは、自己の連続性と斉一性についての感覚であり、「自分とは何か」についての答えである。

保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問93

次の文は、自己に関する記述である。【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A  幼児に気付かれないように鼻の頭に口紅をつけておく。その後その子どもに鏡を見せた時、子どもが鏡の像ではなく、自分の鼻を触るかどうかを基準として判断する。
B  乳児が自分の手や足の指をしゃぶったり触ったりして得られる感覚は、物をしゃぶったり触ったりした時に生じる感覚とは異なることに気付く。

C  青年は「自分は他者と違って自分である」という感覚と、「自分はいかに自分になってきたか」という感覚を、問い直す。

  • アイデンティティ

D  「そうなりたい自分」と「そうである自分」とのズレや不一致の程度によって、その人の適応をあらわしているとされる。

【Ⅱ群】
ア 自己実現   
イ 自己認知    
ウ 身体的自己
エ 自己開示    
オ モラトリアム 
カ アイデンティティ
キ 現実自己・理想自己 
ク 私的自己・公的自己

保育士試験 平成30年(2018年)前期 保育の心理学 問93

次の文は、エリクソン( Erikson,E.H. )による青年期の特徴についての記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

青年期を( A モラトリアム )の時代と呼んだ。この用語は、( B 経済的自立 )やある種の社会的責任に猶予が認められる期間の意味で用いられている。この期間に青年は職業生活に必要な知識や技術を獲得するだけでなく、内省力が増し、自分を見つめ、積極的に( C 社会的役割実験 )を行い、( D アイデンティティ )の確立を模索するといわれている。

【語群】
ア  社会的スキル訓練
イ  アイデンティティ
ウ  社会的役割実験
エ  心理的離乳
オ  アサーション
カ  第二次性徴
キ  モラトリアム
ク  経済的自立

保育士試験 平成29年(2017年)前期 保育原理7

次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

D  心の発達を社会との関係において理論化し、一生を8つの段階に分けて、それぞれの時期における中心的な発達課題を示し、それが達成されないときには心理・社会的な危機があると説いた。

【Ⅱ群】
ア エリクソン(Erikson,E.H.)

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育の心理学 問82

次の文は、成人期以降の発達についての記述である。A ~ Dにあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

次の文は、エリクソン(Erikson, E.H.)の発達理論の記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

エリクソン( Erikson,E.H. )によると、発達段階にはそれぞれ顕在化する[ A 心理社会的 ]課題がある。成人期においても危機的状況に直面するが、否定的要素の[ B 停滞 ]よりも肯定的要素の[ C 生殖性 ]が優位となって課題は達成される。その後、高齢期においても、否定的要素を排除するのではなく、それをも含めて[ D 統合 ]していくことによって課題が達成されるが、そこに至るには大きな困難が伴う、と考えられている。

【語群】
ア 拡散   イ 心理生理的
ウ 孤立性  エ 生殖性
オ 親密   カ 停滞
キ 統合   ク 心理社会的
ケ 融合

保育士試験 平成28年(2016年)後期 保育の心理学 問83

エリクソン(Erikson, E.H.)の( A ライフサイクル論 )では、生物としてのヒトがある規則性をもって( B 漸成的 )に発達する一方、社会的に生きる人間がさまざまな心理・社会的な( C )に遭遇し、それを解決しながら発達するとみなされる。つまり、各発達期に固有な課題が、( D 危機的)な概念として提起され、肯定的概念が否定的概念を上回ることで、その課題を乗り越え心理・社会的に発達すると考えられている。

【語群】
ア  ライフコース論
イ  漸成的
ウ  ストレス
エ  対極的
オ  ライフサイクル論
カ  加速的
キ  危機
ク  両義的

保育士試験 平成26年(2014年) 保育の心理学 問91

次の文の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
( A ) 無意識の深層心理の分析や心理・性的発達理論を展開し、エリクソン(Erikson,E.H.)に大きな影響を及ぼした。

【Ⅱ群】
イ フロイト(Freud, S.)

  • 無意識の深層心理の分析や心理・性的発達理論を展開し、エリクソン(Erikson,E.H.)に大きな影響を及ぼした。

保育士試験 平成25年(2013年) 保育の心理学 問89 )

次の文は、老年期の発達についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ A エリクソン(Erikson, E.H.)によると、老年期の発達課題は「統合対絶望」である。

× B アイデンティティの再構築は、老年期特有のものである。

  • アイデンティティの再構築は老年期よりもむしろ、青年期の特徴であるといわれています。

○ C 知的能力の低下を防ぐために、日常生活で知的活動を行うことが有効である。

保育士試験 平成24年(2012年) 発達心理学 問48

次の文は、青年期の発達的特徴に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。 

○ 5. 青年が役割実験のために社会的責任を猶予される期間をモラトリアムという。

保育士試験 平成24年(2012年) 発達心理学 問49

次の文は、成人期から老年期に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ A エリクソン(Erikson,E.H.)の成人期の発達課題は「生殖性(世代性)」であるが、それは自身の子育てだけでなく、職場での人材育成や広く人の世話をすることも意味する。