子ども・子育て支援新制度
子ども・子育て支援法による分類です。
- 子ども・子育て支援給付
- 現金給付
- 教育・保育給付
- 施設型給付
- 保育所
- 幼稚園
- 認定こども園
- 地域型保育給付
- 小規模保育
- 家庭的保育
- 居宅訪問型保育
- 事業所内保育
- 施設型給付
- 地域子ども・子育て支援事業
- 子ども・子育て両立支援事業
- 企業主導型保育事業
- ベビーシッター等利用者支援事業
病児保育事業とは?
病児保育事業は、保護者が勤務等の都合により自ら看護を行うことが困難な時に、病院・保育所に併設した専用の施設で病気中や病気の回復期にある子どもを一時預かりするという事業です。

事業類型
- 病児対応型
- 病後児対応型
- 体調不良児対応型
- 非施設型(訪問型)
- 送迎対応
病児保育型は医療等の高い専門性が必要です。
病後児対応型は感染力がなくなった状態の子どもを保育し、医師の指導の下で実施されています。
非施設型(訪問型)や送迎対応では、ファミリーサポートセンターで対応できる場合があります。
事業の対象
市町村が認めた未就学の幼児、乳児のほか、小学校に就学している児童です。
事業主体
特別区及び一部事務組合を含む市町村ですが、市町村が認めた者へ委託等を行うことができます。
保育所保育指針では?
保護者の就労と子育ての両立等を支援するため、保護者の多様化した保育の需要に応じ、病児保育事業など多様な事業を実施する場合には、保護者の状況に配慮するとともに、子どもの福祉が尊重されるよう努め、子どもの生活の連続性を考慮すること。
いつから始まったの?
病児・病後児の預かりは以前からあり、その後、子ども・子育て支援事業に組み込まれました。

過去問
保育士試験 令和元年(2019年)後期 児童家庭福祉 問50
次の文は、多様な保育に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
× C 病児保育事業とは、保育を必要とする幼児以下を対象とし、疾病にかかっているものについて、保育所、認定こども園、病院、診療所その他施設において、保育を行う事業をいう。
- 問題文には、「幼児以下」と書かれています。しかし、児童福祉法第六条の3によると、病児保育事業の対象は、疾病にかかっている、「保育を必要とする乳児・幼児又は保護者の労働若しくは疾病その他の事由により家庭において保育を受けることが困難となった小学校に就学している児童」です。
保育士試験 令和3年(2021年)前期 子ども家庭福祉 問51 )
次の文のうち、「病児保育事業実施要綱」(平成30年7月30日 厚生労働省)に関する記述として適切な組み合わせを一つ選びなさい。
○ A 病院・保育所等において、病気の児童を一時的に保育するほか、保育中に体調不良となった児童への緊急対応並びに病気の児童の自宅に訪問する。
○ B 病児保育の事業類型をみると、病児対応型、病後児対応型、体調不良児対応型、非施設型(訪問型)、送迎対応がある。
× C 病児保育の実施主体は、市町村(特別区及び一部事務組合を含む。)とされており、委託等を行うことはできない。
- 事業主体は、特別区及び一部事務組合を含む市町村ですが、市町村が認めた者へ委託等を行うことができます。
× D 本事業の対象となる病児は、市町村が必要と認めた未就学の乳児・幼児に限る。
- 事業の対象となるのは、市町村が認めた未就学の幼児、乳児のほか、小学校に就学している児童です。
保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育原理 問5
次の文は、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」の2「保育所を利用している保護者に対する子育て支援」の一部である。( A )∼( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・ 保育の(A 活動)に対する保護者の積極的な参加は、保護者の(B 子育て)を自ら実践する力の向上に寄与することから、これを促すこと。
・ 保護者の就労と子育ての両立等を支援するため、保護者の多様化した保育の需要に応じ、(C 病児保育)事業など多様な事業を実施する場合には、保護者の状況に配慮するとともに、子どもの(D 福祉)が尊重されるよう努め、子どもの(E 生活の連続性)を考慮すること。
○ 1. ( A )活動 ( B )子育て ( C )病児保育 ( D )福祉 ( E )生活の連続性
× 2. ( A )活動 ( B )子育て ( C )病児保育 ( D )最善の利益 ( E )心身の状態
× 3. ( A )活動 ( B )教育 ( C )休日保育 ( D )最善の利益 ( E )生活の連続性
× 4. ( A )行事 ( B )教育 ( C )休日保育 ( D )最善の利益 ( E )心身の状態
× 5. ( A )行事 ( B )子育て ( C )休日保育 ( D )福祉 ( E )生活の連続性
保育士試験 平成31年(2019年)前期 児童家庭福祉 問53
次の文は、子育て支援事業に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
× D 病児保育事業は、病児対応型、病後児対応型、非施設型(訪問型)の3つの事業類型で構成される。
- 病児保育事業は、病児対応型、病後児対応型、体調不良児対応型、非施設型(訪問型)の4つの事業類型で構成されています。送迎対応が追加されました。
保育士試験 平成30年(2018年)後期 児童家庭福祉 問60
次の【事例】を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
X君( 4歳10カ月)は生後6カ月からY保育所に入所し、現在は4歳児クラスにいる。朝の送迎は主に母親が、夕方の送迎は主に父親が行っていた。この2〜3週間、両親ともに疲れた様子が見られたので、担当保育士が「大丈夫ですか」と声をかけたが、2人とも「大丈夫です」と返すだけであった。その後、送迎は父親だけとなり、母親の姿を見ることがなくなった。担当保育士は父親に声をかけるがやはり「大丈夫です」と答えるだけで、担当保育士と話すのを避けているようにも感じられた。主任保育士や所長も含めこまめに声をかけていたが、父親は表情が暗く、疲れた様子でほぼ毎日同じ服を着ている。また、X君はいつも汚れた服を着ており、食事をガツガツ食べるようになった。保育所内での会議で対応を検討し、父親との面談を行ったところ、以下のことが分かった。
・ つい最近離婚し、父親がX君の親権者となった。父親の両親や親戚、知り合いは近くにおらず、誰にも頼ることができない状態である。
・ 父親は育児や家事の方法がよく分からず、日々とても苦労している。
・ 父親は早朝から夜にかけての仕事のため、保育所への送迎が大変で、日曜日や祝日も仕事が多い状況である。また、X君はよく体調を崩すため、仕事の調整にも苦労している。
X君の父親に対し、今後の生活のために利用を勧めるサービスとして、最も不適切なものを一つ選びなさい。
× 5. 病児保育事業
- 病児保育事業は、保護者が勤務等の都合により自ら看護を行うことが困難な時に、病院・保育園に併設した線用の施設で病気中や病気の回復期にある子どもを一時預かりするという事業です。
保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育原理 問17
次の事業のうち、「子ども・子育て支援新制度」による地域型保育事業に含まれる事業として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
○ A 小規模保育事業
○ B 放課後児童健全育成事業
○ C 家庭的保育事業
○ D 事業所内保育事業
× E 一時預かり事業
× F 病児保育事業
保育士試験 平成28年(2016年)前期 児童家庭福祉 問55
次の文は、母子保健とその関連サービスについての記述である。正しいものを一つ選びなさい。
× 3. 病後児保育事業は感染力がなくなった状態の乳幼児を保育する事業であることから医師の指導の下で実施されているが、病児保育事業は医療等の高い専門性が必要であるため実施されていない。
- 『病児保育事業』も、病後児保育事業と同様、実施されています。病児保育事業は、地域子ども・子育て支援事業として位置づけられ、子ども・子育て家庭を対象とする事業として、市町村が地域の実情に応じて実施することとされています。
保育士試験 平成26年(2014年) 児童家庭福祉 問50
次の文は、保育サービスに関する記述である。誤ったものを一つ選びなさい。
○→× 4. 病児・病後児保育事業は、「病児・病後児保育事業実施要綱」によると、病児対応型、病後児対応型、体調不良児対応型、非施設型(訪問型)の4類型となっている。
- 送迎対応の5類型です。
保育士試験 平成25年(2013年) 社会福祉 問67
次の文は、ファミリーサポートセンター事業に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
× C ファミリ-サポートセンター事業は、当初から病児・病後児の預かりを相互援助活動の柱の一つとしているので、ほとんどの市町村でその預かりを実施している。
- ファミリーサポートは1994年から実施されていますが、病児・病後児の預かりが始まったのは2009年からです。また、現在すべてのサポートセンターで病児・病後児の預かりが行われているわけではなく、2012年度ではファミリーサポートを行っている699市区町村のうち、129市区町村に限られています。