DSM-5って一体なに?最新の診断基準を理解しよう!

文化省が行った調査によると、特別な支援を必要とする児童は、約6.5パーセントいるそうです。

周囲が気付かない、親が迷っているなどの理由で、適切でない環境で過ごしているかもしれません。

子どもが生活する上で何らかの困難や問題が生じているのであれば、医師の診断を待つのではなく、できる範囲で支援を考えていくことが大切です。

DSM-5とは

DSMとは、精神障害の診断・統計マニュアルで、うつ病などの精神疾患や発達障害の診断の際に、症状が当てはまるかどうか判断する世界的な診断基準です。

5は改訂の第5版という意味で最新版です。

IDCという分類もあり多少の違いはありますが、それぞれ覚えるのではなく、症名を理解することが大事です。

DSM-5の分類

  • 知的能力障害
  • 言語症
  • 吃音
  • 自閉スペクトラム症
  • 注意欠如・多動症
    • 混合型
    • 不注意優勢型
    • 多動-衝動優勢型
  • 限局性学習症
  • 発達性協調運動症
  • (ド・ラ・)トゥレット症候群
  • チック症…
  • 選択性緘黙
  • 遺糞症
  • 不安分離障害
  • 反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)
  • 反抗挑戦性障害
  • 統合失調症
  • 身体化障害

知的能力障害

知的発達の障害です。

発達期に発症し、概念的、社会的、実用的な領域における知的機能と適応機能両面の欠陥を含む障害のことです。

原因は、遺伝子異常、妊娠中の問題出産時期の問題、出生後に生じた健康障害があります。胎児性アルコール症候群もふくまれます。

約8割が原因は明らかではないとされています。

軽度の知的障害のほとんどがこれに当たり、原因不明です。

知的障害は、知能指数だけで定義されるのではなく、日常生活能力、社会生活能力、社会適応性などの能力を測る指数と併せて診断します。

知的障害児数は、女児よりも男児が多いです。

言語症

言語の適切な理解と表現が困難な病態です。

吃音

吃音とは発音が流暢にできなく、「どもり」とも言います。

発症年齢の範囲は2~7歳です。

ほとんどの子ども達が回復するとされ、8歳時の重症度が青年期以降の回復に関連すると考えられています。

自閉スペクトラム症

これまで、自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものをまとめて自閉スペクトラムとされています。

社会的コミュニケーションが苦手で、行動、興味、または活動が限定された反復的な行動があります。

他者が自分と同じ「思い」をもつ存在ということは分かりづらく、一方通行に自分の言いたいことだけを言います。

また、特定の行動パターンや環境へのこだわりが強いため、普段通りの状況や手順が急に変わると混乱します。

意思表示をすることが難しいため、発達段階の指さしで興味のあるものを伝えません。

病理的要因・生理的要因・心理的要因が原因として大まかに分けられ、病理的要因に染色体異常かあります。

知的障害が伴うことがあります。

注意欠如・多動症

有病率は学齢期の小児の3~7%程度と考えられています。

成人期には多動傾向は軽減し、不注意症状が優性となり、男女の比率も小児期に比べると差異が少なくなります。

注意欠如または多動症の症状が、2つ以上の状況(例:家庭、学校)で存在します。

WISC などの発達検査はアセスメントをする上で補助的ツールを使用して診断します。

混合型・不注意優勢型・多動-衝動優勢型ながあります。

病因として遺伝的関与が強く、出生体重が1,500g未満で生まれたときに発症しやすくなります。

自閉スペクトラム症の特徴が同時にみられることもあります。

忘れ物やなくし物が多いことがよく見られます。

支援・治療として、ソーシャルスキル・トレーニングや親へのペアレント・トレーニング、薬物療法などが有効です。

限局性学習症

読み書き能力や計算力などの算数機能に関する、特異的な発達障害のひとつです。

発達性協調運動症

麻痺などの運動障害がないにも関わらず、「ボールを蹴る」「字を書く」などの協調運動に困難さが見られます。

乳幼児期の運動面の発達においても定型発達のお子さんに比べて遅れがあったり、はいはいをあまりしない、転んだ時に手が出ないなどの特徴が見られたりします。

不器用さや運動技能の遂行における遅さと不正確さがみられる。

(ド・ラ・)トゥレット症

体質的にさまざまな運動チック、音声チックが1年以上にわたり強く持続し、日常生活に支障を来すほどになることもあり、その場合にはトゥレット症とよばれます。

チック症

チック症は、素早い身体の動きや発声を思わず起こってしまうことてます。

チックといえばビートたけしさんを思い出しますが、それでもイメージがつかない方は下リンクが手早く理解できそうです。

広告がないチック症の動画はこちら

選択性緘黙

言語能力が正常であるにもかかわらず、緊張により特定の場所で言葉を発することができなくなる症状で、発達障害には分類されません。

例えば、親や友達の前では流暢に話すのに、授業中に指されても発言できないなどです。

機能的遺糞症

気付かないうちに便を漏らしてしまいます。

原因として慢性的な便秘のほか心理的ストレスが挙げられます。

便秘を放置すると排便時に苦痛を感じて排便を我慢するようになります。

あるいは、遊びに夢中になるなどして便意を我慢することを続けます。

その結果、排便反射が弱くなり、便意を感じにくくなります。

反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)

特定の養育者との間に適切な信頼関係ができなかったために現れる障害です。

周囲からの働きかけに反応しない無感情や、警戒して人に近づかなかったり、自分を制御できずに攻撃的になるなど、対人関係に支障をきたすほか、社会的な不適応を示す。

反抗挑戦性障害

怒りにもとづいた不服従、反抗、挑戦的行動の持続的様式と表現される児童期の精神障害である。

これらの行動は通常の児童の行動の範囲を越えたもので、権威的人物に向けられる。

統合失調症

統合失調症は、こころや考えがまとまりづらくなってしまう病気です。

場面緘黙がある場合があります。

身体化障害

症状は、消化器系の不調(痛み、おくび、嘔吐、悪心など)や、皮膚の不調(かゆみ、灼熱感、うずき、しびれ、痛み、できもの)がよくみられます。

ICDによる分類

  • 会話と言語の特異的発達障害
    • 表出性言語障害
    • 受容性言語障害

表出性言語障害

どの大人とも相互的に最小限にしか関われず、特に苦痛時に慰めを求めることができないことである。また、陽性の情緒の表出が極端に少ないです。

受容性言語障害

言葉の理解ができていないために発語にも障害を与えてしまい支障が出てしまう状態のことを言います

発達障害者支援法

(定義)

第二条  この法律において「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。

対象となるもの

  • 会話及び言語の特異的発達障害
  • 表出性言語障害
  • 受容性言語障害
  • 学習能力の特異的発達障害
  • 注意欠如・多動症
  • トゥレット
  • 自閉症
  • レット症候群
  • 知的障害〈精神遅滞〉と常同運動に関連した過動性障害
  • アスペルガー症候群

対象外

  • 選択性緘黙
  • 遺糞症
  • 反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)
  • 反抗挑戦性障害
DSM-5

過去問

保育士試験 令和4年(2022年)後期 子どもの保健 問11

次のうち、幼児期の言語の問題に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×と した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× B 選択性緘黙は、言語能力が正常であるにもかかわらず、家庭、保育所等どのような場面でも話をしない。

× C 吃音は、大半は6歳までにみられる。

  • 2〜7才に発症することが多いです。

× D 幼児期に吃音がある場合、成人になって言語能力が低い状態が続く。

  • 8歳時の重症度が青年期以降の回復に関連すると考えられています。

× E 音声チック症では、わいせつな言葉や社会的に受け入れられない言葉を発することがある。

保育士試験 令和3年(2021年)後期 子どもの保健 問107

次のうち、注意欠如多動症(ADHD)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A  動きの多さ(多動)は必ずみられる症状である。

× B  自閉スペクトラム症(ASD)の症状があるケースは除外される。

○ C  成人期には多動傾向は軽減し、不注意症状が優性となり、男女の比率も小児期に比べると差異が少なくなる。

× E  聴覚などの感覚過敏を必ず伴う。

  • 必ず伴うことはありません。

保育士試験 令和3年(2021年)前期 子どもの保健 問111

次の文のうち、分離不安症(分離不安障害)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A  1歳前後に人見知りがみられる場合、分離不安症(分離不安障害)と診断される。

  • 分離不安症(分離不安障害)とは、自宅や愛着をもっている人(母親など)から離れることに強い不安を生じる病気です。

× B  幼児期に分離不安症(分離不安障害)と診断された者のうち、80%以上が成人期に生活上機能障害を起こすような不安症状を示す。

  • 成人期に発症したり、幼少期の症状が影響を及ぼすこともありますが、80%以上というのは誤りです。適切な治療を受けることで改善が見られます。

C  症状として、反復する頭痛や嘔吐などの身体症状を訴えることがある。

1歳前後でみられる分離不安は、正常な発達段階の一つで必ずしも診断が出るわけではありません。小学生頃になっても離れることに強い不安が持続した場合、診断がつく可能性があります。

⚪︎ D  「母親が事故で死んでしまうかも知れない」と訴えることがある。

⚪︎ E  「人が自分の部屋をのぞき込む」「視線を感じる」などと異常な知覚体験を訴えることがある。

保育士試験 令和2年(2020年)後期 子どもの保健 問108

次の文は、注意欠如・多動症についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ A DSM-5の診断基準によれば、不注意、多動性及び衝動性の症状が、2つ以上の状況(例:家庭、学校)で存在する必要がある。

  • DSM-5はアメリカ精神医学会(APA)が作成した診断する際の指針になるものです。「2つ以上の状況において(家庭、学校、職場、その他の活動中など)障害となっていること」と記載されています。

× B 近年の疫学調査によると、有病率は学童期で約20%である。

  • 注意欠如・多動症(ADHD)の有病率は報告によって差がありますが、学齢期の小児の3~7%程度と考えられています。

○ C 病因として遺伝的関与が強い。

  • 決定的な原因はわかっていませんが、遺伝的素因が関係しているとされています。

○ D 自閉スペクトラム症を併存することがある。

○ E 出生体重が1,500g未満で生まれることは、注意欠如・多動症のリスク因子である。

保育士試験 令和元年(2019年)後期 子どもの保健 問114

子どもの反抗について、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

⚪︎ D   反抗が通常の成長にみられる程度や期間を超えると、反抗挑発症(反抗挑戦性障害)と呼ばれる。

  • 反抗挑発症はもともと情動をコントロールすることが難しいなどの気質的な問題が要因であったり、養育環境が悪かったり安定しなかったりするなどの環境的なことが要因となることもあります。

保育士試験 令和元年(2019年)後期 子どもの保健 問111

次のA ~ Eのうち、発達障害に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A  ひとりの子どもに自閉スペクトラム症と注意欠如・多動症が同時に診断されることはない。

  • 自閉スペクトラム症と注意欠如・多動症の特徴が同時にみられることもあります。

× B  全ての子どもの1%ほどに発達障害があると考えられる。

  • 文部省が行った調査によると、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、高機能自閉症等、学習や生活の面で特別な教育的支援を必要とする児童生徒数について、約6.5パーセント程度の割合で通常の学級に在籍している可能性があると示しています。しかし、正確な数はわかっていません。

× C  医師の診断を待って支援を開始するべきである。

  • 子どもが生活する上で何らかの困難や問題が生じているのであれば、医師の診断を待つのではなく、できる範囲で支援を考えていく必要があります。

× D  発達障害のある子どもに対しても、定型発達児と支援を同一にすることが望ましい。

  • 一人ひとりの特性にあった支援を行っていく必要があります。

× E  養育者の育て方によって、社会的な適応状態は変化しない。

  • 養育者の育て方によって、社会的な適応状態は変化していく可能性があります。

保育士試験 平成31年(2019年)前期 子どもの保健 問110

次のA∼Eのうち、「発達障害者支援法」(平成28年一部改正)の支援の対象となるものを○、対象とならないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A  選択性緘黙

  • 選択性緘黙は、特定の場所で言葉を発することができなくなる症状で、発達障害には分類されません。

○ B  注意欠如・多動症(注意欠陥・多動性障害)

○ C  限局性学習症(学習障害)

○ D  トゥレット症(音声および多発性運動性の合併したチック障害)

× E  反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)

  • 反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)は特定の養育者との間に適切な信頼関係ができなかったために現れる障害で、発達障害には分類されません。

保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育実習理論 問153

次の文は、知的障害についての記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

×  1.知的障害の評価は、知能指数のみで定義される。

  • 知的障害は、知能指数だけで定義されるのではなく、日常生活能力、社会生活能力、社会適応性などの能力を測る指数と併せて診断します。

× 2.知的障害は、女児のほうが男児より多い。

  • 知的障害児数は、女児よりも男児が多いです。

× 3.知的障害の原因に、胎児性アルコール症候群は含まれない。

  • 知的障害の原因は、遺伝子異常、妊娠中の問題出産時期の問題、出生後に生じた健康障害があります。胎児性アルコール症候群もふくまれます。

× 4.軽度の知的障害においても、ほとんど原因となる要因が明確である。

  • 知的障害の約8割が原因は明らかではないとされています。軽度の知的障害のほとんどがこれに当たり、原因不明です。

○ 5.知的障害は、自閉性障害の代表的な併存症である。

保育士試験 平成30年(2018年)後期 子どもの保健 問111

次の文のうち、幼児期の自閉スペクトラム症における特徴的な行動に関して、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ A  一方通行に自分の言いたいことだけを言う。

○ B  普段通りの状況や手順が急に変わると、混乱する。

× C  忘れ物やなくし物が多い。

  • 忘れ物やなくし物が多いのは「注意欠如・多動(ADHD)」によく見られます。

× D  突発的、急速、繰り返される不規則な瞬きや咳払いをする。

  • 突発的、急速、繰り返される不規則な瞬きや咳払いをするのは「チック症」の症状です。

○ E  指さしで興味のあるものを伝えない。

次の文は、知的障害についての記述である。適切な記述を一つ選びなさい。 

  1. 

知的障害の評価は、知能指数のみで定義される。 

  2. 

知的障害は、女児のほうが男児より多い。 

  3. 

知的障害の原因に、胎児性アルコール症候群は含まれない。 

  4. 

軽度の知的障害においても、ほとんど原因となる要因が明確である。 

  5. 

知的障害は、自閉性障害の代表的な併存症である。 

( 保育士試験 平成30年(2018年)前期 子どもの保健 問113 ) 

訂正

1 × 不適切です。
知的障害は、知能指数だけで定義されるのではなく、日常生活能力、社会生活能力、社会適応性などの能力を測る指数と併せて診断します。

2 × 不適切です。
知的障害児数は、女児よりも男児が多いです。

3 × 不適切です。
知的障害の原因は、遺伝子異常、妊娠中の問題出産時期の問題、出生後に生じた健康障害があります。
胎児性アルコール症候群もふくまれます。

4 × 不適切です。
知的障害の約8割が原因は明らかではないとされています。 
軽度の知的障害のほとんどがこれに当たり、原因不明です。

5 〇 適切です。
知的障害は、自閉性障害の代表的な併存症です。

1.×です。
知能指数のみだけではなく、社会適応などを総合的に判断する
適応機能に基づき判断します。

2.×です。
男児の方が割合が多いとされています。
(自閉症の症状の男女比も、男児の割合が多くなっています。)
最新の調査でも、
65歳未満の男性→49万7千人
65歳未満の女性→29万5千人
と、男性の割合が多いのがわかります。

3.×です。
胎児性アルコール症候群は、妊娠中の母親の飲酒によって
引き起こされる可能性がある症状です。
たとえ少量の飲酒であっても、妊娠中のどの時期であっても、
引き起こす可能性があります。

4.×です。
知的障害の主な原因に、染色体異常・遺伝子異常がありますが、
原因がわからない場合も多いです。
逆に、出産前検査などで、その可能性がわかる場合もあります。

5.○です。
設問の通りです。

自閉症の症状があるが、知的障害の症状がない場合、
高機能自閉症と呼ばれます。

( 保育士試験 平成30年(2018年)前期 児童家庭福祉 問49

次の図は、「児童養護施設入所児童等調査結果( 平成25年2月1日現在 )」( 厚生労働省 )における、児童養護施設に入所している児童の心身の状況に関する調査結果である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 

( A )知的障害  ( B )身体虚弱 

  2. 

( A )知的障害  ( B )広汎性発達障害 

  3. 

( A )身体虚弱  ( B )知的障害 

  4. 

( A )身体虚弱  ( B )ADHD 

  5. 

( A )LD( 学習障害 )  ( B )知的障害 

A:知的障害を有する児童が最も多い結果でした。
B:広汎性発達障害とは、社会性やコミュニケーション能力の欠如などを特徴とし、自閉症やアスペルガー症候群などを含む発達障害の総称です。

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 子どもの保健 問114

次の文は、DSM-5の神経発達症群に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A  知的発達症の約80%は、染色体異常が原因である。

  • 病理的要因・生理的要因・心理的要因が原因として大まかに分けられ、病理的要因に染色体異常は含まれます。80%という部分が間違いです。

○ B  自閉スペクトラム症の症状には、「社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的な欠陥」と「行動、興味、または活動の限定された反復的な様式」がある。

○ C  注意欠如・多動症の支援・治療として、ソーシャルスキル・トレーニングや親へのペアレント・トレーニング、薬物療法などが有効である。

× D  限局性学習症とは、知的発達症に伴う学業不振のことである。

  • 知的発達症に伴う学業不振ではなく、全般的には問題はないのに、ある分野において学習を困難とする障害を指します。

○ E  発達性協調運動症では、不器用さや運動技能の遂行における遅さと不正確さがみられる。

( 保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 子どもの保健 問113 )

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
6歳男児。幼稚園で職員や他児に向かって頻繁に「ばか」「かす」という暴言を吐く。家庭でも同様の行為が見られ、保護者も戸惑っている。

【設問】
次のうち、この子どもで疑われる精神医学的問題として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  ド・ラ・トゥレット症候群
B  反抗挑戦性障害
C  身体化障害 

  1. 

A:○  B:○  C:× 

  2. 

A:○  B:×  C:○ 

  3. 

A:○  B:×  C:× 

  4. 

A:×  B:○  C:○ 

  5. 

A:×  B:○  C:× 

訂正依頼・報告〇Aド・ラ・トゥレット症候群
本人の意思とは関係なく起きる「音声チック」で人の悪口などの汚言を言う症状であると考えられます。
〇B反抗挑戦性障害
怒りっぽくイライラしていたり、挑発的な言行動をしたりします。
また、この症状は反抗期と似ています。見分けるには週に1度以上症状が表れて、6カ月以上続いているかを確認しましょう。

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 子どもの保健 問111

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
5歳の女児。周産期に問題はなく、3歳までの乳幼児健診では、身体発育、運動および言語発達に関して異常を指摘されたことはなかった。4歳で保育所に入所したが、保育所では保育士やほかの園児と全く喋らなかった。ただし会話はないものの、ほかの園児と一緒に遊び、保育士の指示に従って行動することはできた。自宅で家族との会話には問題がないため、両親は保育所から指摘を受けるまで、気づかなかったという。


【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。

× 1.知的障害

× 2.広汎性発達障害

× 3.吃音

○ 4.選択性緘黙

× 5.受容性言語障害

保育士試験 平成28年(2016年)後期 子どもの保健 問115

次のA~Eのうち、障害名または疾患名とその症状として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ A  泣き入りひきつけ ―― 一時的呼吸停止

○ B  学習障害 ―― 綴字の困難

○ C  自閉スペクトラム症 ―― こだわり

○ D  AD/HD ―― 不注意

○ E  機能的遺糞症 ―― 便秘

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育の心理学 問100

次の文は、DSM-5の「反応性アタッチメント障害/反応性愛着障害」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ A  この障害の行動上の特徴は、どの大人とも相互的に最小限にしか関われず、特に苦痛時に慰めを求めることができないことである。また、陽性の情緒の表出が極端に少ない。

× B  施設養育で育てられた子どもにのみ、この障害がある子どもが見出される。

  • 反応性愛着障害は、施設養育で育てられた子ども特有というわけではありません。

× C  この障害の主な病因は、重度の身体的虐待である。

  • 身体的虐待だけでなく、心理的虐待など他の要因も考えられます。

○ D  この障害がある子どものほとんどは、選択的な愛着対象( アタッチメント対象 )を持っていない。

保育士試験 平成28年(2016年)前期 子どもの保健 問110

次の文は、チック障害に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ A 突発的、急速、反復性、非律動性、常同的な運動あるいは発声であると定義される。

  • 非律動性とは、不規則的なことをいいます。
  • 常同的とは見た感じ無目的に同じ行動を繰り返すことをといい、道場行動には体を揺らしたり、奇声を上げるなどがあげられます。

× B チックはストレスによって発症するため、器質的な障害は持っていない。

  • 先に述べたように、一概にストレスによって発症するとは言えません。

チック障害とは、本人の意思とは関係なく突発的に起き、反復性のある運動または発声のことをさします。子どもの10~20パーセントにみられ、男児に多い傾向があります。
原因としては複数の遺伝子と環境要因とが関係するとされ、家庭環境やストレスなど影響することがありますが、根本的原因とはされません。

× C チック障害は、女児に多くみられる。

  • 先に述べたように、男児に多くみられます。

○ D 単純運動チックでは目のチックが、単純音声チックでは咳払いが代表的な症状である。

  1. 

(A)○  (B)○  (C)○  (D)× 

  2. 

(A)○  (B)○  (C)×  (D)× 

  3. 

(A)○  (B)×  (C)×  (D)○ 

  4. 

(A)×  (B)×  (C)○  (D)× 

  5. 

(A)× (B)× (C)× (D)○

保育士試験 平成27年(2015年) 社会福祉 問70

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
Y児童養護施設に入所しているFちゃん(12 歳)の母親Gさん(39 歳)は、統合失調症で入退院を繰り返している。そのGさんから苦情の電話が入り、Fちゃんの担当保育士Pは面談の約束をした。約束の日、保育士Pは、Gさんの訪問時に相談室に案内した。保育士Pは、Fちゃんの担当になって日が浅く、Gさんと会うのは初めてだった。また、保育士Pは、Y児童養護施設において、苦情受付担当者となっている。

【設問】
次の文は、この相談時の保育士Pの対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A 通常の相談と異なり苦情の対応なので、保育士Pは初対面のあいさつも簡単に済ませて、苦情内容を聴取し、どんな事柄に関して訴えられているのか確かめるために質問を繰り返した。

  • 苦情の対応とはいえ初対面であれば、保育士と保護者の挨拶をきちんと行い、Fちゃんの普段の様子などを保護者の方と共有したりして信頼関係を築くことが大切です。また、Gさんは統合失調症のため、考えがまとまらないという病状を呈している可能性もあるので、質問を繰り返すことはGさんに混乱をもたらす恐れがあります。

× B 保育士Pは、Gさんの怒りの感情を表出させるべきだと考え、Gさんの話が支離滅裂な内容となっているにもかかわらず、何時間も傾聴を続けた。

  • A同様に統合失調症により話の内容が支離滅裂になっている可能性もあるので、Gさんが落ち着いて話せるように話を整理しながら話すなどの工夫が必要です。

○ C Gさんが相談室に入ってからもなかなか話すことができず沈黙を続けていたが、その間、保育士Pはその表情や仕草を見ていたものの、無理に話させようとはしなかった。

× D Gさんが統合失調症であり、保育士Pは対応に自信がなかったので、同席した主任保育士にほとんどの相談対応を代わってもらい、保育士Pはかたわらに同席して苦情対応の仕方を学んだ。

  • Dは、自分で対応しきれないケースは主任保育士に代わってもらい、同席して苦情対応をしたのはベターな決断です。普段から保護者対応にあたる保育士は先輩保育士などから学び、イレギュラーなケースなどは苦情が大きくなる前に、責任者に代わってもらうなども保護者対応において大切なことです。

( 保育士試験 平成27年(2015年) 子どもの保健 問111 )

次のA~Eのうち、障害名及び疾患名とその症状として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  知的障害           ― 精神の発達不全
B  アスペルガー症候群 ― 言語の遅れ
C  AD/HD              ― 興味の限局
D  学習障害           ― 汚言症
E  チック障害         ― 運動麻痺 

  1. 

(A)○   (B)○   (C)○   (D)×   (E)× 

  2. 

(A)○   (B)×   (C)○   (D)×   (E)○ 

  3. 

(A)○   (B)×   (C)×   (D)×   (E)× 

  4. 

(A)×   (B)○   (C)○   (D)○   (E)○ 

  5. 

(A)×   (B)○   (C)×   (D)○   (E)× 

A ◯ 問題文の通り、知的障害の症状として精神の発達不全があります。

B × アスペルガー症候群の症状には言語の遅れはありません。

C × 興味の限局は、AD/HDではなく自閉症の症状です。

D × 汚言症は学習障害の症状ではありません。

E × チック障害は、突発的に繰り返される不規則な運動もしくは発生が症状であり、
運動麻痺ではありません。

保育士試験 平成27年(2015年) 子どもの保健 問113

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
5歳男児。とても人懐っこく、保育所には仲の良い友達がおり、よくヒーローごっこをするなどして遊んでいる。母親との関係は良好であり、言いつけはよく守り、大人の指示をよく聞く。初めて意味のある言葉を話したのは3歳の時で、5歳の現在も二語文程度の発語である。

【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。

× 1.注意欠陥 / 多動性障害

  • 注意欠陥、多動の特性があるとはこの問題文では記述されていません。

× 2.母性剥奪

  • 母親との関係は良好と記述してあることから母性剥奪の疑いはないと言えます。

× 3.学習障害

  • 学習障害は「文字の読み書き」や「数字の計算」などに問題が見られる症状であり、問題文からはこの子どもが学習障害であることを判断することは難しいです。

○ 4.会話と言語の特異的発達障害

× 5.広汎性発達障害

  • 広汎性発達障害には、コミュニケーション能力の乏しさなどが見られます。問題文には子どもに中の良い友だちがおり、一緒に遊ぶことを楽しんでいること、人懐っこい性格であることが記されているので広汎性発達障害の疑いはないと言えます。

( 保育士試験 平成27年(2015年) 子どもの保健 問115 )

次の文は、吃音症に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を× とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  音と音節の繰り返しがみられる。
B  対人コミュニケーションの障害はみられない。
C  正常な会話の流暢さが著しく阻害されている。
D  顔面などの身体部分の運動を伴うことがある。 

  1. 

(A)○   (B)○   (C)×   (D)× 

  2. 

(A)○   (B)×   (C)○   (D)○ 

  3. 

(A)×   (B)○   (C)○   (D)× 

  4. 

(A)×   (B)○   (C)×   (D)× 

  5. 

(A)×   (B)×   (C)○   (D)○ 

保育士試験 平成26年(2014年) 保育の心理学 問100

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
10歳の男児。決して成績が悪いわけではないが、以前から忘れ物が多く、不注意な失敗や授業中の離席が目立っていた。担任と両親との面談では、父親は「自分の幼い頃に良く似ているので、心配はしていない」と言っており、母親は、「幼児期は常に手を繋いでいないとどこかへ行ってしまい、よく迷子になっていた」という。男児に対し、母親は育てにくさを感じており、厳しく躾をしてきたという。

【設問】
この子どもで最も疑われる精神医学的問題について、適切な記述を選びなさい。

○ 1.神経学的ソフトサインが認められることがある。

○ 2.女児よりも男児に多い。

○ 3.二次的障害に注意する。

保育士試験 平成26年(2014年) 子どもの保健 問111

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
言葉の遅れが認められた3歳の男児。

【設問】
次のうち、この子どもで疑われる精神医学的問題として正しいものを選びなさい。

× 1.学習障害

○ 2.表出性言語障害

× 3.反抗挑戦性障害

  • 言葉の遅れはなく、しばしば怒る、癇癪を起こす、反抗してしまう、という症状です。

○ 4.知的障害

○ 5.広汎性発達障害

次のうち、「発達障害者支援法」における発達障害の定義にあてはまるものとして正しいものを選びなさい。 

  1. 

自閉症 

  2. 

アスペルガー症候群 

  3. 

学習障害 

  4. 

摂食障害 

  5. 

感情障害 

( 保育士試験 平成26年(2014年) 子どもの保健 問113 ) 

訂正依この法律において「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに関する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの

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