今更…とは言いませんが、大学生位でこんな心理学を学んでおきたかったなと感じました。
生涯発達心理学とは?

生涯発達心理学とは?
これまでの発達心理学は、子供時代から青年までを研究対象としていましたが、バルデスは老年までを対象として研究し、生涯発達心理学としました。

その後、ブロンフェンブレンナーが続きます。
今では介護の世界で多用されています。
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生涯を分析しよう!
バルテスは、ヒトの発達を質的変化(身長体重ではなく、運動能力などの変化)と仮定しています。
さらに、ヒトの発達は、獲得(上昇的変化)と喪失(下降的変化)を常に繰り返しているとし、加齢により喪失が多くなり、獲得するものが少なくなるとしました。

また、多次元・多方向に発達するとし、知識が増えたり、体力が衰退したりします。
それらはの現在持っている特性が、訓練やしつけによって変化(可塑性)しながら発達するとしました。
バルテスは、ヒトの発達を混合したダイナミックスと表現し、常に変化しているとしました。
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生涯を予測しよう!
年齢的な要因は予測しやすい!
例えば、幼少期は運動をする習慣がない人の行動範囲が狭かったとします。
成人期には多少の体力がついて行動範囲が広がりますが、老年期ではもともと体力がないため行動範囲が狭くなります。
歴史的・文化的な出来事からは多大な影響が!
歴史的な要因は戦争や時代の変化等、文化的な要因は結婚観など、予測できないことが起こり、大きく影響を受けます。
これは生涯にわたって重要ですが、一般的には年齢を重ねるにつれて影響は顕著になります。
バルテスは、発達が歴史に埋め込まれていると表現しています。
ライフイベントも予測できない!
就職、結婚、失業、近親者の死などの個人的に重要な意味を持つライフイベントは予測しづらいです。
例えば子どもの巣立ちや老親介護などを通して心理的変化に直面し、人生の転機となってアイデンティティの再構築がみられることがあります。
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じゃあどうすればいいの?
バルテス( Baltes, P. B.)らは、こうした変化に伴い自分の行動を制御する方略についての理論を提唱しました。
例えば、加齢による機能低下を見越して運転免許証の返納を選択し、代わりに宅配サービスで補償(補ってつぐなうこと)します。

過去問
保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問11
次のうち、高齢期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A コンボイモデルによると、高齢者の社会生活における人間関係は、補充や修正を行うことができず減少していくとされている。
⚪︎ B バルテス(Baltes, P.B.)によると、高齢期は決して何かを失うばかりではなく、喪失することで失ったものの重要さを実感し、状況へ適応することを模索しながら、新たなものを得ようとまた挑戦していく過程であるとされている。
C エリクソン(Erikson, E.H.)は、高齢期は人格を完成させることが発達課題であり、これまでの自分の人生に意義と価値を見出すことができることを「自我の統合」とした。
D キャッテル(Cattell, R.B.)らによると、知能には、結晶性知能と流動性知能があり、経験と強く関係する結晶性知能は生涯にわたって伸び続ける。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×2 ○ ○ × ○3 ○ × ○ ×4 × ○ ○ ○5 × × ○ ○
保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育の心理学 問1
次のうち、バルテス(Baltes, P.B.)の考え方に関する記述として、適切なものを○、不適切な ものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
○ A ヒトの発達は、多次元的、多方向的に進みうる。また高い可塑性を有し、獲得と喪失の両方を伴う過程であると仮定する。
× B ヒトの発達は、成人という完成体に至るまでの心身機能の変化をみていくものであると考え、そこに至るまでの発達の量的変化を仮定する。
- 老年までの質的変化を仮定します。
○ C ヒトの発達は、個人と社会との相互作用過程であり、文化および歴史の中に埋め込まれていると仮定する。
× D ヒトの発達は、加齢とともに喪失が増えた場合の適応として、有効に機能する領域がより限定的に選択されるなど防衛機制のメカニズムが発達すると仮定する。
- 補償的・代替的なメカニズムが発達します。
保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問1
次のうち、バルテス(Baltes, P.B.)の考え方に関する記述として、適切なものを○、不適切な ものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A ヒトの発達は、多次元的、多方向的に進みうる。また高い可塑性を有し、獲得と喪失の両方を伴
う過程であると仮定する。
B ヒトの発達は、成人という完成体に至るまでの心身機能の変化をみていくものであると考え、そ
こに至るまでの発達の量的変化を仮定する。
○ C ヒトの発達は、個人と社会との相互作用過程であり、文化および歴史の中に埋め込まれていると仮定する。
D ヒトの発達は、加齢とともに喪失が増えた場合の適応として、有効に機能する領域がより限定的
に選択されるなど防衛機制のメカニズムが発達すると仮定する。
(組み合わせ)
A B C D
2 ○ × ○ ×
保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問9
次の文は、高齢期に関する記述である。下線部( a )~( d )に該当する用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
高齢期には、( a )人が生きていくことそのものに関わる問題についての賢さ、聡明さといった人生上の問題に対して実践的に役立つ知識が増すことがある。そこでは、人間や社会についての豊富な知識に裏打ちされた柔軟で明確な見識を持ちあわせていることが条件になる。
また高齢期では、( b )加齢による衰えがありつつも、歳をとってもこうでありたいという自分を保持しながら「上手に歳をとる」といった加齢への向き合い方が重要になる。
バルテス( Baltes, P. B.)らは、こうした加齢変化に伴い自分の行動を制御する方略についての理論を提唱した。具体的には、( c 選択)自分の生活をより安全にするために、加齢による機能低下を見越して運転免許証の返納を決断する、そして、( d 補償)車を運転しないことにより買い物が不自由になるため、宅配サービスを利用するというように、新たな生活スタイルを作り上げて最適化を図る。それによりこれまでとは変わらない行動が維持されていくのである。
【語群】
ア センス・オブ・ワンダー
イ ライフサイクル
ウ 喪失
エ サクセスフル・エイジング
オ 補償
カ 選択
キ 英知( wisdom )
ク 転移
保育士試験 令和3年(2021年)後期 保育の心理学 問84
次のうち、知的機能の発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 結晶性知能は、図形弁別や図形構成課題によって測られ、生育・教育環境の影響を比較的受けないとされる知能であり、青年期以降になると漸減する。
B 流動性知能は、語彙や社会的知識に代表されるもので、学習経験の影響を相対的に受けやすいとされる知能であり、高齢期に至るまで、緩やかに増加する。
C ワーキングメモリ(作業記憶・作動記憶)は、思考や問題解決などの際に必要な情報を一時的に保持し、それを操作し、再体制化するシステムであり、中年期以降に衰退する。
⚪︎ D 成人期以降の知的能力の発達・変化は、少なくともどのような能力も一様に衰退するものではなく、多様で多方向である。また個人を取り巻く環境や社会・文化の影響を強く受けるものである。
4. A:× B:× C:○ D:○
保育士試験 令和2年(2020年)後期 保育の心理学 問77
次のA~Cのうち、発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
○ C バルテス( Baltes, P.B.)は、生涯発達を獲得と喪失、成長と衰退の混合したダイナミックスとして捉えた。
保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問90
次のA ~ Dのうち、成人期・高齢期の特徴に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
○ A 成人期では、子どもの巣立ちや老親介護などを通して心理的変化に直面しやすく、時として人生の転機となり、アイデンティティの再構築がみられることがある。
保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育の心理学 問80
次の文は、人の発達に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
○ A 生涯の発達的変化に影響を及ぼす要因として、人生のなかで出会う重要な意味をもつ個人的出来事があげられる。
保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育の心理学 問81
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
D 受胎から死に至る過程の行動の一貫性と変化を捉え、生涯発達の一般的原理や発達の可塑性と限界を明らかにした。
【Ⅱ群】
ア マッコール(McCall, R.B.)
イ ゲゼル(Gesell, A.L.)
ウ ブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner, U.)
エ エリクソン(Erikson, E.H.)
オ バルテス(Baltes, P.B.)
保育士試験 平成28年(2016年)後期 保育の心理学 問81
次の説を提唱した人物として正しいものを一つ選びなさい。
生涯発達心理学とは、受胎から死に至る過程における行動の一貫性と変化を研究するものである。研究の目的は、生涯発達の一般的原理、発達における個人間の差異性と類似性、発達の可塑性とその限界等を明らかにすることである。
1. マーラー(Mahler, M.S.)
2. レヴィン(Lewin, K.)
3. メルツォフ(Meltzoff, A.)
○ 4. バルテス(Baltes, P.B.)
5. ハヴィガースト(Havighurst, R.J.)
保育士試験 平成28年(2016年)前期 保育の心理学 問81
次の文は、人の生涯発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 人の生涯発達は、遺伝的要因と環境的要因との相互作用によって促される。
× B 人の生涯発達における文化の影響は、乳児期において最も大きい。
- 生涯にわたって重要ではありますが、一般的には幼児期以降、児童期、青年期、成人期になるにつれて影響は顕著になります。
× C 人の生涯発達とは、上昇的変化の過程を意味する。
- 生涯発達は、獲得を意味する上昇的変化と、肉体の衰え等の喪失を意味する下降的変化も含まれます。
⚪︎ D 人の生涯発達は、個人的に重要な意味をもつ出来事の影響を受ける。
3. (A)○ (B)× (C)× (D)○
保育士試験 平成25年(2013年) 保育の心理学 問88
次の文は、生涯発達理論についての記述である。この理論を提唱した人物として正しいものを一つ選びなさい。
生涯発達心理学の観点として、(1)個体の発達は生涯にわたる過程であること、(2)発達は全生涯を通じて常に獲得(成長)と喪失(衰退)とが相互に関連しあって共在する過程であること、(3)個体の発達は歴史的文化的条件の影響を受けること、などを主張し発達について新たな視点をもたらした。
1. キャンポス(Campos, J.J.)
○ 2. バルテス(Baltes, P.B.)
3. ローレンツ(Lorenz, K.)
4. ブラゼルトン(Brazelton, T.B.)
5. ギブソン(Gibson, E.J.)