ビタミン欠乏症は画像でおぼえる!

怖がりの方は見ないでください

栄養素体系

栄養素体系

  • タンパク質
  • 脂質
  • 炭水化物
  • ビタミン
    • 脂溶性ビタミン
      • ビタミンD
      • ビタミンA
      • ビタミンK
      • ビタミンE
    • 水溶性ビタミン
      • ビタミンB1
      • ビタミンB2
      • ビタミンC
      • 葉酸
  • ミネラル

脂溶性ビタミン

ビタミンのうちの脂溶性ビタミンは、水に溶けないので脂肪細胞に蓄積されます。

語呂合わせ:脂溶性ビタミンはこれダケ(D,A,K,E)

ビタミンD

ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進させ、骨形成を促進します。

欠乏症は、くる病です。

くる病とは、弱い骨ができてしまう病気です。


ビタミンA

ビタミンAは、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めたりする働きがあります。

欠乏症は、夜盲症です。

夜盲症とは、暗い場所で全く見えなくなってしまう病気です。

過剰症は胎児の形態的異常へ影響があるとされています。

口が形成されている時期にビタミンAを過剰摂取

ビタミンAは、胎児の発達に必須の因子であるため、妊娠後期から付加量が設定されています。


ビタミンK

ビタミンKの欠乏症は、頭蓋内出血症や新生児メレナです。


ビタミンE

ビタミンEは、細胞膜の酸化防止作用をもちます。


水溶性ビタミン

ビタミンB₁

ビタミンB₁の欠乏症は、脚気です。

脚気とは、手足のしびれやむくみから始まり、 最終的には末梢神経の麻痺や心臓の衰弱に陥る病気です。

日本ユニセフ協会
脚気の赤ちゃんにビタミン注射を打つ前後

明治時代では脚気の原因がビタミンB1不足だとは知らず、多くの死者が出ました。


ビタミンB2

ビタミンB2は、欠乏すると、口内炎、舌炎、口角炎などがあらわれます。

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ビタミンB3(ナイアシン)

ビタミンB3は、エネルギー代謝に関与します。

欠乏症は、ペラグラです。

ペラグラ

ビタミンC

ビタミンCは皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必須です。

欠乏症は、壊血病、貧血や倦怠感です。

壊血病

壊血病とは、コラーゲンがなくなり血管や皮膚の張りがなくなって身体の様々な部位での出血がみられます。

妊婦付加量(推奨量:mg/日)は、一定値に設定されています。


葉酸

葉酸が不足すると、巨赤芽球性貧血、神経管閉鎖障害、口内炎や皮膚の異常につながります。

巨赤芽球性貧血は、貧血の一種です。

神経管閉鎖障害は、胎児の先天異常です。

神経管閉鎖障害

過去問

保育士試験 令和2年(2020年)後期 子どもの食と栄養 問119

次のうち、ビタミン名と不足・欠乏症の組み合わせとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A ビタミンK ――― 神経管閉鎖障害

  • ビタミンKの不足によって新生児に起こるのは、頭蓋内出血症や新生児メレナです。神経管閉鎖障害は、胎児の先天異常です。葉酸を十分に摂取することで発生リスクを減らすことができます。

○ B ビタミンA ――― 夜盲症

× C 葉酸 ―――――― 新生児の頭蓋内出血症

  • 葉酸が不足すると、巨赤芽球性貧血、神経管閉鎖障害、口内炎や皮膚の異常につながります。

○ D ビタミンD ――― 小児のくる病

保育士試験 平成30年(2018年)後期 子どもの食と栄養 問139

次の文は、ビタミンCに関する記述である。( A )〜( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

ビタミンCは、( A 水溶性 )ビタミンであり、食品では新鮮な果実や緑黄色野菜に多く含まれている。
また、ビタミンCは皮膚や細胞の( B コラーゲン )の合成に必須である。欠乏すると( C 壊血病 )となる。

【語群】
ア:水溶性  イ:脂溶性  ウ:メラニン  エ:レチノール  オ:コラーゲン  カ:くる病  キ:壊血病  ク:脚気

保育士試験 平成28年(2016年)後期 子どもの食と栄養 問124

次の【I群】のビタミンと【II群】の内容を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
A  ビタミンA
B  ビタミンB1
C  ビタミンD
D  葉酸

【II群】

ア  糖質代謝に関与し、欠乏症は脚気である。

  • <ビタミンB1>ごはん類などの糖質(炭水化物)から、エネルギーを作ります。また、脳や神経系の機能を正常に保つ働きがあります。ビタミンB1が欠乏すると、脚気(かっけ)、ウェルニッケ症になります。

イ  粘膜を正常に保ち、免疫力を維持する。欠乏症は、夜盲症である。

  • <ビタミンA>眼や肌の機能を保つ働きの他、最近ではがんを予防する作用も注目されています。ビタミンAが欠乏すると、夕方から夜の暗がりでは物がよく見えない夜盲症になる恐れがあります。

ウ  カルシウムの吸収を促進させ、骨形成を促進する。

  • <ビタミンD>主にカルシウムと深い関係があり、骨や歯を丈夫にする働きや、血液中のカルシウム濃度を調整する作用があります。ビタミンDの欠乏症は、乳幼児のときに全身の骨が曲がってしまう『くる病』、骨そしょう症や骨軟化症などの障害が知られています。

エ  十分量を受胎の前後に摂取すると、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減できる。

  • <葉酸>正常な赤血球を作る働きや、胎児や乳児の正常な発育を助ける働きがあります。また、動脈硬化や心臓病、がんの予防にも効果があります。欠乏症は、悪性貧血、乳児の奇形・発育障害などです。

保育士試験 平成28年(2016年)前期 子どもの食と栄養 問122

次の文は、ビタミンと食品に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A ビタミンDは、網膜で光を受容する物質の主成分であり、欠乏すると夜盲症を発症する。

  • ビタミンDは腸管からのカルシウムの吸収を促進し、欠乏症としては小児ではくる病、歯の発育不全、成人では骨軟化症、骨粗しょう症などがあげられます。網膜で光を受容する物質の主成分であり、欠乏すると夜盲症を発症するのはビタミンAです。

○ C ビタミンCは、抗酸化作用を持つとともに、壊血病の予防因子である。

保育士試験 平成26年(2014年) 子どもの食と栄養 問125

次の文は、母乳栄養の留意点に関する記述である。適切な記述を選びなさい。

○ 2. 特発性乳児ビタミンK欠乏症(頭蓋内出血)は、ビタミンKの不足によって起こることが知られており、原因として母乳中のビタミンK含量が低いことなどがあげられる。

保育士試験 平成24年(2012年) 小児栄養 問93

次の文は、各栄養素とそれらが欠乏した場合にあらわれる症状や影響等に関する記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

C ナトリウムの欠乏は、壊血病の主な原因となる。

  • 壊血病は、ビタミンCの欠乏が主な原因です。

× E ビタミンB6の典型的な欠乏症として、夜盲症がある。

  • 夜盲症は、ビタミンAの欠乏が主な原因です。

保育士試験 平成24年(2012年) 小児栄養 問83

次の【I群】のビタミンと、【II群】の内容を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
A ビタミンB1
B ビタミンB2
C ビタミンC
D ビタミンE
E ナイアシン

【II群】

ア 水溶性ビタミン。エネルギー代謝に関与するビタミンであり、欠乏症としてペラグラが知られている。

  • ナイアシン:水溶性ビタミンで、脂肪・炭水化物・タンパク質などの代謝にかかわります。欠乏すると、ペラグラになるといわれています。

イ 脂溶性ビタミン。細胞膜の酸化防止作用をもつ。

  • ビタミンE:脂溶性ビタミンで、細胞膜の酸化防止作用をもちます。過剰に摂取した場合、骨粗しょう症になるリスクが高くなるといわれています。

ウ 水溶性ビタミン。糖質のエネルギー代謝に関与し、代表的な欠乏症は脚気である。

  • ビタミンB1:水溶性ビタミンで、糖質の代謝に用いられます。不足すると脚気や神経炎などの症状を生じるといわれています。

エ 水溶性ビタミン。体内ではコラーゲンの生成と維持に関与する。

  • ビタミンC:水溶性ビタミンで、コラーゲンの生成と維持にかかわります。欠乏すると壊血症を発症するといわれています。

オ 水溶性ビタミン。エネルギー代謝に関与し、代表的な欠乏症として、口内炎、舌炎、口角炎などがある。

  • ビタミンB2:水溶性ビタミンで、糖質・脂質・タンパク質の代謝に欠かせません。欠乏すると、口内炎、舌炎、口角炎などがあらわれます。

保育士試験 平成24年(2012年) 小児栄養 問85

次の文は「日本人の食事摂取基準(2010年版)」における妊婦に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ D 妊婦中期のビタミンAの付加量(推奨量:μgRE/日)は、+0である。

× E ビタミンCの妊婦付加量(推奨量:mg/日)は、+100である。

  • ビタミンCの妊婦付加量(推奨量:mg/日)は、“+10”と記されています。授乳婦付加量は+50です。

保育士試験 平成23年(2011年) 小児栄養 問93

次の文は、骨格及び骨の疾病に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× C クレチン症は、小児期にみられるビタミンDの欠乏症であり、骨が軟らかい、脊椎・四肢などの発育不全、異常な湾曲など、骨の形成異常が主な症状である。

  • 小児期にみられるビタミンDの欠乏症は“くる病”。クレチン症は甲状腺ホルモンの分泌量が不十分となる疾患。

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