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テ・ファリキとは?
テ・ファリキとは、1996年にニュージーランドで作成された、保育の原理と目標の方向性を定めた共通の保育プログラムです。
テ・ファリキは、ニュージーランドの先住民マオリの言葉「編んだ敷物」で、多様な背景を持つ子どもたちの「誰もが乗ることのできる敷物」を意味しています。


自らも保育者であったマーガレット・カー( Carr, M.)を中心に、マオリの意見を集めて開発されました。
テ・ファリキは多くの人とのかかわりの中で、主体的に育つことを大切にしています。
マオリの言語・文化を教える機関「コハンガ・レオ」も設置されています。


なかでも、ラーニング・ストーリーは、先生が子どもたちの育ちや経験を観察し、写真や文章などの記録を通して子どもや保護者が見れるようになっています。

日本では
日本では、近年、テファリキ初の施設ができたばかりです。


過去問
保育士試験 令和2年(2020年)後期 保育原理 問16
次の文のうち、諸外国の幼児教育・保育に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
○ A 「ラーニング・ストーリー」は、子どもたちの育ちや経験を観察し、写真や文章などの記録を通して理解しようとする方法であり、自らも保育者であったマーガレット・カー( Carr, M.)を中心にニュージーランドで開発された。
保育士試験 令和3年(2021年)後期 教育原理 問26
次の文は、ある国の就学前教育についての記述である。どこの国のものか、正しいものを一つ選びなさい。
就学前教育は、3~4歳児を中心に幼稚園やプレイセンター、また、0~4歳児を対象とする多様な就学前教育機関において提供されている。また、マオリの言語・文化を教える機関「コハンガ・レオ」も設置されている。子どもの「今、ここにある生活」を重視し、実践者、研究者、マオリの人々の意見を集めて作られたカリキュラム「テ・ファリキ」により幼児教育が展開されている。
1. イタリア
2. アルゼンチン
3. フィンランド
○ 4. ニュージーランド
5. シンガポール
保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育原理 問20
次の文は、諸外国の幼児教育・保育に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
× B フィンランドでは、1996年に乳幼児統一カリキュラム「テ・ファリキ」を制定し、0歳から就学までのすべての乳幼児教育施設の保育・幼児教育実践の共通となるカリキュラムを策定した。
- 1996年に乳幼児統一カリキュラム「テ・ファリキ」を制定し、0歳から就学までのすべての乳幼児教育施設の保育・幼児教育実践の共通となるカリキュラムを策定したのは、フィンランドではなく、ニュージーランドです。
保育士試験 平成28年(2016年)前期 保育原理 問6
次の【Ⅰ群】の事項と【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A ヘッドスタート計画
B レッジョ・エミリア・アプローチ
C モンテッソーリ・メソッド
【Ⅱ群】
オ 1996年にニュージーランドで作成された、保育の原理と目標の方向性を定めた共通の保育プログラム
- 「テファリキ」のことです。テファリキとはニュージーランドの先住民マオリの言葉で「編んだ敷物」という意味があります。多様な背景を持つ子どもたちの「誰もが乗ることのできる敷物」を意味しています。多くの人とのかかわりの中で、主体的に育つことを大切にしています。
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