メタ認知で検索すると、ビジネストレーニングばかりがヒットします。
以前は心理用語だったのでしょうが、今ではビジネス用語ですね。
目次
メタ認知とは?
メタ認知とは、自分が認知する課程について考え、どのように認知できたのかをさらに認知することをいいます。
メタとは、「高次の」という意味です。
自分の思考過程をモニターし、結果を予測したり分析して、プランを作成してそれに添った行動を可能にします。
幼児期後半くらいから発達が始まり、学童期に多様化します。
メタ認知 事例
学校の宿題はやらなければならないものですが、児童Aは何のために宿題をやるのかを考えました。
やらないと先生に怒られて自分がいやな思いをするからというのもありますが、宿題の演習を通して知識を定着させるため、次に学習の基礎知識となるためなど、先を見据えました。
友達の宿題ノートを写すのは、先生に怒られずに済むが知識が定着しないと考えました。
自分で宿題の問題を解くだけでは、定着には不十分なので、自分で宿題の問題を解き、間違えたら正解するまで解き直した方がよいと考えました。
また、どのようにノートの書くのが自分に合っているのかを過去の経験から思い描きました。
そこでAは、1か月間の学習計画表を作成し、問題があれば修正しながら宿題をするようになりました。
メタ・コミュニケーションとは?
メタ・コミュニケーションとは、言語を超えたコミュニケーションという意味です。
例えば、その場の空気感が該当します。

保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問86
次のA ~ Dのうち、学童期の発達についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
○ D 学童期は、学年が上がるとともに記憶のための方略が多様化し、自分の思考を振り返るメタ認知能力が発達していく。
保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育の心理学 問86
次の文は、幼児のものの見方や考え方に関する記述である。( A )∼( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
メタ認知とは、目標達成のために現在の自己の状態を監視・調整する( A モニタリング )や、それに伴う( B 感情体験 )なども含まれます。幼児期( C 後半 )から徐々に発達し、出来事を順序立てて話したり、園では当番活動ができたり、忘れ物をせずに帰り支度ができるなど、( D プラン )に添った行動を可能にします。
【語群】
ア:プラン イ:モニタリング ウ:シェマ エ:感情体験 オ:プライミング カ:意識体験 キ:後半 ク:前半
保育士試験 平成23年(2011年) 発達心理学 問50
次の文は、子どもの認知に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
子どもは自分の思考過程を( A モニター)し、結果を予測したり分析したりするようになる。これを( B )と呼んでいる。このような( B メタ認知)は、( C 幼児期後半)くらいから発達が始まり、次第に自分の思考を振り返ることが可能となる。こうした態度は、学校の学習において多く求められるようになり、例えば、自分で検算して間違いを見いだすことが出来るようになると、計算することがおもしろくなるといった( D )に結びついていく。
【語群】
ア モニター イ メタ・コミュニケーション ウ 内発的動機づけ エ メタ認知 オ 外発的動機づけ カ 昇華
キ 学童期後半 ク 幼児期後半
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