形式的操作期はピアジェの最終段階?part3

こちらからの続き

ピアジェの形式的操作期

おおよそ12歳以降は最終段階である形式的操作期にあたり、記号や数字といった抽象的な事柄についても論理的な思考が可能になり、群生体が発達します。

形式的とは、体験したことがないという意味です。
群生体とは、物の分類、順序づけに必要な操作のことをいいます。

体験したことがない情報を操作できるようになり、仮説が立てられるようになります。

例えば、算数の文章問題ができるようになります。

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ピアジェは領域一般性??

ピアジェの思想は領域一般性であるとされています。

領域一般性とは、同じ発達段階にある子どもは、できることと、できないことが同じという考え方で、ピアジェの発達段階説の前提となる考え方といえます。

前操作期の子どもはみな三ッ山課題脱自己中心化もできているということです。

後に名付けられたものです。

対義語の領域固有性とは?

対義語として、領域固有性があります。

領域固有性とは、同じ発達段階にある子どもでも、領域(分野)によってできることは異なるという、当たり前といえば当たり前の考え方をいいます。

前操作期に三ッ山課題を解答できるけれども、脱自己中心化ができている訳ではない等のことを言います。

過去問

保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育の心理学 問5

次のうち、ピアジェ(Piaget, J.)の考え方に関する記述として、適切なものを○、不適切なも のを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× D 子どもの認知発達において、具体的操作期では記号や数字といった抽象的な事柄についての論理的な思考が可能になっていく。

  • 具体的→形式的操作期

保育士試験 令和3年(2021年)後期 保育の心理学 問83

次の文は、認知の発達に関する記述である。( A )~( E )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

ピアジェ(Piaget, J.)は、……。その後、おおよそ12歳以降は最終段階である「( E 形式的操作期 )」にあたり、記号や数字といった抽象的な事柄についても論理的な思考が可能になっていく。

【語群】
エ:形式的操作期

保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問81

次の文において、ピアジェ(Piaget, J.)理論とその後の展開として( A )~( D )の用語が適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

ピアジェの理論に基づく……。
ある発達段階にした子どもは、物理的事象でも社会的事象でも、共通した思考が適応できるとされ、領域一般性と名付けられた。しかしその後、領域によって発達の様相が異なることが多くの研究から明らかになってきた。これは(×D 領域特殊性→領域固有性 )と呼ばれる。

保育士試験 平成29年(2017年)前期 保育の心理学 問87

次の文は、学童期の知的発達についての記述である。次の下線部( A )~( D )に該当する用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

ピアジェ(Piaget,J.)は、……。
この時期には様々な思考活動に可逆性や相補性が加わり、( C 群生体 )物の分類、順序づけに必要な操作が発達し、次に( D 形式的操作期 )抽象的・論理的な操作が可能となる時期へと向かう。

【語群】
ア 形式的操作期
オ 群性体

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