看護の世界では古くから活用され、口を開かない入院患者がコミュニケーションを取るようになったという話しがあります。
ここでは自己実現とは何かを理解するだけで充分です。
マズローの欲求5段階
マズローは、人間の基本的欲求を5段階に分類しました。

最一層:生理的欲求
最も根源的です。
食べたい、寝たいなどの欲求です。
満たされていない子供は、病気の子供です。

第二層:安全と安定の欲求(安全欲求)
誰かに保護されたいなどの欲求です。
満たされてない子供は、虐待を受けている子供です。
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集団に属したい、他者から愛されたいという欲求です。
満たされてない子供は、愛情を受けてない子供です。
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他人に褒められたいという欲求です。
満たされてない子供は、遊びでも勝負に勝ちたいと考えている子供です。
多くの子供が当てはまります。
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自分で実現したいと思っていた集団の中で自発的な遊びや学びを通して個性を発揮したいという欲求です。
満たしていない子供は、ピアニストに憧れているのにまだ上達してない子供です。
99%の子供が当てはまります。
一般的には自分の能力やスキル、可能性を引き出したい、限界に挑戦したい、「あるべき自分」になりたいという欲求です。
疾病によって障害が生じたとしても、自分らしさが発揮できる創作活動や社会貢献をしたいといった望みを持つ人の根底にあるものが自己実現欲求です。
ついでに自己〇〇も!
以下の〇〇自己〇〇はすべて心理過去問で正答となった言葉です。
自己概念
自己概念とは、自分がどんな人間なのかについて持っているイメージのことです。
例えば、過去の経験から自分は努力家だと思っていたり、周りの人から人付き合いが苦手だと思い込んだり、自分で自分を位置づける思考です。
乳幼児期における愛着の形成が自己概念に影響を与え、愛着の形成が上手くいかないと劣等感につながるときがあります。
自己肯定感
自己肯定感とは、ありのままの自分を肯定する感覚です。
学童期では、自己概念は現実的で複雑になるため、社会的比較をすることにより劣等感を抱いたり、自尊心が低下したりすることがあります。
日々の生活の中で、思うように自分を表現したり、自分の力でやり遂げたりできることに自信を持つことにより自己肯定感を感じるようになります。
客観的自己意識(認知)
客観的自己意識(認知)の記事はこちら
自己決定
自己決定の記事はこちら
自己顕示
自己顕示とは、自分がしたことを「見て、見て」と他者に訴え、他者の視線を自分に集めようとすることです。
自己主張
自己主張とは、自分の思いを言葉や態度で表現することです。
自分のやりたいことと相手がやりたいことがぶつかり合い、自分の思いをぶつけます。
言葉にせず、無視をする、表情には出しても言葉では言わない、ということもあります。
親になることでも獲得できます。
自己抑制
自己抑制とは、自分の気持ちを抑えることです。
自分の気持ちに折り合いをつけて我慢したり、相手に譲るという行動のことです。
親になることでも獲得できます。
自己制御
自己制御とは、自己抑制や自己主張のバランスを調整することです。
親になることでも獲得できます。
自己調整力
自己調整力とは自身の感情や行動を統制する能力です。
身体的自己
理想自己
理想自己とは、理想の自分のことです。
現実自己
現実自己とは、理想自己に対した現実の自分のことです。
自己評価

過去問
保育士試験 令和6年(2024年)前期・地域限定 教育原理 問4
次の文は、社会情動的発達に関する記述である。A~Dに関連する語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 自分で自分の身体に触れているときは、触れている感覚と触れられている感覚がする。
B 生後間もない時期から、乳児が他者に示された表情と同じ表情をする。
C 1歳半頃から、子どもが大人と同じようなことをやりたがったり、大人に対してことごとく「イヤ」と言って頑として譲らなかったりする。
- 自己主張
D 情動は、運動・認知・自己の発達と関連しながら分化していく、という考え方を提唱した。
【語群】
ア ダブルバインド
イ ダブルタッチ
ウ 共鳴動作
エ トマセロ(Tomasello, M.)
オ 延滞模倣
カ 自己中心性
キ 自己主張
ク ルイス(Lewis, M.)
(組み合わせ)
A B C D
4 イ ウ キ ク
保育士試験 令和5年(2023年)後期・地域限定 教育原理 問 10
次の文は、「生徒指導提要」(平成 22 年 文部科学省)の一部である。( A )・( B ) にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
特別活動では、多様な集団活動の中で児童生徒にそれぞれに役割を受け持たせ、自己存在感を持た せ、自己の思いを実現する機会を十分に与えるとともに、集団との関係で自己の在り方を自覚させるように指導し、集団の一員としての連帯感や連帯意識、( A )を養うことが大切です。また、社会 の一員として生活の充実と向上のために進んで貢献していこうとする社会性の基礎となる態度や行動を 身に付け、様々な場面で自己の能力をより良く生かし( B 自己実現)を図るようにさせることも大切です。
(組み合わせ) AB
1 所属意識 自己実現
2 所属意識 自己覚知
3 責任感 自己実現
4 責任感 自己覚知
5 社会的技能 自己実現
保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問11
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
4歳児クラスの担当保育士は動物の描かれたカードを紙袋に入れて持っている。保育士が「すべてのヒントを聞いてから手を挙げて答える」というルールを確認してから、「私は誰でしょう」のクイズが始まる。「ヒント1、私は動物です」「ヒント2、私は海ではなく陸に住んでいます」「ヒント3、私のからだの色は白と黒です」「ヒント4、私は笹の葉が大好きでよく食べます」。子どもたちはヒント1、ヒント2の段階からありとあらゆる知っている動物の名前を口に出してしまう。保育士は「ライオンかな、キリンかなと思っても、声を出さないで頭の中にしまっておこうね」と言うが、ヒント3の段階でも「しまうま!」「パンダ!」と叫んでいる子どもがいる。保育士は「しーっ!今の言葉も頭にしまっておこうね」と言う。最後のヒントでほとんどの子どもが分かるが、それを言葉に出さないのは難しい。
【設問】
次のうち、下線部の子どもの姿を説明する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 社会的比較を行っている。
B 短期記憶を使用している。
× C 自己抑制を行っている。
D 意味記憶に含まれる情報を検索している。
- 自己抑制とは我慢する力のことをいいます。保育士から「頭の中にしまっておこうね」と言われても答えている姿は、自己抑制を行えていないといえるため、設問文は不適切です。
4. A:× B:○ C:× D:○
保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問14
次の文は、子ども同士の関わりについての記述である。下線部( a )~( d )に関連の深い語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
2~3歳頃では、( a )近くで同じような遊びをしていても、互いのやりとりはみられないことが多い。活発にやりとりして遊ぶようになると、( b )自分がやりたいことと仲間のやりたいこととのぶつかり合いを経験することになる。その後、4~5歳になると、( c )相手の立場に立って、自分とは異なる相手の気持ちや考えを徐々に理解できるようになっていく。
したがって、保育士は子ども相互の気持ちや想いをつなぎ、子どもが( d )自分自身の気持ちをコントロールする力を身につけるように配慮する必要がある。
【語群】
ア 連合遊び イ 対人拮抗 ウ 役割取得 エ 対人調整力 オ 並行遊び
カ 対人葛藤 キ 共感ク 自己調整力
5. a:オ b:カ c:ウ d:ク
保育士試験 令和3年(2021年)前期 保育の心理学 問92
次のA~Dのうち、子育て支援に関する記述として、「保育所保育指針」に照らして適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 保護者に対する子育て支援を適切に行うためには、自らの役割や専門性の範囲を踏まえると同時に、関係機関の役割や機能を理解して、各機関との連携を意識することが重要である。
B 「受容」とは、保護者の不適切な態度や要求を応諾することである。
⚪︎ C 人見知りや自己主張など、一見否定的に見える子どもの姿にも発達的意義があることを保護者に伝えることで、保護者の子ども理解が深まり、子どもへの関わりの質の向上につながる。
D 保護者の子育てを自ら実践する力を向上させるために、保育士は一定の水準を定め、すべての保護者をその水準に押し上げるよう支援することが求められる。
3. A:○ B:× C:○ D:×
保育士試験 令和3年(2021年)前期 保育の心理学 問94
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
ある保育所で5歳児クラスの男児4人は、砂場で高い山を作ろうとして、山の近くの砂をかき集める、バケツに砂を入れて渡す、バケツを受け取って砂をかけるなどしている。その様子を見て、同じクラスのP君が「僕も入れて」と言いながらやって来た。男児4人は「ねぇ、P君は仲間だったっけ?」「最初から(砂山作りに)いなかったよねぇ」などと言い始めた。仲間に入りたいP君は「僕は力持ちだからたくさん砂を運べるよ」と訴えると、男児のうち一人が「そうだ、P君は力持ちなんだよね」と認め、他の男児も「そっか、P君が入ればパワーアップだ」と答え、4人は納得してP君を砂山作りの仲間に入れることにした。
【設問】
この事例と、最も関連性の低い用語を一つ選びなさい。
⚪︎ 1. 帰属意識
⚪︎ 2. 協同性
⚪︎ 3. 自己主張
⚪︎ 4. 自他比較
× 5. 社会的参照
保育士試験 令和3年(2021年)後期 保育の心理学 問81
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳児クラスで、Mちゃん、Nちゃんがおままごとをしていた。料理を作り、お皿の上に並べているところに、他の遊びをしていたJちゃんが来て、「お皿を貸して」と言った。Mちゃんがすぐに
「ダメ、使っているから」と断った。それを聞いたJちゃんが、「えー、私たちも今、使いたいのに。少しくらい貸してよ」と言った。その様子を見ていたNちゃんが、「少しなら持って行っていいよ」と言い、Mちゃんも使っていないお皿を探して、Jちゃんに渡した。
【設問】
【事例】を説明する記述として( A )~( D )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
Jちゃんは、( A )を理解しているため、お皿を黙って取らずに、「お皿を貸して」と言えた。Mちゃんに断られたJちゃんは、「私たちも使いたい」と( B )をしていた。Jちゃんの言うことを耳にして、Nちゃんはお皿を持っていくことを許可した。その様子を見たMちゃんは、( C )をしてお皿を貸していた。このようなやり取りの中で、保育者が介入しなくても、子どもたちが自分たちで問題を解決できるような( D )が育まれていく。
【語群】
ア:恣意的ルール イ:社会的規範
ウ:自己評価 エ:自己抑制 オ:自己主張
カ:社会的スキル キ:レジリエンス
5.
A:イ B:オ C:エ D:カ
B→自己主張とは、自分の思いを言葉や態度で表現することです。5歳ほどの年齢になると、嫌だなと思っても言葉にせず、無視をする、表情には出しても言葉では言わない、ということもあります。
乳児ですと、たたくなどの行動で示すこともあります。
どれも、一つの自己主張ではありますが、自己主張の仕方、どうすると相手により伝わるのかということを伝えていくのも、必要な援助です。
この場合は、Jちゃんがしっかりと言葉で伝えています。
Mちゃんも、今は貸したくないという気持ちを言葉で伝えています。
C→自己抑制とは、自分の気持ちに折り合いをつけて我慢したり、相手に譲るという行動のことです。この場合、一度は貸せないと言ったMちゃんでしたが、Nちゃんの言葉を聞いて、自分の気持ちを抑制し、お皿を貸してあげています。
保育士試験 令和2年(2020年)後期 保育の心理学 問88
次のA~Eのうち、「親になることの発達」について幼児期までの子どもをもつ親を対象とした研究成果の記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A親たちは自分の思い通りにならず、時には自分の理解を超えた子どもという存在と関わることにより、考え方が柔軟になった。
⚪︎ B 親になることによって、自分を抑制したり、自己主張したりする自己制御ができるようになった。
C 自分の子どもに関心が集中し、親自身の視野が狭くなった。
D 親は自分自身をなくてはならない存在だと感じ、生きている張りが増した。
E 子どものためには、親がすべてを犠牲にするべきであると考えるようになった。
1. A:○ B:○ C:× D:○ E:×B
保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問86
次のA ~ Dのうち、学童期の発達についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 低学年では、具体的な事物については論理的思考ができるようになる。また、不特定多数の聞き手を意識して発言することが求められるようになる。
B 中・高学年になると、特定の仲間と排他的ではない集団を作って行動することが増える。また、同時に仲間よりも大人からの承認を求めるという特徴がみられる。
⚪︎ C 学校生活の中では、自己概念は現実的で複雑になるため、社会的比較をすることにより劣等感を抱いたり、自尊心が低下したりすることがある。
D 学童期は、学年が上がるとともに記憶のための方略が多様化し、自分の思考を振り返るメタ認知能力が発達していく。
3. A:○ B:× C:○ D:○
保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問92
次の文は、感情と自己に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・子どもは遊びの中で、思うように自分を表現したり、自分の力でやり遂げたりできることに自信を持ち、(A自己肯定感)を感じるようになる。
・幼児は、ごっこ遊びを通してお母さんやヒーローのように、自分にはできないことができる人にあこがれ、(B同一視)し、自分の中に取り込む。
・自分も使いたかった一つしかないおもちゃを貸してあげるといった(C向社会的行動)が起こるためには、仲間の考えや感情を理解し、相手と同じ感情を自分も共有することができることを必要とする。
・自分の世界を持ち始めると、自分がしていることやしたことを「見て、見て」と他者に訴えるようになる。他者の視線を自分に集めて(D自己顕示)し、自己を拡張していく。
【語群】
ア 自己高揚 イ 自己肯定感 ウ 向社会的行動 エ 自己顕示
オ 他律的行動 カ 自己制御感 キ 社会化 ク 同一視
2. A:イ B:ク C:ウ D:エ
保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問93
次の文は、自己に関する記述である。【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 幼児に気付かれないように鼻の頭に口紅をつけておく。その後その子どもに鏡を見せた時、子どもが鏡の像ではなく、自分の鼻を触るかどうかを基準として判断する。
B 乳児が自分の手や足の指をしゃぶったり触ったりして得られる感覚は、物をしゃぶったり触ったりした時に生じる感覚とは異なることに気付く。
C 青年は「自分は他者と違って自分である」という感覚と、「自分はいかに自分になってきたか」という感覚を、問い直す。
D 「そうなりたい自分」と「そうである自分」とのズレや不一致の程度によって、その人の適応をあらわしているとされる。
【Ⅱ群】
ア 自己実現 イ 自己認知 ウ 身体的自己
エ 自己開示 オ モラトリアム カ アイデンティティ
キ 現実自己・理想自己ク 私的自己・公的自己
4. A:イ B:ウ C:カ D:キ
保育士試験 平成30年(2018年)後期 保育の心理学 問99
次のA〜Dのうち、乳幼児期における愛着の形成が影響を与える社会・情緒的発達の領域として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 自己概念
B 友達関係
C 感情の理解の能力
D 感情の調節能力
1. ○ ○ ○ ○
保育士試験 平成29年(2017年)前期 保育の心理学 問84
次の文は、仲間同士の関わりについての記述である。( A )~( C )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
友だちと一緒に遊ぶようになると、子どもは、自分のやりたいことと相手がやりたいことがぶつかり合い、いざこざやトラブルを経験するようになる。子どもは他者との関係のなかで、自分の欲求をぶつけ、実現しようとする( A イ、自己主張 )と、欲求を我慢しようとする( B ウ、自己抑制)の両方を求められる。友だちとの関係を築くためには、この両者のバランスを調整する( C カ、自己制御 )が必要になる。
【語群】
ア 攻撃性
イ 自己主張
ウ 自己抑制
エ 抑圧
オ 欲求不満耐性
カ 自己制御
4. ( A )イ ( B )ウ ( C )カ
保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育の心理学 問92
次の文は、自我の発達に関する記述である。A ~ Dにあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
2歳頃に、「自分でやりたい」「イヤ」というような[ A ]が始まる。これはまわりの大人からすると、わがままを言っているように受け止められるが、自分でやりたいという自我が発達した証である。
その後、自分の思いを主張するだけでなく、集団の中で相手にあわせて自分の気持ちを抑える[ B ]が伸びていく。このような力には、相手の気持ちを推測し、理解して、自分の気持ちを調節する[ C ]や、ルールに気づき、守ろうとする[ D ]が関連している。
【語群】
ア 規範意識 イ 自己抑制 ウ 共感 エ 情動調整
オ 連帯意識 カ 自己主張
5. A:カ B:イ C:エ D:ア
保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育の心理学 問8
次の( )にあてはまる用語として最も適切なものを一つ選びなさい。
集団の中に入りたいという思いは、幼児期の子どもたちにとってごく自然なことである。幼児期にみられる欲求を分類すると、愛情をもって養育されたいという生理的欲求、安全の欲求、そして、それらが満たされた子どもは集団に所属したいという所属の欲求、さらに、認められたいという承認の欲求を抱きつつ、幼児期にふさわしい( )へと動機づけられる。すなわち( )は、集団の中で自発的な遊びや学びを通して個性を発揮しようとすることである。
○ 4.自己実現
保育士試験 平成28年(2016年)前期 保育の心理学 問87
次の文は、子どもの仲間との関わりについての記述である。下線部(a)~(d)に関連の深い語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
2~3歳頃では、(a)近くで同じような遊びをしていても、互いのやりとりはみられないことが多い。活発にやりとりをして遊ぶようになると、(b)自分がやりたいことと仲間のやりたいこととのぶつかり合いを経験することになる。その後、4~5歳になると、(c)相手の立場に立って、自分とは異なる相手の気持ちや考えを徐々に理解できるようになっていく。したがって、保育士は子ども相互の気持ちや思いをつなぎ、子どもが(d)自分自身の気持ちをコントロールする力を身につけるように配慮する必要がある。
【語群】
ア 連合遊び
イ 対人葛藤
ウ 共感
エ 自己調整力
オ 平行遊び
カ 対人拮抗
キ 役割取得
ク 対人調整力
4. (A)オ (B)イ (C)キ (D)エ
保育士試験 平成26年(2014年) 保育の心理学 問88
次の文は、他者とのかかわりに関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
子どもは集団生活において、さまざまな場面で自分と他者を比べており、こうした行為を( A 社会的比較)とよぶ。
例えば、なかなか竹馬にうまく乗れないP君が竹馬の上手なQ君をモデルに練習を繰り返しているとき、このような( A )は( B上方比較 )とよぶ。年齢により( A )のもつ意味は変化していくが、( C自己概念 )を形成していく上で重要であることから、( D 劣等感)につながらないように配慮することが保育士に求められる。
【語群】
ア 社会的比較
イ 下方比較
ウ 自己概念
エ 上方比較
オ 劣等感
カ 知的好奇心
キ 社会的表出
ク 優越感
3. ( A )ア ( B )エ ( C )ウ ( D )オ
保育士試験 平成26年(2014年) 保育の心理学 問96
次の文は、幼児の主体性に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
・「遊びを自由に選ぶ保育では幼児の主体性が発揮され、( 設定保育 )では発揮されない」とは、必ずしもいえない。
・多様な活動のなかから、やりたい活動を( 自己選択 )できることによって、幼児の主体性は育まれる。
・一人一人の幼児が主体性を発揮するにつれて、クラスの仲間との間で葛藤が生じることも多くなるが、それは( 自己調整 )を学ぶ機会となる。
・生活習慣を身につける過程においても、幼児が主体的に取り組むように、保育士等は( 個人差 )を踏まえた配慮をすることが大切である。
【語群】
ア 設定保育
イ 個人差
ウ 自己選択
エ 自己規制
オ コーナー保育
カ 自己調整
キ 自己高揚
ク 男女差
1. ( A )ア ( B )ウ ( C )カ ( D )イ