2023年令和5年度前期試験に対応しています。
どこをどう覚えるかわかるように、また見やすく理解しやすいよう作成しました。
また、太字は過去問で出題されたことを意味します。
目次
施設数

施設数

- 母子生活支援施設 約 250か所
- 乳児院 約 150か所
- 児童心理施設 約 50か所
- 児童自立支援施設 約 60か所
- 児童養護施設 約 600か所
- 里親 約4200か所
- ファミリーホーム 約 350か所
- 自立援助ホーム 約 150か所
- 小規模グループケア 約1600か所
- 地域小規模児童養護施設 内約 400か所
施設数の多い順に並べられる程度の暗記でよいです。
里親委託率は、5施設/里親=20%程度です。
児童養護施設、地域小規模児童養護施設は1県に10か所程度ある計算となり、児童養護施設は飛び抜けて多いです。
児童心理治療施設、児童自立支援施設や乳児院等は県に1〜3か所程度で、後からできた特別な理由による入所児童のための施設なので、受け皿も限られています。
委託総数

委託総数

- 母子生活支援施設 約 5,500名
- 乳児院 約 3,000名
- 児童心理施設 約 1,500名
- 児童自立支援施設 約 1,500名
- 児童養護施設 約27,000名
- 里親 約 5,500名
- ファミリーホーム 約 1,500名
- 自立援助ホーム 約 500名
計 約45,000名
児童心理施設、児童自立支援施設、児童養護施設のような施設は、1施設あたり30〜50人いるイメージです。
乳児院はさすがにもう少し少なく20人程度です。
入所時平均と最多・現在平均年齢

入所時平均と最多・現在平均年齢


入所時平均・最多・現在平均
乳児院 0歳・ 0歳・1歳
児童心理治療施設11歳・12歳・13歳
児童自立支援施設13歳・13歳・14歳
児童養護施設 6歳・ 2歳・12歳
里親 6歳・ 2歳・10歳
ファミリーホーム 8歳・ 2歳・12歳
自立援助ホーム 18歳・18歳・18歳
就学状況

就学状況
- 母子生活支援施設 就学前が最多約5割
- 児童心理治療施設 中学校が最多約5割
- 児童自立支援施設 中学校が最多約8割
- 児童養護施設 中学校が最多約2割
- 里親 就学前が最多約3割
- ファミリーホーム 高校,就職が最多約2割
- 自立援助ホーム 高校,就職が最多約8割
乳児院を2歳で退所し、児童養護施設かファミリーホームに所属するのが定型のようです。
ただし、児童養護施設とファミリーホームには高年齢で入所するケースも多いです。
児童心理施設では、保護者による監護が困難になった児童が多いため、ある程度成長して体が大きくなっていることが想像できます。
児童自立支援施設は非行少年のための施設ですので、やはり中学生が多いでしょう。

委託(在所)期間

委託(在所)期間


- 母子生活支援施設 1年未満
- 乳児院 約1年
- 児童心理治療施設 約2年
- 児童自立支援施設 約1年
- 児童養護施設 約5年
- 里親 約5年
- ファミリーホーム 約4年
- 自立援助ホーム 約1年
基本的にはどの施設も「1 年未満」が多く、期間が長くなるに従い児童数が漸減する傾向となっています。
また、児童心理治療施設の委託期間は1〜2年が多いです。運営指針にも記載があります。
しかし、児童養護施設は家庭復帰や里親委託の予定もなく、満期まで過ごす子どもがいるため委託期間か長いです。
家庭から措置された児童数

家庭から措置された児童数

- 乳児院 約6割
- 児童心理治療施設 約6割
- 児童自立支援施設 約6割
- 児童養護施設 約6割
- 里親 約4割
- ファミリーホーム 約4割
- 自立援助ホーム 約4割
すべての施設で「家庭から」が最も多いです。
障害がある児童・うちADHD・自閉

障害がある児童・うちADHD・自閉

母子生活支援施設約5割・わずか・わずか
乳児院 約3割・わずか・わずか
児童心理治療施設約8割・約5割・約4割
児童自立支援施設約6割・約2割・約3割
児童養護施設 約4割・約1割・約1割
里親 約2割・約1割・約1割
ファミリーホーム約5割・約1割・約1割
自立援助ホーム 約5割・約1割・約1割
ほとんどの施設で該当する児童は増加しています。
児童心理治療施設は、どの状況にも高い割合で当てはまっており、「治療施設」なのを実感します。
児童養護施設は、知的障害が一番多いです。
里親は、障害がある児童に対応する場合は専門里親に委託します。
ちなみに障害がある児童と虐待経験のある児童は別物です。
ADHDの診断基準はDSM5
学業の状況

学業の状況

- 児童心理治療施設「遅れがある」約6割
- 児童養護施設 「特に問題なし」約6割
- 里親 「特に問題なし」約6割
- ファミリーホーム 「特に問題なし」約5割
児童心理治療施設は、障害がある児童が多いため、学業に遅れがあるのは想像がつきます。
虐待が理由で入所する児童・虐待経験のある児童・虐待の種類

虐待が理由で入所する児童・虐待経験のある児童・虐待の種類


母子生活支援施 ーーー・約6割・心8割
乳児院 約3割・約4割・ネ7割
児童心理治療施 約4割・約8割・身7割
児童自立支援施 約2割・約6割・身6割
児童養護施設 約5割・約7割・ネ6割
里親 約4割・約4割・ネ7割
ファミリーホー 約4割・約5割・ネ6割
自立援助ホーム 約5割・約7割・心6割
乳児院では、失業や離婚がもとでうつ病等の「母の精神疾患等」となる場合が最も多いため「親の精神疾患による子の放置」等のネグレクトが多いことが想像できます。
児童心理施設と児童自立支援施設は、児童の問題による監護困難で入所してきたはずなのに、実は虐待が多いということが想像できます。
児童養護施設は、親の精神疾患や放任、怠だも多く、親の力不足で入所が必要になってしまった場合がほとんどであることが想像できます。
母子生活支援施設の入所理由

母子生活支援施設の入所理由

「配偶者からの暴力」が原因で母子生活支援施設に入所し、「離婚」して母子世帯(ひとり親)になったパターンが多いです。
委託(入所)時の「両親又は一人親あり」の割合

委託(入所)時の「両親又は一人親あり」の割合

- 乳児院 約10割
- 児童心理治療施設 約9割
- 児童自立支援施設 約9割
- 児童養護施設 約8割
- 里親 約8割(最も低い)
- ファミリーホーム 約8割
- 自立援助ホーム 約9割
親がいなくて入所するのは、もはや戦後の話です。
児童養護施設運営指針にもそのような記述があります。
今は虐待が理由で入所する児童が多いため、どの子供も「両親ともいない」ケースはごくわずかです。
しかし、里親・自立援助ホームは例外で、家庭復帰の予定がない者を委託するため、割合か低くなっています。
家族と交流がない児童

家族と交流がない児童

- 乳児院 約2割
- 児童心理治療施設 約2割
- 児童自立支援施設 約1割
- 児童養護施設 約2割
- 里親 約7割
- ファミリーホーム 約4割
- 自立援助ホーム 約5割
親子が別れることを決意した場合は、児童相談所は里親を手配するでしょう。
一時帰宅をしている児童

一時帰宅をしている児童
- 乳児院 約5割
- 児童心理治療施設 約4割
- 児童自立支援施設 約3割
- 児童養護施設 約3割
児童の今後の見通し

児童の今後の見通し

- 乳児院
- 現在の乳児院で養育 約4割
- 児童心理治療施設
- 保護者のもとへ復帰 約4割
- 児童自立支援施設
- 保護者のもとへ復帰 約6割
- 児童養護施設
- 自立まで現在の施設で養育 約6割
- 里親
- 自立まで現在の施設で養育 約7割
- 保護者のもとへ復帰 約1割
- ファミリーホーム
- 自立まで現在の施設で養育 約7割
- 自立援助ホーム
- 自立まで現在の施設で養育 約8割
児童心理治療施設や児童自立支援施設で「保護者のもとへ復帰」が多いのは、入所理由が「児童の問題による監護困難」なので、比較的解消しやすいと言えます。
ですが、実は虐待が多いのに復帰させて大丈夫でしょうか…
障害がある児童・うちADHD・自閉の母子生活支援施設約5割というデータが違うようです。
匿名さま
ブログを読んでいただきありがとうございます。
母子生活支援施設は、表6-1のとおり54.1%が「該当あり」となっています。
表現は違いますが、「該当あり」を「障害がある児童」とし、54.1%を約5割とさせていただきました。