家庭支援専門相談員になるには 資格要件でイメージする!

なるにはMAP

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家庭支援専門相談員とは

家庭支援専門相談員とは?

家庭支援専門相談員は、ファミリーソーシャルワーカーともいわれ、家庭を支援する相談員です。

施設内の保護者相談所のようなイメージであり、児童養護施設等に配置され、母子生活支援施設は母子支援員がいるので家庭支援専門相談員は配置されていません。

ちなみに家庭相談員とは別物です。

資格要件

資格要件

家庭支援専門相談員は、社会福祉士児童福祉司同等の資格が必要です。

どんなことをするの?

どんなことするの?

保護者等に対して相談援助を行い、親子関係の再構築を図ります。

また、里親や養子縁組推進も図ります。

どこで働くの?

どこで働くの?

児童養護施設10人以上の乳児院児童心理治療施設及び児童自立支援施設に配置されています。

参考

参考

家庭支援専門相談員、里親支援専門相談員、心理療法担当職員、個別対応職員、職業指導員及び医療的ケアを担当する職員について(局長通知)

第1 家庭支援専門相談員(ファミリーソーシャルワーカー)

1 趣旨
虐待等の家庭環境上の理由により入所している児童の保護者等に対し、児童相談所との密接な連携のもとに電話、面接等により児童の早期家庭復帰、里親委託等を可能とするための相談援助等の支援を行い、入所児童の早期の退所を促進し、親子関係の再構築等が図られることを目的とする。

2 配置施設
家庭支援専門相談員を配置する施設は、児童養護施設、乳児院、情緒障害児短期治療施設及び児童自立支援施設とする。

3 資格要件
家庭支援専門相談員は、社会福祉士若しくは精神保健福祉士の資格を有する者、児童養護施設等において児童の養育に5年以上従事した者又は児童福祉法(昭和2 2年法律第164号)第13条第2項各号のいずれかに該当する者でなければならない。

4 家庭支援専門相談員の業務内容
(1)対象児童の早期家庭復帰のための保
護者等に対する相談援助業務
(2)退所後の児童に対する継続的な相談
援助
(3)里親委託の推進のための業務
(4)養子縁組の推進のための業務
(5)地域の子育て家庭に対する育児不安
の解消のための相談援助
(6)要保護児童の状況の把握や情報交換
を行うための協議会への参画
(7)施設職員への指導・助言及びケース
会議への出席
(8)児童相談所等関係機関との連絡調整

児童福祉法
第十三条
児童福祉司は、都道府県知事の補助機関である職員とし、次の各号のいずれかに該当する者のうちから、任用しなければならない。
一 都道府県知事の指定する児童福祉司若しくは児童福祉施設の職員を養成する学校その他の施設を卒業し、又は都道府県知事の指定する講習会の課程を修了した者
二 学校教育法に基づく大学又は旧大学令に基づく大学において、心理学、教育学若しくは社会学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者(当該学科又は当該課程を修めて同法に基づく専門職大学の前期課程を修了した者を含む。)であつて、厚生労働省令で定める施設において一年以上児童その他の者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行う業務に従事したもの
三医師
四社会福祉士
五精神保健福祉士
六公認心理師
七社会福祉主事として二年以上児童福祉事業に従事した者であつて、厚生労働大臣が定める講習会の課程を修了したもの
八 前各号に掲げる者と同等以上の能力を有すると認められる者であつて、厚生労働省令で定めるもの

過去問

保育士試験 令和4年(2022年)後期 社会的養護 問4

次のうち、家庭支援専門相談員の配置が義務づけられていない児童福祉施設を一つ選びなさい。

× 1 児童養護施設
× 2 児童自立支援施設
× 3 乳児院
○ 4 母子生活支援施設
× 5 児童心理治療施設

保育士試験 令和4年(2022年)後期 社会福祉 問10

次のうち、保育士の業務等に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした 場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ B 家庭支援専門相談員は、保育士資格がなくてもその(家庭支援専門相談員の)職に就くことができる。

保育士試験 令和3年(2021年)前期 社会福祉 問7

次の文のうち、社会福祉の相談員に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ C  乳幼児を10人以上入所させる乳児院には、家庭支援専門相談員を置かなければならない。

保育士試験 令和3年(2021年)前期 社会的養護 問16

次のうち、社会的養護関係施設に配置される職員とその施設の組み合わせとして、不適切なものを一つ選びなさい。

× 1.家庭支援専門相談員(ファミリーソーシャルワーカー) ―― 母子生活支援施設

  • 家庭支援専門相談員の配置が義務付けられているのは、乳児院・児童養護施設・児童心理治療施設・児童自立支援施設 です。【母子生活支援支援施設】では、嘱託医、母子支援員、少年を指導する職員、調理員又はこれに変わるべき者は必ず配置しなければなりません。必要に応じて心理療法担当職員、個別対応職員を配置することになっています。

保育士試験 令和元年(2019年)後期 社会的養護 問16

次の文のうち、家庭支援専門相談員(ファミリーソーシャルワーカー)の業務に関する記述として不適切な記述を一つ選びなさい。

○ 1.対象児童の早期家庭復帰のための保護者等に対する相談援助

× 2.対象児童等に対する心理療法

  • 家庭支援専門相談員の業務に、対象児童等に対する心理療法は含まれない。

○ 3.退所後の児童に対する継続的な相談援助

○ 4.里親委託・養子縁組の推進

○ 5.児童相談所等関係機関との連絡・調整

保育士試験 平成31年(2019年)前期 社会的養護 問17

次の文は、「社会的養護関係施設における親子関係再構築支援ガイドライン」(平成26年3月 厚生労働省 親子関係再構築支援ワーキンググループ)に記された「家庭支援専門相談員に求められる技術」の一部である。( A )∼( C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

親とのコミュニケーションにおいて、家庭支援専門相談員に求められる技術は、「受容」「( A 共感 )」「傾聴」である。虐待を行ったため、否定されている親の持ついろいろな思いを「受容」や「( A 共感 )」することで、親との( B 信頼関係)を作り出されることが支援の大きな伴となる。親を( C エンパワメント )するという姿勢も大切である。その前提としてそれぞれの親たちが持っている困難を乗り越える力を正しく評価し伝えると共に、かかわりを通じて更に前向きな力に変容できるよう支援することが重要である。その支援において大切なことが積極的な「傾聴」である。

【語群】

ア:指示
イ:共感
ウ:信頼関係
エ:愛着関係
オ:エンパワメント
カ:指導

保育士試験 平成30年(2018年)前期 社会的養護 問20

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
Mちゃん( 1歳2か月、女児 )は母親と2人暮らしで、母親が夜、家を空けることが頻繁にあったため、半年前に児童相談所で一時保護された。児童相談所は母親による虐待( ネグレクト )と判断し、乳児院への措置が決定された。母親は、Mちゃんの入所後一度も面会に来なかったが、ある日突然施設を訪れ、Mちゃんを引き取りたいと乳児院に申し出た。

【設問】
この乳児院の家庭支援専門相談員が最初に行うべき対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。

× 1.虐待を理由に入所した子どもは、法律上、家庭に帰すことができないという規定があることを母親に伝える。

  • そのような規定はありません。

× 2.親権を有する母親の意思を尊重し、家庭引き取りの手続きを行う。

  • 状況を確認せずに家庭に返すことは、児童の安全上問題があります。

× 3.引き取りに関する話は、児童相談所の児童福祉司が担当すべき事柄であり、乳児院は関与してはいけないため、児童相談所に行くように勧める。

  • 乳児院での状況も加味されるため、関係ない話ではありません。

× 4.母娘2人での生活は困難と判断し、母子生活支援施設の利用を勧める。

  • この場で判断せず、まずは状況を確認する必要があります。

○ 5.母親が引き取りを希望する理由や母親の生活の状況について、母親の気持ちに寄り添いながら話を聴く。

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 社会的養護 問19

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
児童養護施設で実習をしているGさんは、保育士と他職種の連携について知ることを目的に、ある職員からその職員の業務内容の説明を受けました。下記はその内容です。

「私の業務内容は、入所児童の早期の退所を促進し、親子関係の再構築等を図れるようにすることです。そのために児童相談所と密接に連絡を取り合って連携をします。保護者に対しては、電話、面接等により児童の早期家庭復帰、里親委託等を可能とするための相談援助等の支援を行います。」

【設問】
この職員の職名として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1.家庭支援専門相談員

保育士試験 平成29年(2017年)前期 社会的養護 問13

次の文は、児童養護施設等における自立支援計画についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ A  自立支援計画の策定にあたっては、児童相談所の援助方針を踏まえながら、担当職員、家庭支援専門相談員、心理担当職員、基幹的職員、施設長等がいろいろな角度からその子どもの支援内容・方法を総合的に判断する必要がある。

保育士試験 平成28年(2016年)後期 児童家庭福祉 問9

次の文は、児童家庭福祉の専門職・実施者についての記述である。【I群】の児童福祉の専門職・実施者の説明と【II群】の職名等を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
E  虐待等の家庭環境上の理由により入所している児童の保護者等に対し、児童相談所との密接な連携のもとに電話、面接等により児童の早期家庭復帰、里親委託等を可能とするための相談援助等の支援を行い、入所児童の早期の退所を促進し、親子関係の再構築等を図ることを目的として児童養護施設等に配置される者。

【II群】
ア  家庭支援専門相談員

保育士試験 平成28年(2016年)前期 社会的養護 問15

次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)に規定されている職員配置についての記述である。正しいものを一つ選びなさい。

○ 2.情緒障害児短期治療施設には、「家庭支援専門相談員」を配置することとされている。

保育士試験 平成27年(2015年) 児童家庭福祉 問3

次の文は、児童家庭福祉の担い手についての記述である。誤ったものの組み合わせを一つ選びなさい。

○ D 家庭支援専門相談員は、ファミリーソーシャルワーカーともよばれ、乳児院、児童養護施設、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設に配置される。

保育士試験 平成26年(2014年) 児童家庭福祉 問7

次の文は、児童家庭福祉の専門職及び実施者に関する記述である。法令、通知等に照らして適切な記述を選びなさい。

× 1.家庭支援専門相談員はファミリーソーシャルワーカーともいい、乳児院、児童養護施設、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設、児童相談所に配置されることとなっている。

  • 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」によって家庭支援専門相談員の配置が定められているのは、乳児院、児童養護施設、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設であり、児童相談所は含まれません。

○ 2.家庭相談員は、都道府県または市町村の福祉事務所に設置される家庭児童相談室に配置される職員である。

保育士試験 平成24年(2012年) 児童福祉 問13

次の文は、児童福祉施設における援助に関する記述である。適切な記述を〇、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ D 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(旧児童福祉施設最低基準)」(昭和23年厚生省令第63号)によれば、乳児院、児童養護施設、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設には、家庭支援専門相談員を置かなければならない。

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