ソクラテスはしつこい哲学者?沢山の弟子によって広がる!

古代の哲学者なのであまり深い問題は出題されたことがありません。キーワードを簡単に覚えるようにしましょう。

ソクラテス

ソクラテスが神からの予言される?

ソクラテスは三度にわたり参戦しましたが、敗北しました。

アテネの民主政治が堕落し、市民が金銭や権力を求めて混乱する中、「ソクラテスよりも賢い者はいない」と神から予言がありました。

自分が賢くない者であると思っていたソクラテスは、これを聞いて驚き、それが何を意味するのか自問しました。

さんざん悩んだ挙句、世間で評判の賢者たちに会って問答することで、その人々が自分より賢明であることを明らかにして神託を反証するつもりでした。

しかし、実際に賢者とに会って話してみると、彼らは自ら語っていることをよく理解しておらず、そのことを彼らに説明するはめになってしまいました。

ソクラテスの無知の知とは?

名言「自分自身が無知であることを知っている人間は、自分自身が無知であることを知らない人間より賢い。

ソクラテスはそれを自分の方が賢いと理解しました。

極貧生活でありながら歩き廻り、出会った賢者たちの無知を指摘していくことをライフワークとするようになりました。

自分が無知であることを自覚する「無知の知」を思索の出発点とすることによって憶測を排し、知を愛し求めることを人間性の根本ととらえました。

そのうちプラトン等の弟子が増えていきました。

弟子たちに対話の中で問いかけ、学ぶ者が自ら答えを見出すよう促す「産婆術」という教育の方法を示しました。

「産婆術」 無知な者同士が語り合う中で新しい知を産みだす技術

しかしソクラテス自身は弟子に指導した自覚はなく、青年であれ老人であれ、何人に対してもそれを拒むことはなかっただけであって、授業を約束したことも授けたこともないと考えていました。

ソクラテス悪法も法なり

しかし、無知を指摘された人々やその関係者からは憎まれ、数多くの敵を作ることとなり、誹謗も起こるようになりました。

国家の神々を信じず、宗教的実践を持ち込み、青少年を惑わしたという理由で訴えられ、裁判で死刑となりました。

亡命や逃亡の機会があったにもかかわらず、決して逃げるようなことはありませんでした。

死刑の前日、友人と論じた後、毒ニンジンの毒杯を自ら飲み、彼の一生は閉じました。

プラトン、アリストテレス

ソクラテス亡き後、プラトンがアテナイに「アカデメイヤ」つくり、アリストテレスは生徒でした。
左がソクラテスの弟子のプラトン、右がアリストテレス。

漫画

過去問

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 教育原理 問5

次の文のうち、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A  ソクラテス( Sōkratēs )は、古代ギリシャのアテナイにアカデメイヤをつくった。

  • ギリシャのアテナイにアカデメイヤをつくったのはプラトンです。

保育士試験 平成28年(2016年)前期 教育原理 問5

次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A 自分が無知であることを自覚する「無知の知」を思索の出発点とすることによって臆見を排し、知を愛し求めることを人間性の根本ととらえた。弟子たちに対話の中で問いかけ、学ぶ者が自ら答えを見出すよう促す「産婆術」という教育の方法を示した。

【Ⅱ群】
ア ソクラテス(Sōkratēs)

保育士試験 平成23年(2011年) 教育原理 問4

次の【I群】の人物と【II群】の言葉を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
B ソクラテス(Sokrates)

【II群】
イ 産婆術(助産術)

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