モンテッソーリ教具ってアレのことだったんだ!有名なあの人も影響!

世界7大教育のひとつであるモンテッソーリ教育は一人一人に合った教育を提供します。

世界7大教育のレッジョ・エミリア、ドルトンの記事はこちら

日本にも小学校などがあり、藤井聡太さんもモンテッソーリ教育を受けたそうです。

もんてつそーり
モンテッソーリ

モンテッソーリとは

モンテッソーリは1870年にイタリアに生まれました。

女子の教育事情が進んでいなかった時代であったにも関わらず、両親は教育熱心でした。

モンテッソーリは幼い頃から数学、生物にも興味を持って勉学に励み、最終的に医学の道に進みました。

そして、ローマ大学医学部に進学しました。

大学に入学すると、女子学生というだけで男子学生と一緒に解剖をすることが許されず、夜一人で解剖しなければなりませんでした。

イタリアの医師として働いていたモンテッソーリ

モンテッソーリが子どもの教育に目覚める

ある日、モンテッソーリは解剖に疲れ、休憩をしに外へでると、広場に座る貧しい親子に出会います。

疲れきった母親の傍らで遊ぶ小さな子どもは、落ちている小石を拾い上げ、自らが考案した遊びに夢中になっています。

ただ無心にその行為に熱中している子どもの目はきらきらと輝いて、モンテッソーリの心を強く惹きつけました。

そのとき、モンテッソーリは自らの生きる意味を見出したのです。

その後、モンテッソーリは苦労の末に女性としてイタリアで初めて医学博士号を取得しました。

医師になっても、女性であることでなかなか仕事を得ることができませんでしたが、ようやくローマ大学付属の精神病院の医師の職に就くことができました。

モンテッソーリの思想

精神病院の患者たちは鉄格子のついた部屋に監禁状態に置かれており、およそ人間として正当な扱いをされずに過ごしていました。

ある日、モンテッソーリは知的障害のある子どもが床におちたパンくずを拾い集めることに熱中していることに気付きました。

彼らを注意深く継続的に観察したとこら、知的障害がある子どもも感覚的な刺激を求めるということを発見しました。

指先を動かして触れることによって、感覚的な刺激が得られ、深く集中が継続するような玩具をつくって子どもたちに渡し、十分に感覚的な満足が得られるように導きました。

モンテッソーリ教具

ちなみに、この玩具はフレーベルの恩物とは別物です。

また、モンテッソーリは、幼児期にあらわれる特別敏感な状態のことを敏感期と呼びました。

それは一時的のものであり、精力を消費して子どもは成長します。

その精力の使い方は、おとなになった人のものとははっきり区別されます。

適切な敏感期に適切な教育

発達過程の基準は1歳という記事はこちら

モンテッソーリが世間に知られるように

モンテッソーリは、この活動を通して知能が向上するとの確信を得ました。

そこで子どもたちに知能テストを行ったところ、健常児よりも知能指数が高いことが判明し、イタリアの教育界や医学界において彼女の名前が一気に知られるようになりました。

モンテッソーリは、これを健常児の教育にも適用できると考え、ローマに「子どもの家」を開きました。

子どもの家

そこは貧困層が住むスラム街で、大人は生きるために働き、子どもたちは教育を受けていません。

モンテッソーリの教具

モンテッソーリは、「日常生活の訓練」「感覚訓練」「読み書きと算数」ができる教具をつくって、それを子どもたちに導くことに徹しました。

子どもは、自らを成長・発達させる力をもって生まれてくる、大人は子どもたちの自発的な活動を援助する存在であるとしました。

この方法は、後にモンテッソーリ・メソッドと呼ばれます。

子どもたちは、はじめは教室の中で暴れ周り、なんら集中することができませんでしたが、教具に触れ、時間を経るにしたがって、穏やかで落ち着きのある様子に変わっていきました。

モンテッソーリは、興味のある対象に自発的に没頭するという子どもの特性に注目し、その現象を集中現象と名付けました。

ここでも大きな功績をあげたモンテッソーリは、ローマ大学に再入学し、哲学、生理学、精神医学の研究に没頭し、後にモンテッソーリ教育を確立していきます。

モンテッソーリが世界へ

イタリア国内での成功から、モンテッソーリ教育は欧米をはじめとして世界各国に広まっていきました。

日本には大正デモクラシーの時代に始めて紹介されています。

各地に「子どもの家」ができ、モンテッソーリ教育が急速に広まっていきました。

また、モンテッソーリは、世界平和と子どもの尊厳を訴える活動を世界各国で行いました。

モンテッソーリ死の直前まで

モンテッソーリはその功績を評価され、1950年にはノーベル平和賞の候補に選出されています。

イタリアのファシズムを逃れ1936年までスペインで過ごし、その後1952年、オランダにて81歳で永眠しました。

息子のマリオによると、死の直前までインドでの教師養成講座の準備を行っており、合間にほんの少し椅子で休むような格好で旅立ったそうです。

セガン(Seguin, E.)がモンテッソーリの教具に修正を加え、独自の教具を作り、それが後のモンテッソーリ教具と呼ばれるようになりました。

また、通貨がユーロに切り替わる直前まで流通していたイタリア1000リラの紙幣にはモンテッソーリの肖像と授業の風景画が描かれていました。

モンテッソーリ幼稚園

過去問

保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育原理 問7

次の文のうち、モンテッソーリ(Montessori, M.)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A  イタリアの思想家・実践家として、母親学校の創始者となり、そこで実践された環境を通して行う教育法はモンテッソーリ・メソッドと呼ばれている。

  • モンテッソーリは、母親学校ではなく、「子どもの家」を設立しています。母親学校の創始者は、コメニウスです。

× B  青年期を敏感期ととらえ、感覚運動能力の育成こそ人間のあらゆる能力の発達の基礎であるとして、こうした感覚訓練を目的とした教具を開発した。

  • モンテッソーリが敏感期として捉えたのは、幼児期(0~6歳)です。

○ C  ローマのスラム化した地区において、アパートの一棟に昼間仕事をしている母親の児童を預かるための施設として「子どもの家」が設立され、そこでの実践を通して自らの理論を構築した。

○ D  セガン(Seguin, E.)が知的障害の子どもの教育のために開発した教具に修正を加え、独自の教具を作り、それが後のモンテッソーリ教具と呼ばれるものとなった。

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 教育原理 問23

次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
A  イタリア初の女性医学博士。子どもは自ら発達する力を持っている、という考えに基づき、幼児期には精神的発達の基礎として「感覚の訓練」が特に重要である、との観点から教具を開発した。

【Ⅱ群】
イ  モンテッソーリ( Montessori,M. )

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育原理 問14

次の文は、わが国の保育の歴史についての記述である。A ~ Dにあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

わが国の保育の歴史において、大正時代は海外の思想も含めて様々な保育が紹介され、実践された時代であった。たとえば、河野清丸らによって[ A モンテッソーリ ]の教育法や教具が紹介された。

保育士試験 平成29年(2017年)前期 保育原理 問7

次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
B  イタリアの思想家・実践家として、「子どもの家」を開設し、知的障害分野での実践を健常児に適用する実践を行った。興味のある対象に自発的に没頭するという子どもの特性に 注目し、その現象を集中現象と名付けた。

【Ⅱ群】
ウ モンテッソーリ(Montessori,M.)

保育士試験 平成28年(2016年)前期 保育原理 問6

次の【Ⅰ群】の事項と【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】
C モンテッソーリ・メソッド

【Ⅱ群】
エ 子ども自身が、深く集中し継続するように考案された「日常生活の訓練」「感覚訓練」「読み書きと算数」等の教具を選択して活動し、教師は仲介者に徹する教育法

保育士試験 平成27年(2015年) 保育原理 問6

次の文は、モンテッソーリ(Montessori, M.)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ C ローマのスラム街に「子どもの家」を開設し、十分に親の保護を受けていない子どもを収容して子どもの生活を落ち着かせ、独自の教具を用いて保育を行った。

保育士試験 平成25年(2013年) 教育原理 問24

次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。

敏感期というのは、発育のうちにすなわち生き物の幼児期にあらわれる特別敏感な状態のことであります。それは一時的のもので、その生物に一定の能力を獲得させるのに役だつだけです。それが済めば、その敏感な状態は消えます。
それでどの特性も、一つの衝動に基づく限られた短期間に発達します。成長とは受け継いだ生まれついた無計画の発育のことではなく、周期的にあらわれる本能によって細心に指導される内面的な努力の結果であります。
そういう本能が、発育のある段階に、その生き物に精力の消費を強制します。その精力の使い方は、おとなになった人のものとははっきり区別されます。

4.モンテッソーリ(Montessori, M.)

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