課題中心・問題解決アプローチ違い!重要事例・人物10選

  • 問題解決アプローチ具体例
  • 課題中心アプローチ具体例
  • 心理社会的アプローチ具体例
  • 機能的アプローチ具体例
  • 解決志向アプローチ具体例
  • 行動容変アプローチ具体例
  • 危機介入アプローチ具体例
  • ナラティブアプローチ具体例
  • エンパワーメントアプローチ具体例
  • エコロジカルアプローチ具体例

アプローチを選ぶための実践モデルの記事はこちら

問題解決アプローチ事例

障がいのある子を抱える夫婦とその母親の4人世帯、 経済的にもギリギリの生活です。

ある日、ご主人が自動車事故を起こし入院しました。

妻は、子どもの世話をしながら、病院に通い、忙しい日々を送っていた矢先、元気だった母親まで、転倒骨折により入院することになってしまいました。

妻は突然3人の世話をしなければならなくなり、混乱していまいます。

ソーシャルワーカーは、妻(Person:人、クライアント)の話を傾聴し、重なり合う現在の問題(Problem)を、一つひとつに分ける作業を妻と一緒に行い、3人それぞれの病院(Place)での看護体制を整えました。

妻はその問題に向き合うことができるようになりました。(Processes:過程)

問題解決アプローチ提唱者はパールマン(女性)

問題解決アプローチとは、大きくなりすぎていた問題を、自分で解決できるよう小さくする(部分化する)技法です。

問題解決アプローチは、診断主義アプローチと機能主義アプローチを折衷したもので、パールマンが提唱しました。

以降、課題中心アプローチに発展していきます。両者は似ていて当然です。

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課題中心アプローチ事例

課題を中心にアプローチしていく援助ってどういうことでしょうか。

問題解決アプローチとの違いを意識して覚えます。

病気になった子供を持つMさんが「これまでずっと泣くのをこらえてきました」と,不安や子供の看病疲れや元気なときの様子を泣きながらソーシャルワーカーに話し始めました。

さらに子供の今回の病気を機に夫と口論になっていることを話しました。

数回の面接を通して,Mさんは、今、問題となっている「看病疲れの軽減」を解決したいと申し出ました。ソーシャルワーカーは、子供の看護体制の調整を提案して合意しました。(クライエントと共に課題を設定)また、短期間で解決できるよう、Mさんとの週1回の面接を実施しました。

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心理社会的アプローチ事例

kさんは,10年前に妻を亡くし,一人暮らしをしていますが、定年後は近隣との交流はありません。

kさんは,近隣住民とトラブルが起こっており,地域包括支援センターのソーシャルワーカーに連絡がありました。 ソーシャルワーカーは,高齢者への情報提供で近所を回っているという名目でkさん宅を訪問しました。

最初は拒否的な態度でしたが,威圧的ではない対応を心がけ,ソーシャルワーカーの役割や守秘義務について説明(態度を表明)し,相手がリラックスできるような態度で対応したところ会話を交わす(コミュニケーションを通して援助する)ことができるようになりました。

その後,何回か訪問を行い,物忘れや体調の悪化があり,一人暮らしの生活が大変になってきていることなどがわかり,相談・援助を受ける意思が確認できました。

また、kさんが過去に苦労した経験が語られたり,また感情的になり「もう来なくていい!」と怒鳴られたりしたこともありました(感情を開放)が,ソーシャルワーカーは,そうした経験と現在の問題の関連について説明話し合いによる気付きを促す)もしながらkさんの生活のアセスメントを行い,援助を行っていきました。

kさんは家事援助と配食サービスを利用するようになり,ヘルパーや配達員と会話を交わすなど変化が見られるようになりました。

診断主義の流れから、精神分析を重視した理論を加えたアプローチです。

提唱者はホリスです。

機能的アプローチ事例

Tさんは,職場で仕事中に突然倒れて脳挫傷と硬膜下血腫と診断され,高次脳機能障害と下肢の機能障害が残りました。

担当の医療ソーシャルワーカーは,感情が不安定になるTさんを受け止めて関係を築き,今後の生活に対するEさんの希望を聞きとり,その希望に応じる形で支援計画を策定していきまし
た。

病院での継続的なリハビリテーションにより,車いすの自走が可能になるまでに回復し,退院に向けての支援が行われる段階となりました。

Tさんの希望は,退院後に復職したいということでしたが,勤務していた会社で,Tさんが就労可能な部署への配置をしてもらえることになり,ソーシャルワーカーも含めて関係者との検討が行われました。

また,Tさんが退院後に在宅生活をスムーズに送れるように,住宅改修の手続きや居住地の福祉事務所に対して障害福祉サービスの申請を行い,Eさんの希望する生活に向けての援助が行われました。

利用者の潜在的可能性を前提に社会的機能を高めることで問題解決を図るアプローチです。

解決志向アプローチ事例

「人と話すときに緊張する」という相談があった場合、なぜ緊張するようになったかという原因を探るより、本人のもつ経験、能力、資質に目を向け、「緊張せずに話せたとき」という例外探しをします。

すでにうまくやれている時や状況を聞きだし、「どうして緊張しなかったのか?」「何が役に立ったのか?」とうまくいったときのことを、その人自身が評価を行ないます。

自分がうまくやれている状況を知り、社会的に抑圧されている利用者の潜在的な力を引き出します。

それにより、小さな変化により肯定的感情を生み出して解決を図るアプローチです。

行動変容アプローチ事例

子ども家庭センターのソーシャルワーカー(児童福祉司)は,I君の母親から相談を受けました。

I君は軽度の注意欠陥多動症があり,じっとしていることが苦手で,突発的な行動も多く,母親はI君を叱りつけてばかりで対応に困っていました。

ソーシャルワーカーは母親から話を聴き,またI君の様子を観察して,「I君が学校の宿題を終えるまで机に座っていることができる」ことを目標行動としました。

まず4分間集中し,できたらカレンダーにシールを貼り,6枚たまったら,I君の大好きなショートケーキをおやつにするという行動を強化する計画を立てました。

母親には,集中できなくても叱らず、淡々と「今日はシールなしだね」と言うだけにし,できたら褒めるように依頼しました。

介入を始めてから,母親の叱る回数が減り,褒める回数が増えたこと,ショートケーキの効果もあり,I君は落ち着いて4分間座ることができるようになりました。

母親も,叱ることが減るだけでなくI君の変化に喜びを感じ,落ち着いて対応できるようになりました。

その後時間を少しずつ延ばしていき,5分間集中できるようになった段階で徐々にショートケーキの効果を減らしていき介入を終了しました。

学習理論に基づいており、条件反応の消去・強化による特定の問題行動の変容を働きかけるアプローチです。

危機介入アプローチ事例

 Hさん夫婦(夫50歳・妻45歳)は,大学生の一人娘と3人で暮らしていました。

ある日,信号待ちをしている人々のところに,居眠り運転のトラックが突っ込み,通学途中の娘が巻き込まれ病院に搬送されたという知らせを受け,2人は急いで病院にかけつけました。

それから5日後,治療の甲斐なく意識が戻らないまま娘は命を引き取った。2人のショックは大きく,現実を受け止められない状況でありました。

対応した病院のソーシャルワーカー(MSW)は,何かあればいつでも訪ねるように言って家族を見送りました。(介入

しばらくして,Hさん夫婦がMSWのもとを訪ねてきた。娘の葬儀を終えましたが,なぜ娘がいないのか,なぜ加害者が生きているのか怒りや苦しみで何も手につかず,藁にもすがる思いで来たとのことでした。(退行

MSWは,Hさん夫婦の気持ちを受け止め,何度かの面接を通じて2人の感情をオープンにできるように対応し,共感的理解に努めました。娘を亡くした現実を受け止めることはたやすいことではないですが,時間の経過と共に夫婦は事故で娘を失った体験を知覚的に受け止められるようになっていきました。

また,過去に経験した悲しい出来事をどのように克服してきたのかを話し合って夫婦の対処機能を確認することも行いました。

さらに,交通事故死家族のサポートグループを紹介し,同じような経験をした人々との出会いによる癒やしや支援を得ることができました。

娘の一周忌を終えて,Hさん夫婦は,今度はサポートグループでサポートする側に回りたいという希望を持っています。

利用者の心理的危機への介入により、社会的機能の回復、あるいは、心理的危機の回避を行うことを目的とするアプローチです。

ナラティブアプローチ事例

保育所で何をやってもうまくいかない、とノイローゼ気味の保護者に遭遇したとします。まずは保護者の話を傾聴します。

「あんなこともあった」「こんなこともあった」だから自分はダメな保護者だ…といいます。

そこで「こんなこともあった」「あんなこともあった」けれど今までにこんな努力し、こうなりたいと思っている…ということですね、と物語をつくり新しく意味付けします。

保護者は自分の考えていることを再認識し、自分はだめな保護者ではないと考えてみます。

エンパワメントアプローチ事例

デイサービスで、Aさんは元々手芸や縫物が好きで、クリスマスの時期はリース作りをしていました。

ある日、Aさんは「しんきゅうおめでとう」をかく。と唐突に言ってきました。

ソーシャルワーカーは、「進級」を祝うような絵を大きな紙に描いて飾りたいという事だと考えました。

何が必要ですか?と訪ねると、Aさんは「大きな紙、カラーペン、鉛筆」と言ったので、ソーシャルワーカーは、「分かりました。今用意するので待っててください。いいですか?」と確認すると「はい、いいです。」と答えました。

ソーシャルワーカーは、その行動をするには何が必要か訊く。

彼女の行動を見て、何がしたいのか理解する、1人では難しそうだったら手伝うというようなことを心掛けていました。

他の利用者さんは元々用意されていたもので作っていましたが、 Aさんに関しては自分でリボンを巻き付けたりしてアレンジをしており、彼女が作ったものだけとても凝っていました。

社会的に無力状態に置かれている利用者の潜在的能力に気づき、積極的に利用することで問題解決します。

エコロジカルアプローチ事例

P国籍のLさん(30歳,女性)は半年前に来日しました。Mさんなど一部の日本人住民に挨拶をしても無視されることが度々あり,Lさんは疎外感を覚えています。

LさんはMさんなど近隣の日本人住民と交流しながら住み続けたいと考えているが,Lさん自身はMさんらに何も伝えることができません。

このためLさんは,Kソーシャルワーカーに相談しました。

ソーシャルワーカーは、Lさん()の了解を得て,Lさんに対する思いについてMさんら(環境)に尋ねました。(影響を与える

日本人住民との良好な関係作り(環境)のためにLさん()ができること(影響を与える)を,一緒に考えます。

エコロジカル・アプローチとは、支援が必要な対象者に対し、そのが置かれている環境との相互作用も視野にいれてはたらきかけることといいます。

生活モデルを実践するとエコロジカルアプローチをすることになります。

提唱者はたジャーメインギッターマンです。

アプローチに関する過去問はこちら

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