乳児突然死症候群(SIDS)を知って実践に役立てよう!

読み方は普通にシズです・・・。

SIDSってまだ原因不明なの?

乳児突然死症候群(SIDS)とは、元気に発育していた乳幼児が、突然死亡する症候群です。

それまでの健康状態及び既往歴からその死亡が予測できず、その原因はわかっていません。

SIDSの診断は、死亡時の状況や病歴を調査し、死因を確定するための解剖などを行ってもなお死因がはっきりしない場合のみに診断されます。

ちなみに基礎疾患がある場合はSIDSとは診断されません。

SIDSどれ位の頻度?

乳幼児突然死症候群(SIDS)は、乳児死亡原因の第4位です。

SIDSの日本での発症頻度はおおよそ出生6,000∼7,000人に1人と推定され、生後2~6か月に多く起こります。

危険因子ランキング

危険因子とは、SIDSの発生率が上がる可能性がある要素という意味で、原因不明なだけに、注意を払うポイントを示しています。

  1. 睡眠
  2. うつぶせ
  3. たばこの煙
  4. 人工乳
  5. 厚着、暖房

睡眠

ほとんどが睡眠中に起こり、早朝から午前中に多いといわれてす。

うつぶせ

あおむけでも発生していますが、うつぶせの方が数が多いです。

呼吸できても放熱している顔を覆ってしまうと、体が体温を下げようとして呼吸運動が低下してしまうというといわれています。

毛布やタオルケットなどが顔にかかっても同じことです。

ちなみに、 SIDSと窒息の判別はとても難しいと言われていますが、全くの別物です。

たばこの煙

両親が喫煙している場合のSIDSの発生率は、喫煙していない場合よりも高いです。

人工乳

人工乳育児の場合のSIDS発生率は、母乳育児の場合よりも高いです。

厚着、暖房

うつぶせの場合と同じ原理です。

保育所保育指針では

⑵ 事故防止及び安全対策

イ 事故防止の取組を行う際には、特に、睡眠中、プール活動・水遊び中、食事中等の場面では重大事故が発生しやすいことを踏まえ、子どもの主体的な活動を大切にしつつ、施設内外の環境の配慮や指導の工夫を行うなど、必要な対策を講じること。

過去問

保育士試験 令和元年(2019年)後期 子どもの保健 問102

次のA ~ Dは、「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン【事故防止のための取組み】~施設・事業者向け~」(平成28年3月 厚生労働省)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○D  ガイドラインにおける「死亡事故」には、乳幼児突然死症候群(SIDS)や死因不明とされた事例も含まれる。

保育士試験 平成31年(2019年)前期 子どもの保健 問119

次の文は、乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

× 1. SIDSとは、乳幼児にみられる原因不明の窒息による突然死である。

  • SIDSはそれまでの健康状態及び既往歴からその死亡が予測できず、元気に発育していた乳幼児が突然死亡する症候群で、窒息による事故とは異なります。

× 2. SIDSの日本での発症頻度はおおよそ出生6,000∼7,000人に1人と推定され、多くは生後1歳以上で発症する。

  • まれに生後1歳以上でも発症しますが、生後2~6か月に多く起こります。

○ 3. SIDSは、主として睡眠中に発症する。

× 4. SIDSの診断は、解剖が実施されない場合は死亡状況調査に基づいて行う。

  • 死亡状況調査や剖検に基づいて行われます。

× 5. SIDSの乳幼児では、何らかの基礎疾患があるため、それによる死亡であるかどうかの区別が重要である。

  • SIDSは基礎疾患をもたず、それまでの健康状態から死亡が予測できない乳幼児が死に至るものです。

保育士試験 平成30年(2018年)後期 子どもの保健 問109

次の文は、乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A  SIDSは激しく泣いた後、急に息が止まって起こる。

  • 乳児突然死症候群(SIDS)とは、健康に見えていた乳児が睡眠中に予期せず突然死亡することで、その原因はわかっていません。

○ B  発症のリスクは、人工栄養の場合、母乳栄養に比べて高い。

× C  3〜4歳の子どもに最も多い。

  • SIDSは生後28日から1歳までの乳児の死亡原因のトップとなっています。

○ D  予防のため、毛布やタオルケットなどが顔にかからないように気を付ける。

保育士試験 平成30年(2018年)後期 子どもの保健 問102

次の文は、子どもの成長発達と母子保健についての記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

→× C  乳幼児突然死症候群(SIDS)は、平成25年〜平成28年の0歳児の死亡原因の3位以内に見られている。

  • 最新の調査では第4位です。

保育士試験 平成29年(2017年)前期 子どもの保健 問120 )

次の文は、乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。 

○ 1. SIDSは、原則として1歳未満の児に突然の死をもたらした症候群である。

× 2. SIDSの診断は剖検および死亡状況調査に基づいて行うが、やむをえず解剖がなされない場合でも状況から診断する。

  • SIDSの診断は剖検および死亡状況調査に基づいて行われます。やむを得ず解剖がなされない場合および死亡状況調査が実施されない場合には診断ができません。

× 3. 仰向け寝は、SIDS発症の危険因子である。

  • SIDS発症の危険因子の1つとしてうつぶせ寝があります。1歳までは仰向けに寝かせることが推奨されています。

× 4. 母乳栄養は、SIDS発症の危険因子である。

  • 母乳での育児をすることで、SIDSの発症率が下がることがわかっています。

× 5. SIDSは、窒息が死因である場合も含まれる。

  • SIDSと窒息の判別はとても難しいと言われていますが、全くの別物です。

保育士試験 平成28年(2016年)後期 子どもの食と栄養 問125

次の文は、母乳栄養に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ C  母乳栄養児は人工栄養児に比べ乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症頻度が低いといわれている。

保育士試験 平成28年(2016年)前期 子どもの食と栄養 問124

次の文は、母乳と母乳育児に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ C 厚生労働省は、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症リスク低減のため、人工乳がSIDSを引き起こすわけではないが、できるだけ母乳で育てることを勧めている。

保育士試験 平成26年(2014年) 子どもの保健 問104

次の文は、乳幼児突然死症候群に関する記述である。適切な記述を選びなさい。

× 1. 乳幼児突然死症候群は、主に1歳以上2歳未満の子どもにみられる。

  • 乳幼児突然死症候群は、原則として1歳未満の児にみられ、特に生後2か月から6か月に多いとされています。

× 2. 乳幼児突然死症候群は、睡眠中の原因不明の窒息が死亡原因である。

  • 乳幼児突然死症候群は、主として睡眠中に発症しますが、原因として事故や虐待、窒息などの外因を除外したものであり、原因不明の突然死です。

○ 3. 乳幼児突然死症候群は、睡眠中に呼吸運動の低下がおこった場合、それに抗するための覚醒反応の低下があるとされている。

○ 4. 乳幼児突然死症候群を診断するためには解剖所見が必要である。

× 5. 乳幼児突然死症候群は、夜間に限って睡眠中に生じる疾患である。

  • 乳幼児突然死症候群は、夜間に限らず、睡眠中に起こります。早朝から午前中に多いとされています。

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