べヴァリッジ報告とは一体なに?もう2度と忘れない!

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べヴァリッジ報告とは?

べヴァリッジ報告とは、べヴァリッジという学者が首相の命によりあげた報告書で、「社会保険と関連サービス」が正式名称です。

べヴァリッジ

貧困を生みだす要因

べヴァリッジ報告では、貧困を生みだす要因は窮乏、疾病、無知、不潔、怠惰であるとし、健康保険、失業保険、年金などを整備することが示されました。

5大巨悪 左から窮乏、疾病、無知、不潔、怠惰

この報告書は、第二次世界大戦中において、国民の関心を集めて期待を抱かせました。

社会福祉の目次

過去問

保育士試験 令和6年(2024年) 前期 社会福祉 問2

次のうち、社会福祉の歴史に関する記述として、不適切なものを一つ選びなさい。

⚪︎ 1 イギリスでは、1942年に「社会保険と関連サービス」(通称「ベヴァリッジ報告」)が示された。

⚪︎ 2 生存権及び国民生活の社会的進歩向上に努める国の義務について定めた「日本国憲法」第25条は、日本の社会福祉に関する法制度の発展に寄与した。

⚪︎ 3 社会福祉は、近代社会の発展の中で成立したが、それ以前の相互扶助や宗教的な慈善事業も重要な役割を担っていた。

⚪︎ 4 イギリスのCOS(慈善組織協会)の創設は、都市に急増した貧困者、浮浪者等に対する慈善の濫救、漏救を防ぎ、効率的に慈善を行う意図があった。

× 5 ブース(Booth, C.J.)らによる19世紀末から20世紀初頭にかけてのイギリスで行われた貧困調査では、貧困の原因は個人の責任であり、社会の責任ではないことを明らかにした。

保育士試験 令和5年(2023年) 社会福祉 問2

次のうち、社会福祉の歴史的な事柄に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

⚪︎ A ベヴァリッジ報告では、貧困を生みだす5つの要因に対して、新たな社会保障システムを打ち出した。

B 「新救貧法」(1834(天保5)年)では、窮民の援助は、最下層の労働者の生活以下にとどめ、働ける者には強制労働を課した。C 「恤救規則」(1874(明治7)年)では、血縁や地縁などの無い窮民に対してのみ公的救済を行ったが、救済の責任は、本来血縁や地縁などの人民相互の情誼によって行うべきであるとした。D 「救護法」(1929(昭和4)年)では、保護の対象を13歳以下の幼者のみと規定した。(組み合わせ)A B C D1 ○ ○ ○ ×2 ○ × ○ ×3 ○ × × ○4 × ○ ○ ×5 × × ○ ○

保育士試験 平成25年(2013年) 社会福祉 問63

次の【I群】の歴史的事象と【II群】の解説文を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
A べヴァリッジ報告
B 新救貧法(1834年)
C 恤救規則
D セツルメント

【II群】
エ 貧困を生みだす要因に対して、新たな社会保障システムを打ち出した。

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