誤飲事故対応は丸暗記しないで攻略する!

誤飲事故対応

家庭でできる誤飲事故具体的対応の問題は、近年では平成30年後期に出題されただけです。

頻度が少ないだけにあまり時間はかけたくないところです。

ここでは必要最小限のものを掲載しています。

理屈を知れば丸暗記しなくても問題を解けますので参考にして下さい。

誤飲したものが体にどのような悪さをし、それに対しての応急処置、やってはいけないことを考えていきます。

  • 塩素系漂白剤
  • 灯油
  • ボタン電池
  • タバコ
  • 石けん、シャンプー
  • 玩具
  • ナッツ

誤飲事故 〜塩素系漂白剤〜

塩素系漂白剤とは

トイレやお風呂の洗剤や漂白剤です。飲まなくても触っただけで皮膚が溶けます。

飲むとどうなるか

組織を腐食する作用が強いので、皮膚や粘膜がただれます。原液を少しでも口にした場合は危険です。うすめたものでも注意が必要です。

対処方法

牛乳や卵白を飲ませて粘膜を保護し、すぐに医療機関を受診します。

これはやってはいけない

吐かせると喉や食道を再び逆流して粘膜をさらに傷つけるので吐かせません。

誤飲事故 〜灯油〜

灯油とは

石油ストーブの灯油ポンプをなめたり、灯油受けにたまった灯油を飲んでしまう事故が、冬だけでなく春や秋の季節の変わり目にも多く起こっています。

べンジンは、懐炉(カイロ)やオイルライターの燃料、しみ抜きに使われています。

飲むとどうなるか

飲むときに気管に入りやすく、少量でも気管に入ると肺炎をおこすので危険です。蒸気を吸って中毒症状がでることもあります。

対処方法

何もせずにすぐに医療機関を受診します。

これはやってはいけない

吐かせると気管に入りやすく、また牛乳や水等を飲ませると嘔吐を誘発する可能性があるためです。

誤飲事故 〜ボタン電池〜

ボタン電池とは

ボタン電池はおもちゃや小型ゲーム、リモコン、電卓、自動車の鍵などに広く使用されています。

ボタン電池とは 小さいので機械を小型化するのに適している

飲むとどうなるか

食道や胃の粘膜に腐食(ふしょく=やけどに似た状態)や穿孔(せんこう=穴があく状態)をおこします。鼻や耳に電池を入れて、鼻の中や鼓膜に穿孔を生じた例があります。電池の内容物が溶けて放電するためです。

対処方法

何もせず医療機関へすぐ行きます。

誤飲事故 〜タバコ〜  ❢ 統計第1位

どの位の毒性なのか

タバコ1本に致死量のニコチンが含まれてます。

対処方法

水に浸っていたたばこを食べたりその液を飲んだ場合、あるいは乾いたたばこでも大量に食べた場合はすぐ受診します。

これはやってはいけない

水や牛乳を飲むと、胃でタバコからニコチンが溶け出して吸収されてしまいます。

誤飲事故 〜石けん、シャンプー〜

何の位の毒性なのか

毒性上ほとんど問題はありませんが,食道や胃粘膜を多少傷つけます。

対処方法

粘膜を保護するための牛乳や卵白を飲ませます。

誤飲事故 〜玩具〜

玩具とは

ここではスーパーボールのようにちょうど喉に詰まってしまう大きさのものことを言っています。

飲むとどうなるか

飲んでしまった場合は、窒息死の危険があります。

対処方法

うつ伏せにするか、頭を床に向け逆さに抱え、背中などを叩き玩具を吐かせます。

誤飲事故 〜豆やナッツ類〜

豆やナッツ類など、硬くてかみ砕く必要のある食品は5歳以下の子どもには食べさせません。

喉頭や気管に詰まると窒息しやすく、大変危険です。

小さく砕いた場合でも、気管に入りこんでしまうと肺炎や気管支炎になるリスクがあります。

過去問

保育士試験 令和4年(2022年)後期 子どもの保健 問15

次のうち、「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!」(令和3年1月:消費者庁)の窒息・誤嚥事故防止に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ A 豆やナッツ類など、硬くてかみ砕く必要のある食品は5歳以下の子どもには食べさせない。

× B 乳幼児に豆やナッツ類を与える場合は、小さく砕いて与える。

  • 小さく砕いた場合でも、気管に入りこんでしまうと肺炎や気管支炎になるリスクがあります。


○ C ミニトマトやブドウ等の球状の食品を乳幼児に与える場合は、4等分する、調理して軟らかくするなどして、よく噛んで食べさせる。

○ D 食べているときは、姿勢をよくし、食べることに集中させる。

○ E 節分の豆まきは個包装されたものを使用するなど工夫して行い、子どもが拾って口に入れないよ
うに、後片付けを徹底する。

保育士試験 平成30年(2018年)後期 子どもの保健 問119

次のうち、子どもの誤飲事故への対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ A  灯油などの揮発性石油製品を誤飲した場合は、吐かせると肺に吸いこむ恐れがあるので吐かせずにすぐに医療機関を受診する。

○ B  ボタン電池は、飲み込んでその場に留まると電池が放電して周囲の体の組織を傷つける恐れがあるので、誤飲したかどうか判然としない場合でも疑わしいときはすぐに医療機関を受診する。

○ C  石けんやシャンプーなどを誤飲した場合には、毒性は高くないものの粘膜への刺激を和らげるために牛乳を飲ませて様子をみる。症状があれば医療機関を受診する。

○ D  次亜塩素酸ナトリウム含有の塩素系漂白剤の原液を誤飲した場合は、組織を腐食する作用が強いため吐かせてはならない。口の中をよく洗い、牛乳や卵白を飲ませてすぐに医療機関を受診する。

1.○  ○  ○  ○ 2.○  ×  ○  × 3.×  ×  ○  ○ 4.×  ○  ×  ○ 5.×  ○  ×  ×( )訂正依頼・報告はこちら
×
正解は 1誤飲事故の対処法は、飲み込んでしまった物によって異なるので注意が必要です。


Aは○です。
液体の石油製品は、吐かせてはいけません。吐かせる際に気管に入ってしまうと化学性の肺炎を起こす可能性があります。口をすすいだりガーゼで拭き取り、石鹸でよく手を洗い、直ちに医療機関を受診します。

Bは○です。
ボタン電池は飲み込むとすぐに放電が始まり、アルカリ性の液体ができ、わずかな時間の間に胃や食道の粘膜に穴をあけてしまう可能性があります。疑わしい場合も含めて、様子を見るのではなくすぐに医療機関を受診するようにします。

Cは○です。
石鹸やシャンプーを飲み込んでしまった場合、強い毒性があるわけではないので対処をして様子を見ます。水で口をすすぎ、胃の粘膜を保護するために牛乳や生卵を飲ませます。
様子を見て、強い下痢や嘔吐など、何かいつもと違う症状が出た場合には医療機関を受診します。


Dは○です。
次亜塩素酸ナトリウム含有の塩素系漂白剤の原液を誤飲した場合は、無理に吐き出そうとすると嘔吐物が気管に入って、窒息や誤嚥性肺炎を起こす可能性があり危険です。胃を保護し、成分の影響を弱めるために牛乳や生卵を飲ませ、直ちに医療機関を受診します。


よって正解の組み合わせは1となります。

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 子どもの保健 問105

次の文は、子どもの健康問題および保育所での対応についての記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

× A  誤飲とは、異物が気道に入ることである。

誤飲とは、本来飲み込んではいけない物を飲み込んでしまうことです。物が気道に入り込んでしまうことを誤嚥とよびます。

B  子どもの嘔吐物の処理を行った場合、使用したエプロン、タオルなどは、そのまますぐに洗濯する。
C  発熱は、感染源に対する防衛体制を作る手段でもあると言われている。
D  下痢の原因の多くは、アレルギーによるものである。
E  保育所において、子どもに薬を与えるよう保護者から依頼された場合は、医師の指示に基づいた薬に限定する。 1.A と B 2.A と D 3.B と C 4.C と E 5.D と E( )訂正依頼・報告はこちら
×
正解は 4

Bは×です。
嘔吐物が付着した衣類をそのまま洗濯してしまうことで、ウイルス感染が広まってしまう恐れがあります。
塩素系漂白剤で消毒したのちに洗濯をすることが推奨されています。

Cは○です。適切な記述です。
発熱は身体の防衛反応の一つでもあるので、解熱剤を用いる際は、医師の判断をしっかりと仰ぐ必要があります。

Dは×です。
子どもの下痢の原因は、大半がウイルスや細菌の感染によるものです。
さらにアレルギーやストレスなどによっても起こります。

Eは○です。
医師の判断で、保育時間中にどうしても必要とされた薬に限り与えることができます。
その際に与薬依頼書を書いてもらうなど、与薬の際に間違いのないように細心の注意を払う必要があります。


よって正解の組み合わせは4となります。

保育士試験 平成26年(2014年) 子どもの保健 問119

次の文は、室内およびその周辺での乳幼児の事故とその予防に関する記述である。適切な記述を選びなさい。

1.生後3か月までの乳児では、からだの保護のためやわらかい布団に寝かせるようにする。 2.1歳以降の幼児は、周囲を見ずに屋外に飛び出し、車や自転車との事故をおこすことがあるので、事故に会わないように大人が気をつけることが唯一の予防方法である。 3.まだ寝返りのできない乳児では、世話しやすいようにベッド柵は上げないでおく。

× 4.乳幼児の誤飲事故の原因は、おもちゃ類が最も多い。

  • 最も多いのはタバコの誤飲です。

5.家庭での事故を防ぐために、保育所での乳幼児の日常の様子を保護者に伝えることは役に立つ。( )訂正依頼・報告はこちら
×
正解は 51→やわらかい布団では口をふさいでしまい窒息などを引き起こします。

2→1歳以降では、飛び出さないように毎回注意する、道を渡るときは手を挙げるなどの子供たちへの指導が不可欠です。

3→安全面を考慮し、ベッド柵はあげて使用します。

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