レイヴらの正統的周辺参加を事例で解説!

保育士試験に登場する人物は歴史的な方が多く、正統的…から勝手な想像をしてましたが、この二方はご存命の方です。

日本でも活発に議論が行われるようになっている最近の話題です。

ところで何故心理学は2人1組なのでしょうか。いずれの場合も先にある人だけ覚えればよいです。

師弟制度とは?

師弟制度とは、簡単に、商人や職人の職業教育制度であり、若い世代を雇用し業務に従事させながら、訓練を行う制度です。

世界の至る所で存在し、人身売買やただ働きだった時代もありました。

レイヴらの正統的周辺参加とは?

レイヴとウェンガーは、師弟制度のように社会的な実践共同体への参加の度合いを増すことが学習であるとし、正統的周辺参加と名付けました。

 レイヴ(左)       ウェンガー(右)

背中を見せておけば弟子は学ぶだろうではなく、自分も弟子も学習するにはどうしたらよいか考えるときに参考にします。

正統とは、創始者の考えを正しく受け継ぐという意味です。

正統的とは、正規メンバーのことです。

周辺参加とは、周辺部分から徐々に参加度を増していくという意味です。

正統的周辺参加 事例

K小学校の1年生は2年生の案内で学校探検に参加しました。

1年生は、そこで K小学校の全体の様子がわかるよ うになるだけでなく、新参者としての参加を、最も身近な2年生に認められるという重要な役割を果たします。

1年生が2年生になったときも、同じ企画を行うことになりました。

1年生がなかなか言うことを聞いてくれないときがありましたが、昨年の優しかった2年生を思い浮かべたりするなどして、新参者から古参者へ置き換わるプロセスを経験することができました。

子どもたちは実践に参加する中で、思考力や判断力、分析力及び解釈力等の資質・能力を修得してきました。

このような学校という共同体における新参者・古参者の関係だからこそ、共有された実践に参加することできたのです。

保育での事例

保育所に途中入所してきた幼児は、そこでは新参者ですが、活動や場にその子なりに参加します。

少し離れたところから同じクラスの幼児たちの遊び方を観察したり、自分にもできる役割を担ったりする中で、次第に園での過ごし方、生活や遊びの理解、そこでの人間関係など、多くのことを学んでいきます。

過去問

保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問88

次の文において、集団への関わりとして( A )~( D )の語句が適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

レイヴとウェンガー(Lave, J. & Wenger, E.)は、(A 師弟制度)のように参加を通して学ぶことを(B 「伝統的参加学習」)と呼び、そのプロセスに多くの学びが発生する可能性があることを指摘した。
この論を踏まえて、幼児の集団への関わりについて解釈を試みると、保育所に途中入所してきた幼児は、その園では(C 新参者)であるが、活動や場にその子なりに参加する。少し離れたところから同じクラスの幼児たちの遊び方を観察したり、共同的行為のなかで自分にもできる(D 役割)を担ったりする中で、次第に園での過ごし方、生活や遊びの理解、そこでの人間関係など、多くのことを学んでいく。

保育士試験 平成31年(2019年)前期 教育原理 問24

次の論を展開した人物として、正しいものを一つ選びなさい。

正統的周辺参加は、それ自体は教育形態ではないし、まして教授技術的方略でも教えるテクニックでもないことを強調しておくべきである。それは学習を分析的にみる一つの見方であり、学習というものを理解する一つの方法である。

1. デューイ(Dewey, J.)

2. ピアジェ(Piaget, J.)

○ 3. レイヴとウェンガー(Lave, J.&Wenger, E.)

4. ブルーナー(Bruner, J.S.)

5. ブルーム(Bloom, B.S.)

保育士試験 平成30年(2018年)後期 保育の心理学 問81

次の文は、子ども理解や発達観に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

○ B  レイヴとウェンガー(Lave, J. & Wenger, E.)の正統的周辺参加論(1991)に基づくと、保育者の関わりや保育者と子どもとの関係が問われている。

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