数唱
数唱とは、数を唱えることをいい、計数とは異なります。
例えば、お風呂で「1、2、3、4」と声を出して唱えます。
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1対1対応(の原則)とは、数える対象のそれぞれに1つずつ数詞を割り当てることです。
例えば、中指に「いち」、人差し指に「に」などと割り当てていきます。
数詞とは
数詞とは、数を表す語をいいます。

安定した順序の原則
安定した順序の原則とは、数詞を飛ばしたり順序を変えずに正しく数唱できることです。
https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-3679999081423815 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});基数の原則
基数の原則とは、物を数えた時に、最後の数が全体の量を表すことです。
例えば、指を数えると最後の数が5になり、指は5本あることを見い出します。
基数とは
基数とは、基本の数であり、個数の数を意味します。

順序不変の原則
順序不変の原則とは、対象を数える順序は数に無関係であることです。
例えば、5に3を足しても、3に5を足しても答えは同じです。
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計数とは、数を数えることです。
例えば、おもちゃひとつずつに指でおさえながら、「いち、にぃ、さん、よん。」と声を出して数えます。

集合数
集合数とは、全体の数量を示すための数をいいます。
例えば、おもちゃを4つ並べたときの集合数は4です。
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過去問
保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問6
次のうち、子どもの発達を促す関わりについての記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
⚪︎ A 「イヌ」という言葉をまだ知らない子どもが「ワンワン」と言った時に、「そうね、イヌがいるね」と言う。
× B 数の認識が育っていないので、計算問題に取り組ませる。
- 数の認識が育ってないうちに計算問題はできるとは考えられません。数の認識が育ってから、指や物を使って簡単な計算問題に取り組むことが適切です。
× C 子どもが自分で衣類の着脱をしようとしている時に、保育士が衣類を着替えさせる。
⚪︎ D 子どもがおもちゃを貸してほしいことを他児に伝えられない時に、保育士が子どもと一緒に「かして」と他児に言いに行く。
2. A D
保育士試験 令和3年(2021年)前期 保育の心理学 問84
次の文は、幼児の学びの過程に関する記述である。( a )~( d )の下線部分を説明するものとして、【説明欄】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
幼児期においても、子どもは様々な工夫をしながら、すでに計算のやり方を発見しているのである。例えば、( a )おはじき2個と3個を合わせるのであれば、指を2本立て、次に指を3本立て、改めて( b )指を数え直すと5になることを見い出す。そのうちに、はじめの2本は立てずに後の3本を立て、( c )「1、2」と口で言って、3本の指を立てる時点で「3、4、5」と口で言うこともするようになる。さらに( d )「3に5を足す」といった場合に、「5に3を足す」というように、順序を逆に行うと楽だということも発見する。
【説明欄】
ア 「対象を数える順序は数に無関係である」ことは順序不変の原則という。
イ 「数詞をいつも同じ順序で唱える」ことは安定した順序の原則という。
ウ 「付与された最後の数詞が対象の集合の数を示す」ことは基数の原則という。
エ 「数える対象のそれぞれに、ただ一つの数詞を割り当てる」ことは一対一対応の原則という
5. a:エ b:ウ c:イ d:ア
保育士試験 令和2年(2020年)後期 保育の心理学 問80
次の文は、子どもの認知発達に関する記述である。( a )~( d )の下線部分に関連の深い語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
4歳児クラスではお店屋さんごっこの準備をしている。お店で売る品物が出来上がったところで、保育士は子どもたちにお金を作るための折り紙を渡し、一人10枚ずつ取るように伝えた。Rちゃんは、折り紙を1枚ずつ指でさしながら、( a )「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10。」と声に出して唱えて、( b )「10枚だぁ。」と、嬉しそうにつぶやいた。折り紙をもらった子どもたちは、お金を思い浮かべながら( c )硬貨や紙幣を作った。お店の準備が整い、売り買いが始まると、子どもたちは「いらっしゃいませ。」「これください。」「○○円です。」「○○円のおつりです。」と、日常生活で目にするお店でのやりとりを再現した。
このようにごっこ遊びの展開では、( d )現実を手がかりにしながらイメージを膨らませるとともに、自分がイメージしたことを言葉で表現し、相手の気持ちを推測してイメージを調整する力が必要とされる。
【語群】
ア 数の保存
イ 計数
ウ 見立て
エ 想像
オ 基数の原理
カ 模写
キ 指数
ク 空想
2. a:イ b:オ c:ウ d:エ
保育士試験 平成30年(2018年)前期 保育の心理学 問92
次の【事例】を読んで【設問】に答えなさい。
【事例】
P君( 5歳、男児 )は、電車のおもちゃで遊んでいる。まず、[( a )緑色の電車とオレンジ色の電車に分けて置いた]。次に、[( b )先頭を揃えて同じ色の電車をつなぎ、一番うしろが揃っていないことをしばらく見比べていた]。そして、[( c )一台ずつ指でおさえながら、緑色の電車を「いち、にぃ、さん、よん。」と声を出して数えた。続けてオレンジ色の電車を「いち、にぃ、さん、よん、ご。」と数えた]。[( d )「オレンジでんしゃは、ごこ。」と嬉しそうに言った]。
【設問】
( a )~( d )の括弧部分に関連する語句を、【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【語群】
ア 高さの理解
イ 分類の理解
ウ 長さの理解
エ 系列の理解
オ 計数
カ 数唱
キ 集合数の理解
ク 数の保存
1. ( a )イ ( B )ウ ( C )オ ( D )キ
保育士試験 平成27年(2015年) 保育の心理学 問85
次の文は、子どもの認知発達についての記述である。(a)~(d)に関連の深い語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
お風呂で(a)「いち、にぃ、さん…」と10 まで数えたり、例えば13 個のおはじきを(b)一つ一つ指さして数えることができても、必ずしもいくつあるかが分かっているとは言いきれない。数を数えたあと、(c)「全部でいくつ?」と数を聞かれたら「13」と最後の数を言えるようになるなどの過程で数概念が育っていく。ピアジェ(Piaget, J.)は、並べたおはじきの間隔を広げ(d)見かけを変化させると幼児は数の正しい判断ができなくなることを示した。
【語群】
ア 数の保存概念
イ 数系列の理解
ウ 序数
エ 数唱
オ 集合数の理解
カ 指算
キ 視覚的優位
ク 1対1対応
5. (a)エ (b)ク (c)オ (d)ア