乳児を理解する実験とは?馴化って一体何?

馴化は「じゅんか」と読むんですね。

他にもたくさん読めない用語がありますが、保育士試験では関係ありません。

選好注視法

選好注視法とは、馴化ー脱馴化法と同じく乳児の能力を理解するために行う研究法です。

注視とは、じっと見つめることを意味します。

これは乳児が人の顔にどれだけ興味を抱いているかを調べることができます。

乳児に図のような視覚刺激を見せ(「人の顔」「弓の標的」「新聞紙面」「白色」「黄色」「赤色」の6種類の円盤状の視覚刺激)、「人の顔」に対して最もよく視線を向けることを明らかにしました。

山口先生の心理学教室

馴化-脱馴化法

馴化とは?

乳児にある刺激を繰り返すと、最初のうちは長く反応しますが、回数を重ねるにつれてその刺激に対して鈍感になり、反応が徐々に見られなくなっていく現象を馴化と言います。

脱馴化とは?

反対に、刺激に変化を加えることで、刺激に敏感になっていく現象を脱馴化といいます。

馴化ー脱馴化法で試そう!

馴化ー脱馴化法とは、乳児の能力を理解するために行う研究法をいいます。

これにより対象の永続性を獲得しているかを研究することができます。

例えば、最初にぬいぐるみを見せると乳児は好奇心を抱きますが、仕切りでぬいぐるみが見えなくするのを繰り返すと、乳児は飽きて馴化します。

そこでぬいぐるみを下に隠して仕切りを取り去ると、本当にぬいぐるみが消えているので、乳児はびっくりしてじっと見つめ、脱馴化します。

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過去問

保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問1

次のうち、ヒトの発達初期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 馴化とは、乳児が信頼できる大人の表情を見て自らの行動に適用することをいう。

  • 馴化とは、乳児にある刺激を繰り返すと、刺激に対して鈍感になり、反応が徐々に見られなくなっていく現象をいいます。

B 子どもは養育者から養育行動を引き出すための様々な特徴をもっているが、幼児図式もその一つである。C 乳幼児期における養育者との関係は、その後の心身の健康や発達に影響を及ぼす。D 養育者からの呼びかけに対して、乳児がリズミカルに体を動かし、またそれに養育者が応答するエントレインメントは、乳児期における養育者と子どもの関係づくりに貢献する。

(組み合わせ)
A B C D
3 × ○ ○ ○
4 × × ○ ×
5 × × × ○

保育士試験 令和3年(2021年)後期 保育の心理学 問77

次のうち、社会的認知に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  スピッツ(Spitz, R.A.)は、見慣れた人と見知らぬ人を区別し、見知らぬ人があやそうとすると視線をそらしたり、泣き叫ぶなど不安を示す乳児期の行動を「6か月不安」と呼んだ。
B  乳児期の後半には、不安や困惑がある際に養育者の表情を確認し、自分の行動を決定するような社会的統制を行う。

⚪︎ C  2~3か月頃の乳児は、単色などの単純な刺激と人の顔の絵などの複雑な刺激を見せられると、特に顔の絵などを好んで注視する傾向にある。

D  新生児は、周囲の刺激とは関係なく微笑む。これはあやされることによって生ずるのではなく、身体の生理的な状況によって生起する。

1.  A:○  B:○  C:○  D:○

保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育の心理学 問89

次の文は、乳児期の視覚の発達に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  新生児の視力では、周囲はぼんやりとしている。また焦点距離は20cm程度で、抱っこされたときには相手の顔がよく見える。

B  最初のうちは、あおむけの姿勢の目の前で、がらがらを左右や上下方向に動かすと線として追視し、支え座りができる5か月頃には、円を描いて動くがらがらをなめらかに追視する。

× C  生後1か月頃には、単色の単純な刺激と、同心円模様、新聞の一部、顔の絵といった複雑な刺激を対にして見せられると、より複雑な刺激、特に顔図形を好んで注視する。

  • ファンツ(1965)が心理学実験の『選好注視法』では、生後1週以内の新生児に対して実験しています。生後1か月以前も、複雑なパターン化された図形を好み、中でも「人の顔」に似せた図形をより長く注視するため、不適切です。

D  生後4か月頃には、青、緑、黄、赤をそれぞれ異なる色として識別するようになる。

1. ( A )○ ( B )○ ( C )× ( D )○

保育士試験 平成29年(2017年)前期 保育の心理学 問88

次の文は、乳児の知覚の実験についての記述である。この実験で用いられている測定法の名称として正しいものを一つ選びなさい。

乳児に、ある視覚刺激を繰り返し提示すると、最初のうちは長く注視するが、回数を重ねるにつれて注視時間が短くなった。そこで別の視覚刺激に変えて提示すると、注視時間が回復し長くなった。このような測定結果の場合、乳児は最初の刺激と次の刺激とを区別していることが明らかになる。

× 1. 選好注視法

  • ファンツによって開発された手法です。乳児の視界に2つの図形が書かれたボードを提示した時に、その2つの図形への注視時間の長さの違いから、特定のものと他のものを区別しているかどうかを調べる実験です。

⚪︎ 2. 馴化・脱馴化法
× 3. ソーシャル・リファレンシャル法
× 4. 視覚走査法
× 5. ストレンジ・シチュエーション法

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