青年期・思春期はもがいて成長するもの!

発達段階MAP

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青年期・思春期とは

青年期・思春期とは、医学的に第二次性徴(第二発育急進期)の発現の始まりから成長の終わりまでと定義されていて、年齢は決まっていません。

第二次性徴(第二発育急進期)とは、子どもから大人の身体に変化する時期をいい、試験問題によっては学童期後期から始まります。

エリクソンのいう青年期・思春期は、年齢が12〜18歳の時期のことをいいます。

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ここが辛いよ青年期・思春期

青年期・思春期では、一人前の人間として扱われたいという気持ちから、大人からの心理的離乳(分離)があり、精神的に自立しようとします。

当然ながら大人に依存する気持ちも共存している周辺人であるため、大人との間に葛藤が生じ拒否的態度や反抗的態度となってあらわれます。

周辺人とは、大人と子どもの両方の属性をもつ人をいいます。

この時期を第二次反抗期といいます。

また、異性に対するあこがれと性に対する怖れなどの葛藤も生じます。

女子は摂食障害や月経による失血による鉄欠乏性貧血を起こしやすいです。

また、近年の発達加速現象により、身体と精神とのアンバランスが生じ、さらに問題は複雑化します。

発達加速現象とは様々な発達が低年齢化することをいい、うち成熟前傾現象も含まれます。発達加速現象には2つの側面(年間加速現象発達勾配現象)があり、様々な影響などが関係していると考えられています。

成熟前傾現象とは、性的成熟が低年齢化してることをいいます、

年間加速現象とは、年間(世代間)毎に発達が異なることをいいます。例えば、近年の世代は、身長,体重の発達が著しいです。

発達勾配現象とは、集団差、地域差により発達が異なることをいいます。例えば、都市部の青少年は身長が高いです。

チャム、ピアグループの記事はこちら

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自分探しの旅?!

青年期・思春期は、自分がどのような人間なのか、これからどのように生きていくかなど、他人との比較ではない自己意識が高まり、実際にはそうではないのに醜いと感じたりもします。

それらを統合し、そのままの自分を認めるようになるとアイデンティティーが確立されたということになります。

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養護性(ナーチュランス)、親準備性の研究に期待!

近年では、親になるプロセスを解明することで、子育て支援に役立つような知見が得られる研究がされています。

共働きがうまくいって、虐待が減ることが期待されているのです。

なかでも養護性(ナーチュランス)親準備性は幼児でも持っており、青年期・思春期には大きく発達することがわかっています。

両者は対人関係能力の一つとして、人との関わりの中で獲得され、大人になっても、子どもとの関わりの中で親自身の発達としてさらに発展します。

養護性(ナーチュランス)は、簡単にいうと母性や父性のことで、「弱いものを慈しみ育む、やさしい心の働き」のことで、花や動物をかわいがる子どもにも養護性を認めることができます。
母性や父性という言葉自体も、性や年齢の限定があるものなので、「養護性」という言葉に置き換えられるようになってきています。
文系女子より理系男子のほうが高いという調査結果があります。

親準備性とは、まだ乳幼児を育てた経験のない人が、子育てに関する知識や技能、子どもへの関心、親になる楽しみなど、親になるための心理的な準備状態や態度のことです。
養護性との違いは、親準備性は養護性を含みながら、さらに育児のために必要な知識や態度、また結婚生活そのものについての基本的な構えや理想も含んでいます。
男子よりも女子の方が親準備性は高いとされています。
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過去問

保育士試験 令和6年(2024年)前期 保育の心理学 問10

次の文は、青年期に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

青年は、自己探求の過程で「自分」という存在を問い続けることで、アイデンティティを確立していく。しかし、その過程では自分の存在意義や社会的役割を見失うことも多々ある。これは多くの青年が( A 一時的 )に経験する自己喪失の状態であり、( B アイデンティティ拡散 )と呼ばれる。( C マーシア )は、アイデンティティを獲得する過程において、危機と積極的関与に着目し、アイデンティティ・ステイタスを4つに分類した。このうち、( D 早期完了 )は危機を経験することなく、何かに積極的関与をしている状態とされる。

【語群】
ア アイデンティティ拡散
イ 早期完了
ウ ホリングワース(Hollingworth, L.S.)
エ マーシア(Marcia, J.E.) 
オ 一時的    
カ アイデンティティ達成
キ 永続的
ク モラトリアム

(組み合わせ)
A B C D
1 オ ア エ イ

保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問10

次のうち、青年期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A エインズワース(Ainsworth, M.D.S.)によると、青年期の発達課題は自律性の獲得である。

× B 青年期の始まりは第二次性徴が現れることで特徴づけられ、この時期は、ピアジェ(Piaget, J.)のいう形式的操作期から抽象的操作期への移行の時期である。

C マーシア(Marcia, J.E.)のアイデンティティ・ステイタスによると、親や年長者などの価値観を吟味することなく無批判に自分のものとして受け入れている状態を早期完了という。

D 青年期後期の特徴として、ある領域に特化した知識やスキルを精力的に習得し、新しいものの見方や考え方、技能を習得していく「熟達化」があげられる。

(組み合わせ)
A B C D
5 × × ○ ○

保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問13

次のうち、親になることに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

⚪︎ A 親になることによる変化は、母親だけに生じるわけではなく、父親でも子育てをすることで親としての自覚、人間としての成熟、ストレスを感じることがみられる。

B エリクソン(Erikson, E.H.)によれば、成人後期の「親密性 対 孤立」は、私的な親子関係を超えて、次の世代やより広い社会へと広がり、成熟していく。

⚪︎ C 養護性(ナーチュランス)とは、対人関係能力の一つとして、人との関わりの中で獲得され、大人になっても、子どもとの関わりの中で親自身の発達としてさらに発展する。

⚪︎ D 養護性(ナーチュランス)とは、「相手の健全な発達を促進するために用いられる共感性と技能」として捉えられる。

(組み合わせ)
A B C D
2 ○ × ○ ○

保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問8

次の文は、思春期に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

思春期は心身ともに大きな変貌を遂げる時期であり、特に近年では発達加速現象と呼ばれるように身体的発達が促進されており、第二次性徴の発現が低年齢化する( A 成熟前傾現象 )がみられる。思春期における養育者からの( B 心理的 )分離の過程では、周囲の大人や社会に対して反抗的な行動が現れることがあり、この時期を( C 第二次 )反抗期という。反抗が起こる理由の一つとして、養育者などの周囲の大人からの自立と( D 依存 )という気持ちが共存することがあげられる。子どもと養育者は、「個」対「個」としての新たな関係を模索し、構築する時期である。

【語群】
ア 成熟前傾現象  イ 心理的  ウ 成長加速現象  エ 社会的
オ 第一次     カ 依存   キ 拡散      ク 第二次

1.  A:ア  B:イ  C:ク  D:カ

保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問12

次のうち、子育てに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

⚪︎ A  育児不安とは、親が育児に自信をなくし、育児の相談相手がいない孤立感や、何となくイライラするなど、育児へのネガティブさな感情や育児困難な状態であることをいう。育児ノイローゼや育児ストレスという表現も用いられる。

× B  産後うつ病は、いわゆるマタニティブルーズといわれるものであり、出産後急激に女性ホルモンが減少することによって情緒不安定になり、訳もなく涙が出る、不安感や抑うつ感などの精神症状や不眠などを示す一過性の症状である。

⚪︎ C  養護性(ナーチュランス)とは、「小さくて弱いものを見ると慈しみ育もうという気持ち」になる心の働きをいう。養護性は性別に限らず誰もが持っている特性である。

⚪︎ D  親準備性とは、まだ乳幼児を育てた経験のない思春期・青年期の人に対する、子育てに関する知識や技能、子どもへの関心、親になる楽しみなど、親になるための心理的な準備状態や態度などをいう。

2.  A:○  B:×  C:○  D:○

保育士試験 令和3年(2021年)前期 保育の心理学 問82

次の( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

ヒトにおいては、発達の過程の中で遺伝と環境の問題は、( A 遺伝と環境の相互作用 )が発達を規定していると捉えられている。また、近代の高度産業社会の成立とともに、世代が新たになるにつれて、様々な発達が低年齢化したり、集団や地域差が生じるという( B 発達加速現象 )が指摘された。( B 発達加速現象 )には2つの側面がみられる。一つは、発達速度や発達水準の差を異なる世代間の相違とする( C 年間加速現象 )であり、①身長・体重の伸び、②第二次性徴発現の低年齢化などがあげられる。もう一つは、発達速度や発達水準の差を同世代間の集団差、地域差とする( D 発達勾配現象 )であり、①都市部の青少年は、それ以外の郡部の青少年に比較して身長が高い、②都市部の児童は、それ以外の郡部の児童よりも性成熟が低年齢化している、などがあげられる。

【語群】
ア 環境      イ 遺伝と環境の相互作用  ウ 発達普遍現象
エ 発達加速現象  オ 年間加速現象      カ 発達勾配現象

4.  A:イ  B:エ  C:オ  D:カ

以上より、A イ  B エ  C オ  D カ となるので、正解は4となります。

保育士試験 令和3年(2021年)前期 子どもの食と栄養 問127

次の文のうち、学童期の身体の発達の特徴と食生活に関する記述として、適切な記述を一つ選びなさい。 

× 1. 学童期後半からの身長・体重の急激な発育を、第一発育急進期という。

  • 第一発育急進期は乳児期・幼児期の頃です。学童期後半から高校生までの急激な身長・体重の発育を第二発育急進期といいます。

2. 「平成30年度学校保健統計」(文部科学省)によると、学童期後半(9~11歳)の男児では、肥満傾向児(肥満度20%以上の者)が約3割である。

3. 永久歯は、8歳前後に生えそろう。

4. 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」(厚生労働省)では、学童期の年齢区分は6~8歳、9~11歳の2区分となっている。

5. 「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」(平成16年:厚生労働省)では、学童期に育てたい「食べる力」として、「食事のバランスや適量がわかる」をあげている。

保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育の心理学 問83

次の文は、児童期から青年期の移行に関する記述である。( A )∼( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。

児童期から青年期に移行する第二次性徴が出現する時期は( A 思春期 )とも呼ばれます。
心理的には、 一般に児童期の( B 仲間に基準をおく )傾向から、( C 自己に基準をおく )傾向への準備が始まります。
その基底に親からの( D 心理的離乳 )があり、精神的独立に向かって歩みだすが、その不安定さと葛藤は、しばしば反抗として現れます。

【語群】
ア:潜伏期  イ:心理的離乳
ウ:自己に基準をおく  エ:仲間に基準をおく
オ:経済的自立  カ:思春期 

5. ( A )カ ( B )エ ( C )ウ ( D )イ

保育士試験 平成31年(2019年)前期 子どもの保健 問101

次の文は、子どもの発育・発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  発育・発達は連続した現象であり、原則としてある段階から次の段階に飛躍することはない。
B  器官別に見ると、神経系の発育は乳幼児期に最も急速であり、生殖器系の発育が最も遅い。
C  発育・発達は秩序正しく一定の順序で進む。例えば、運動機能では、はいはいの後すぐに一人歩きへと進む。

× D  一般的に体重や身長は、乳幼児期および小学校低学年に急速に増加し、小学校高学年ではゆっくり増加する。

  • 第二次性徴に伴い、高学年で急速に成長します。

3. ( A )○ ( B )○ ( C )× ( D )×

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 子どもの食と栄養 問131

次の文は、子どもの発育・発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  第一発育急進期とは、主に乳児期をさす。

⚪︎ B  第二発育急進期とは、主に思春期をさす。

C  思春期には、男女ともに性腺が著しく発達し、第二次性徴が出現する。

⚪︎ D  摂食障害は、思春期の女子に初発することが多い。

× E  思春期女子では月経による失血により、溶血性貧血を起こしやすい。

1.  A:○  B:○  C:○  D:○  E:×

保育士試験 平成25年(2013年) 保育の心理学 問99

次の文は、思春期の特徴に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

× A 自己中心的な思考方法から脱し、親や教師との友好的な関係を結ぶ時期である。

⚪︎ B 身体の変化と心の変化のずれ、異性に対するあこがれと性に対する怖れなどの葛藤が生じる。

⚪︎ C 自分がどのような人間なのかという自己意識が高まる。

× D 内省力が高まるため、自分の外見にこだわる醜貌恐怖などは起きにくくなる。

4. A×  B○  C○  D×

訂正依頼・報告はこ

保育士試験 平成24年(2012年) 発達心理学 問48

次の文は、青年期の発達的特徴に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。 

⚪︎ 1. 年長者との間に葛藤が生じやすくなり、拒否的態度や反抗的態度となってあらわれる。

⚪︎ 2. 青年は、大人と子どもの両方の属性をもつという意味で周辺人とよばれる。

× 3. 児童期から青年期への移行は、身体的には特に第一次性徴によって特徴づけられる。

  • 児童期から青年期にかけての身体の変化は、第二次性徴です。第一次性徴は生まれつきの生殖器の差異のことです。

⚪︎ 4. 心理的離乳とは、青年が親から精神的に自立することを意味する。

⚪︎ 5. 青年が役割実験のために社会的責任を猶予される期間をモラトリアムという。

保育士試験 平成24年(2012年) 発達心理学 問49

次の文は、成人期から老年期に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A エリクソン(Erikson,E.H.)の成人期の発達課題は「生殖性(世代性)」であるが、それは自身の子育てだけでなく、職場での人材育成や広く人の世話をすることも意味する。

⚪︎ B アイデンティティの形成は青年期特有のものではなく、成人期以降も「揺らぎ」、「組み替え」、「再構築」、「確立」という過程が繰り返される。

⚪︎ C 中年期の心理的変化は、否定的変化を意識することが多く、その内容は身体感覚の変化や、時間的展望のせばまりと逆転、老いへの不安などである。

D 老年期であっても、健康で自立し社会に貢献できる可能性を示す概念は、サクセスフル・エイジングとよばれる。

1.  A○  B○  C○  D○

保育士試験 平成24年(2012年) 小児保健 問63

次の文は、子どもの年月齢による区分についての記述である。誤ったものを一つ選びなさい。 

  1. 新生児とは、出生後28日未満をいう。 
2. 乳児とは、出生後1年未満(新生児期を含む)をいう。
3. 幼児とは、出生後1年以上小学校就学前をいう。
4. 学童とは、主として小学生をいう。

× 5. 思春期とは、12歳以上16歳未満をいう。

  • 思春期は、医学的には第二次性徴の発現の始まりから成長の終わりまでと定義されていて、年齢は決まっていません。

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